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Systemwalker Operation Manager V12.0L10 クラスタ適用ガイド WindowsB1WN-5631-01Z0(00) Microsoft® Windows NT®/ Microsoft® Windows® 2000/ Microsoft® Windows Server 2003

Systemwalker Operation Manager - Fujitsu · Systemwalker Operation Manager V12.0L10 クラスタ適用ガイド Windows編 B1WN-5631-01Z0(00) Microsoft® Windows NT®/ Microsoft®

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Systemwalker Operation Manager

V12.0L10

クラスタ適用ガイド Windows編

B1WN-5631-01Z0(00)

Microsoft® Windows NT®/ Microsoft® Windows® 2000/ Microsoft® Windows Server™ 2003

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まえがき

本書の目的 本書は、Systemwalker Operation Managerを、クラスタシステムに適用する

場合の概要、設定、運用について説明しています。

なお、本書は、Windows版を対象としています。

本書の読者 本書は、Systemwalker Operation Managerを以下のクラスタシステムに導入

する方、以下のクラスタシステムでSystemwalker Operation Managerを運用管

理する方を対象としています。

● Microsoft(R) Cluster Server(以降、MSCSと略しています)

● SafeCLUSTER

本書を読む場合、Systemwalker Operation Managerおよびクラスタシステム

の一般的な知識をご理解の上でお読みください。

本書の構成 本書は、1章~5章の構成となっています。

第1章 概要

Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムへ適用する形態、構成

など概要について説明しています。

第2章 導入 Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムへ導入する手順を説明

しています。

第3章 運用

Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムで運用する方法を説明

しています。

第4章 MSCSシステム固有の手順

MSCSシステム固有の手順を説明しています。

第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順 SafeCLUSTERシステム固有の手順を説明しています。

略語表記について ● Microsoft(R) Windows NT(R) Server network operating system Version4.0

以降、およびMicrosoft(R) Windows NT(R) Workstation operating system

Version4.0以降をまとめて、“Windows NT(R)”と略しています。

● Microsoft(R) Windows(R) 2000 Server operating system、Microsoft(R)

Windows(R) 2000 Advanced Server operating system 、 Microsoft(R)

Windows(R) 2000 Datacenter Server operating system、Microsoft(R)

Windows(R) 2000 Professional operating systemをまとめて、“Windows(R)

2000”と略しています。

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● Microsoft(R) Windows(R) XP Professional、Microsoft(R) Windows(R)

XP Home Editionをまとめて、“Windows(R) XP”と略しています。

● Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Standard Edition 、

Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Enterprise Edition 、

Microsoft(R) Windows Server(TM) 2003, Datacenter Editionをまとめ

て、“Windows Server(TM) 2003”と略しています。

● Microsoft(R) Windows(R) 98 operating systemを“Windows(R) 98”と

略しています。

● Microsoft(R) Windows(R) Millennium Editionを“Windows(R) Me”と

略しています。

● Windows NT(R)、Windows(R) 2000、およびWindows Server(TM) 2003を、

“Windowsサーバ”と略している箇所があります。

● ARCserve for Windows NT(R)、ARCserveIT for Windows NT(R)、ARCserve

2000 およびBrightStor(R) ARCserve(R) Backup for Windows Japanese

をまとめて、ARCserveと略しています。

● Systemwalker Operation Manager Standard Editionを“SE版”と略し

ている箇所があります。

● Systemwalker Operation Manager Enterprise Editionを“EE版”と略

している箇所があります。

● Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Editionを“GEE

版”と略している箇所があります。

● Standard EditionをSE、Enterprise EditionをEE、Global Enterprise

EditionをGEEと略している箇所があります。

● Windows NT(R)、Windows(R) 2000およびWindows Server(TM) 2003上で

動作するSystemwalker Operation Managerを“Windows版 Systemwalker

Operation Manager”または“Windows版”と略しています。

● Solaris™ Operating Environmentを “Solaris OE”と略しています。

● Solaris OE、HP-UX、AIX、Linux、およびUXP/DSを、“UNIXサーバ”と略

している箇所があります。

● Systemwalker Operation Manager for Solaris™ Operating Environment

を“Solaris OE版 Systemwalker Operation Manager”または“Solaris

OE版”と略しています。

● UXP/DS 上 で 動 作 す る Systemwalker Operation Manager を “ DS 版

Systemwalker Operation Manager”または“DS版”と略しています。

● HP-UX 上 で 動 作 す る Systemwalker Operation Manager を “ HP 版

Systemwalker Operation Manager”または“HP版”と略しています。

● AIX 上 で 動 作 す る Systemwalker Operation Manager を “ AIX 版

Systemwalker Operation Manager”または“AIX版”と略しています。

● Linux上で動作するSystemwalker Operation Managerを“Linux版

Systemwalker Operation Manager”または“Linux版”と略しています。

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● Solaris OE版、DS版、HP版、AIX版およびLinux版のSystemwalker

Operation Managerを包括して、“UNIX版 Systemwalker Operation

Manager”または“UNIX版”と略しています。

● Windows NT(R)で標準に提供されているMicrosoft(R)-MailをMS-Mailと

略しています。

商標について Microsoft、Windows、Windows NTは、米国Microsoft Corporationの米国お

よびその他の国における登録商標です。

UNIXは、米国およびその他の国におけるオープン・グループの登録商標です。

Sun、Sun Microsystems、Sunロゴ、Solaris およびすべてのSolarisに関連

する商標及びロゴ、JavaおよびすべてのJava関連の商標およびロゴは、米国お

よびその他の国における米国Sun Microsystems, Inc.の商標または登録商標で

あり、同社のライセンスを受けて使用しています。

HP-UX、MC/ServiceGuardは、Hewlett-Packard Companyの商標です。

AIXは、IBM Corp.の商標です。

Linuxは、Linus Torvalds氏の米国およびその他の国における登録商標また

は商標です。

Red HatおよびRed Hatをベースとしたすべての商標とロゴは、Red Hat, Inc.

の米国およびその他の国における登録商標または商標です。

BrightStor、ARCserve、ARCserveITは、Computer Associates International,

Inc.またはその関連会社の登録商標または商標です。

PowerChuteおよびAPCは、AMERICAN POWER CONVERSION社の登録商標です。

R/3およびSAPは、SAP AGの登録商標です。

ORACLEは、米国Oracle Corporationの登録商標です。

Tcl/Tkは、カリフォルニア大学、Sun Microsystems,Inc.、Scriptics社他が

作成したフリーソフトです。

UXP、Systemwalker、Interstage、GLOVIAは富士通株式会社の登録商標です。

その他記載の会社名、製品名は、それぞれの会社の商標または登録商標です。

平成17年 5月

平成17年 5月 初版

All Rights Reserved,Copyright (C) 富士通株式会社 1995-2005

音声合成ライブラリ COPYRIGHT(C)FUJITSU LIMITED,1996 All Rights

Reserved

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マニュアル体系と読み方

マニュアル体系 Systemwalker Operation Managerのマニュアルには、以下のものがあります。

Systemwalkerのホームページ Systemwalkerのホームページでは、最新のSystemwalker Operation Manager

のマニュアルを公開しています。クラスタ運用など、特殊な運用方法やマニュ

アルの補足情報も公開しています。以下のURLからご参照ください。

http://systemwalker.fujitsu.com/jp/man/

製品添付オンラインマニュアル

以下のマニュアルは、製品CD-ROMにHTML形式で格納されています。インスト

ールするか、CD-ROMから直接参照する、またはディスクにコピーしてご参照く

ださい。

● 解説書

● 導入手引書

● 使用手引書

● メッセージ説明書

● バージョンアップガイド

● リファレンスマニュアル

● スケジュール分散機能説明書(Solaris OE版 Systemwalker Operation

Manager Enterprise Edition/Global Enterprise Edition、およびLinux

版/Linux for Itanium版 Systemwalker Operation Manager Enterprise

Editionのみ)

● Global Enterprise Edition 説 明 書 (Solaris OE 版 Systemwalker

Operation Manager Global Enterprise Editionのみ)

製品添付オンラインヘルプ

以下のマニュアルは、製品CD-ROMに格納されています。インストールしてご

参照ください。オンラインヘルプについては、Systemwalker Operation Manager

Standard Edition/Enterprise Editionと共通です。

● オンラインヘルプ

読者の作業と対象マニュアル

読者の作業と、対象マニュアルは以下のとおりです。

読者の作業 対象マニュアル

- 基本用語を知る

- 機能の概要を知る

- 必要ソフトウェア、ハードウェアを知る

- 運用イメージを知る

解説書

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- バージョンの組合せを確認する

- 制限値を確認する

- インストール方法を知る

- 動作環境の設定方法を知る

- 動作環境バックアップ方法を知る

- 保守情報の収集方法を知る

- 動作環境のファイル構成を知る

導入手引書

- Systemwalker Operation Managerの使用方法を知る

- ウィンドウ体系を知る

- 運用上の留意事項を知る

使用手引書

- メッセージの意味と対処方法を知る メッセージ説明書

- 旧製品からの移行方法を知る

- バージョンアップ時の注意事項を知る

- 非互換項目を知る

バージョンアップ

ガイド

- コマンド、JCL、Systemwalkerスクリプトの文法を知る

- API情報、出口情報を利用する

- 情報ファイルの出力形式を知る

- ジョブの終了コードを知る

リファレンスマニ

ュアル

- スケジュール分散機能の概要を知る

- スケジュール分散機能の導入方法を知る

- スケジュール分散機能の運用方法やコマンドの文法を知る

- スケジュール分散機能のバージョンの組合せ、制限値を確認す

スケジュール分散

機能説明書

- Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition

の機能概要を知る

- Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition

の動作環境の設定方法を知る

- Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition

の操作方法やコマンドの文法を知る

Global Enterprise

Edition説明書

- クラスタシステムでSystemwalker Operation Managerを運用す

- トラブルの原因を知り、対処する

- NAT環境で運用する

- Firewall環境で運用する

Systemwalker技術

情報ホームページ

- ウィンドウの指定項目を知る オンラインヘルプ

関連マニュアル 本書を読むにあたり、下記のマニュアルも併せて参照してください。

Systemwalker Centric Managerと連携する場合には、Systemwalker Centric

Managerの関連マニュアルも併せて参照してください。

電源制御を利用する場合は、下記製品の関連マニュアルを参照してください。

● “Power MANagement for Windows”

● “PowerChute(R) plus”

● “PowerChute(R) Business Edition”

● “NetpowerView F”

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● “Systemwalker Enabled”で認定された電源制御装置、および電源制御

装置に対応する電源制御ソフトウェア製品

他の製品と連携する場合は、下記製品の関連マニュアルも併せて参照してく

ださい。

● “Interstage Application Server”

● “GLOVIA-C(販売情報システム)”

● “SAP R/3(R)”

● “Oracle E-Business Suite”

クラスタシステムで運用する場合は、クラスタシステムのマニュアルも併せ

て参照してください。

バックアップ連携を利用する場合には、下記のマニュアルも併せて参照して

ください。

● “ARCserve for Windows NT(R) USER GUIDE 日本語版”

● “ARCserveIT 導入ガイド”

● “ARCserveIT 管理者ガイド”

● “ARCserveIT for Windows NT(R) オンラインヘルプ”

● “ARCserve 2000オンラインヘルプ”

● “BrightStor(R) ARCserve(R) Backup for Windows 導入ガイド”

● “BrightStor(R) ARCserve(R) Backup for Windows 管理者ガイド”

グローバルサーバ(OSIV/MSPまたはOSIV/XSP)と連携する場合は、下記の関連

マニュアルも併せて参照してください。

● “OSIV SymfoNET/基本運用説明書 V10L30”

● “OSIV SymfoNET/基本運用説明書 V11L10”

● “OSIV APS説明書”

MSPと連携する場合は、下記の関連マニュアルも併せて参照してください。

● “OSIV/MSP 運用手引書 JES編 AFII10用”

● “OSIV/MSP AOF説明書 AFII V10用”

XSPと連携する場合は、下記の関連マニュアルも併せて参照してください。

● “OSIV/XSP ジョブ管理解説書”

● “OSIV/XSP システム編集手引書 AFII V10用”

本書の表記について ● 2001年1月からNTTドコモのポケットベルは、“クイックキャスト”に名

称が変わりましたが、本書では、“ポケットベル”と表記しています。

Systemwalker Operation Managerの製品名について Systemwalker Operation Managerの製品名は、バージョンによって違います。

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本書では、製品名をSystemwalker Operation Managerと表記していますが、バ

ージョンが特定される場合は、バージョンごとの製品名を記載しています。

バージョン 製品名

V11.0L10/11.0以降 Systemwalker Operation Manager

V10.0L20/V10.0L21/10.1 Systemwalker OperationMGR

V10.0L10/10.0まで Systemwalker/OperationMGR

Systemwalker Operation Manager Enterprise Editionの記事につい

て 本書では、標準仕様である“Systemwalker Operation Manager Standard

Edition ”の記事と区別するため、“ Systemwalker Operation Manager

Enterprise Edition”の固有記事に対して“EE”という記号をタイトルまたは

本文に付けています。“Systemwalker Operation Manager Enterprise Edition”

の固有記事の範囲は、タイトルまたは本文に付いた場合で以下のように異なり

ます。

タイトルに付いている場合

章/節/項などのタイトルに付いている場合、タイトルの説明部分全体が、

“Systemwalker Operation Manager Enterprise Edition”の固有記事である

ことを示します。この場合、タイトルに対して、オンラインマニュアルの場合

は色が付き、Systemwalkerのホームページで提供するマニュアルの場合は[EE]

の記号が付きます。

本文に付いている場合 “Systemwalker Operation Manager Enterprise Edition”の固有記事であ

る本文に付いている場合、対象記事全体に対して、オンラインマニュアルの場

合は色が付き、Systemwalkerのホームページで提供するマニュアルの場合は

[EE→][←EE]の記号で囲まれます。

本書では“Systemwalker Operation Manager Global Enterprise Edition”

については記載していません。“Systemwalker Operation Manager Global

Enterprise Edition”については“Systemwalker Operation Manager Global

Enterprise Edition 説明書”を参照してください。

Windows版とUNIX版の固有記事について 本書は、Windows版、UNIX版共通に記事を掲載しています。Windows版のみの

記事、UNIX版のみの記事は、以下のように記号をつけて共通の記事と区別して

います。

タイトル【Windows】

タイトル、小見出しの説明部分全体が、Windows版固有の記事です。

タイトル【UNIX】

タイトル、小見出しの説明部分全体が、UNIX版固有の記事です。

本文中でWindows版とUNIX版の記載が分かれる場合は、“Windows版の場合は

~”“UNIX版の場合は~”のように場合分けして説明しています。

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コマンド/JCLで使う記号について コマンド、JCLの例で使用している記号について以下に説明します。

記述例 [PARA={a|b|c}…]

記号の意味 記 号 意 味

[ ]

この記号で囲まれた項目を省略できることを示します。

ただし、“Systemwalkerスクリプト”の説明箇所では、“[ ]”はスクリプ

ト文法上特別な意味をもつため代わりに“【 】”を使用しています。

{ } この記号で囲まれた項目の中から、どれか1つを選択することを示しま

す。

_ 省略可能記号“[ ]”内の項目をすべて省略したときの省略値が、下線で

示された項目であることを示します。

| この記号を区切りとして並べられた項目の中から、どれか1つを選択す

ることを示します。

… この記号の直前の項目を繰り返して指定できることを示します。

コマンド入力例のプロンプトについて

#

システム管理者の権限で実行するコマンドです。

%または$

システム管理者以外の権限で実行するコマンドです。

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目次

第1章 概要 ·····································································1 1.1 サポートするクラスタシステム ···············································2 1.2 サポートするクラスタシステムの形態 ·········································4 1.2.1 1:1運用待機 ····························································4 1.2.2 N:1運用待機 ····························································5 1.2.3 2ノード相互待機 ························································6

1.3 クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerの構成 ···················7 1.3.1 Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラスタ構成にした場合 ·······7 1.3.2 スケジュールサーバのみをクラスタ構成にした場合 ························11

1.4 クラスタシステムで引き継がれる業務 ········································15 1.5 クラスタシステム運用上の留意事項 ··········································16

第2章 導入 ····································································19 2.1 導入手順 ··································································20 2.2 インストール ······························································23 2.2.1 クラスタシステムの構築 ················································23 2.2.2 Systemwalker Operation Managerのインストール ··························24 2.2.3 サブシステム環境の作成 ················································24 2.2.4 プロセス監視対象の変更 ················································25

2.3 クラスタシステムからネットワークジョブを投入する場合の設定 ················26 2.3.1 jmmodeコマンドによる実行継続モードの指定 ······························26 2.3.2 ジョブ実行制御への論理IPアドレスの設定 ································28

2.4 IPアドレスの設定 ··························································30 2.5 クラスタシステムへの登録 ··················································31 2.6 資源の共有ディスクへの移動 ················································32 2.7 自動反映の設定 ····························································33 2.8 各ノードで管理される情報の統一 ············································34 2.8.1 OS情報の統一 ··························································34 2.8.2 Systemwalker Operation Managerの環境定義の統一 ························34

2.9 ジョブを再起動させる設定 ··················································36 2.10 クラスタシステムからのアンインストール ········································37

第3章 運用 ····································································39 3.1 クラスタシステムにおけるSystemwalker Operation Managerの運用 ··············40 3.1.1 クライアントからのクラスタシステムへの接続 ····························40 3.1.2 運用で変更した定義の設定 ··············································41

3.2 クラスタシステムにおけるサービスの起動/停止 ·······························42 3.3 クラスタシステム運用時のポリシーの配付/適用 ·······························43 3.4 クラスタシステム運用時のバックアップ/リストア ·····························44

第4章 MSCSシステム固有の手順 ··················································45 4.1 MSCSシステムへの登録 ······················································46 4.1.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録 ··································46 4.1.2 2ノード相互待機の場合の登録 ···········································50

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4.2 資源の共有ディスクへの移動················································ 53 4.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合········································ 53 4.2.2 2ノード相互待機の場合················································· 60

4.3 自動反映の設定···························································· 66 4.4 MSCSシステムからのアンインストール········································ 71 4.5 MSCSシステムにおけるサービスの起動/停止 ······································· 74 4.6 MSCSシステム運用時のポリシーの配付/適用 ······································· 76 4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア········································· 78 4.7.1 MSCSシステム運用時のバックアップ手順·································· 78 4.7.2 MSCSシステム運用時のリストア手順······································ 82

第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順··········································· 91 5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録··············································· 92 5.1.1 セキュリティ情報の状態遷移プロシジャの登録···························· 92 5.1.2 クラスタ運用設定······················································ 96 5.1.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録······························ 96 5.1.2.2 2ノード相互待機の場合の登録······································· 98

5.2 資源の共用ディスクへの移動··············································· 101 5.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合······································· 101 5.2.2 2ノード相互待機の場合················································ 105

5.3 自動反映の設定··························································· 111 5.4 SafeCLUSTERシステムからのアンインストール········································ 116 5.5 SafeCLUSTERシステムにおけるサービスの起動/停止··························· 119 5.6 SafeCLUSTERシステム運用時のポリシーの配付/適用··························· 121 5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア························· 123 5.7.1 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ手順·························· 123 5.7.2 SafeCLUSTERシステム運用時のリストア手順······························ 127

索引··········································································· 135

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ファイル名:白紙.doc | 最終更新日時03/05/20 13:12

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第1章 概要

本章は、クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerサーバの運

用について説明します。

ファイル名:clsw0100.doc | 終更新日時05/04/27 15:11

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第1章 概要

1.1 サポートするクラスタシステム Systemwalker Operation Managerがサポートするクラスタシステムのバージ

ョンレベルは以下のとおりです。

MSCS

SafeCLUSTER V1.1L10

クラスタシステムにおけるSystemwalker Operation Managerの運用イメージ

を下図に示します。

クラスタシステムにおけるノードや処理の呼び方はクラスタシステムごと

に違いますが、本マニュアルでは、以下の用語を使用して説明しています。

運用系

業務を運用するノードです。

待機系

業務を引き継ぐために待機するノードです。

フェールオーバ

異常が発生したときに運用系から待機系へ業務を引き継ぐことです。

共有ディスク

運用系と待機系とで共有で使用するディスクです。

論理IPアドレス

クラスタシステムで使用する、運用系と待機系とで共通な仮想のIP

アドレスです。

物理IPアドレス

各ノードに固有のIPアドレスです。

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1.1 サポートするクラスタシステム

ただし、それぞれのクラスタシステム固有の用語を使用して説明した方がわ

かりやすい場合や、画面を使用した説明は、クラスタシステム固有の用語また

は画面の用語を使用しています。

クラスタシステムに登録できるサービス

クラスタシステムにリソース登録できる、Systemwalker Operation Manager

のサービスは以下のとおりです。

ジョブスケジューラ

ジョブ実行制御

クラスタシステムで自動反映できる情報

クラスタシステムの、運用系および待機系で自動反映できる情報は以下のと

おりです。

セキュリティ情報

カレンダ情報

- 日変わり時刻

- カレンダ休日情報(SYSTEM_CALENDARを除く)

- SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール情報、

終了監視情報

サービス・アプリケーション起動情報

- アプリケーション起動情報

カレンダ情報の、“SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール

情報、終了監視情報”および、サービス・アプリケーション起動情報の“アプ

リケーション起動情報”は、自動反映を行わない設定も可能です。

フェールオーバの契機

フェールオーバは、クラスタシステムに登録されたリソースの異常を契機に

行われます。

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第1章 概要

1.2 サポートするクラスタシステムの形態 Systemwalker Operation Managerがサポートするクラスタシステムの形態は

以下のとおりです。

1:1運用待機

N:1運用待機

2ノード相互待機

それぞれの形態およびSystemwalker Operation Managerの運用上の注意に

ついて説明します。

1.2.1 1:1運用待機

1つのノードを別の1つのノードで待機する形態です。

1:1運用待機のノード構成を以下に示します。

ノードaは運用系で、ノードbは待機系です。ノードbは、ノードaの異常に備

えて待機しています。

1:1運用待機の特徴は以下のとおりです。

特徴

- 運用系のノードがダウンして、処理が待機系に引き継がれた後も、

処理性能は保証されます。

- 1つのノード上でサブシステムが10個まで運用できます。(MSCSのみ)

サブシステムと複数サブシステム運用

Systemwalker Operation Managerのジョブスケジューラとジョブ実行

制御は、まとめて複数動作させることができます。ジョブスケジューラ

とジョブ実行制御をまとめて“サブシステム”と呼び、サブシステムを

複数動作させる運用を“複数サブシステム運用”と呼びます。

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1.2 サポートするクラスタシステムの形態

1.2.2 N:1運用待機

複数の運用系のノードを別の1つのノードで待機する形態です。

2:1運用待機のノード構成の例を以下に示します。

ノードaおよびノードcは運用系で、ノードbは待機系です。ノードbは、ノー

ドaおよびノードcの異常に備えて待機しています。

N:1運用待機の特徴および注意事項は以下のとおりです。

特徴

- 待機系が1つであるため、待機コストが低減します。いずれかの

ノードがダウンした場合でも、処理性能は保証されます。

注意事項

- 複数の運用系で異常が発生した場合、 初に異常が発生した運用

系の業務だけが待機系に引き継がれます。

5

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第1章 概要

1.2.3 2ノード相互待機

お互いの運用系のノードを待機する形態です。

2ノード相互待機のノード構成を以下に示します。

ノードaは運用系で、ノードbは待機系です。ノードbは、ノードaの異常に備

えて待機しています。

一方、ノードbは運用系で、ノードaは待機系です。ノードaは、ノードbの異

常に備えて待機しています。

2ノード相互待機の特徴および注意事項は以下のとおりです。

特徴

- 定常運用で、全ノードを運用系として活用します。

- 各ノード上でサブシステムを複数運用することができます。両ノ

ード合わせて10個まで運用できます。

注意事項

- 2台の運用系で別々に処理していた業務を、フェールオーバ後は1

台のノードで処理することになるので、フェールオーバ後の処理

能力は減退します。

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1.3 クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerの構成

1.3 ク ラス タシ ステ ムで の Systemwalker

Operation Managerの構成 Systemwalker Operation Managerは、クラスタシステムにおいて以下のよう

な構成で運用することができます。

Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラスタ構成にする場合

- 1:1運用待機のクラスタ構成で運用する

- N:1運用待機のクラスタ構成で運用する

- 2ノード相互待機のクラスタ構成で運用する

スケジュールサーバのみをクラスタ構成にする場合

- スケジュールサーバを1:1運用待機のクラスタ構成で運用する

- スケジュールサーバをN:1運用待機のクラスタ構成で運用する

- スケジュールサーバを2ノード相互待機のクラスタ構成で運用す

実行サーバのみをクラスタ構成にする、またはスケジュールサーバと実行サ

ーバの両方をクラスタ構成にすることも可能です。

本節では、Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラスタ構成にす

る場合およびスケジュールサーバのみをクラスタ構成にする場合について説

明します。

1.3.1 Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラ

スタ構成にした場合

Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラスタ構成にした場合の、

それぞれのクラスタシステム構成の概要を以下に示します。

1:1運用待機

1:1運用待機は、複数サブシステム運用を実施していない場合と、複数サブ

システム運用を実施している場合とで業務の引き継がれかたが違います。

複数サブシステム運用を実施していない場合

ノード1を運用系、ノード2を待機系として運用する例を下図に示します。

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第1章 概要

ノード1に異常が発生した場合、業務はノード2に引き継がれます。

複数サブシステム運用を実施している場合

この運用形態は、MSCSでサポートされます。

ノード1を運用系、ノード2を待機系として運用する例を下図に示します。下

図は、サブシステム0とサブシステム1で複数サブシステム運用を実施しており、

ノード1で異常が発生した場合の例です。ノード1に異常が発生すると、すべて

のサブシステムの業務が待機系に引き継がれます。

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1.3 クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerの構成

仮に、ノード1のサブシステム1に異常が発生した場合、サブシステム1と同

時にサブシステム0の業務もノード2に引き継がれます。

1:1運用待機で複数サブシステム運用を実施していない場合、1:1運用待機で

複数サブシステム運用を実施している場合をそれぞれ以下のように呼びます。

1:1運用待機で、複数サブシステム運用を実施していない場合

1:1運用待機(サブシステムなし)

1:1運用待機で、複数サブシステム運用を実施している場合

1:1運用待機(サブシステムあり)

“1:1運用待機”と呼ぶ場合は、1:1運用待機(サブシステムなし)および1:1

運用待機(サブシステムあり)の両方を含みます。

N:1運用待機

ノード1およびノード3を運用系、ノード2を待機系として運用する例を下図

に示します。下図は、ノード1で異常が発生した場合の例です。ノード3に異常

が発生した場合も、同様にノード2に業務が引き継がれます。

ノード1またはノード3に異常が発生した場合、業務はノード2に引き継がれ

ます。複数のノードで異常が発生した場合、異常の発生が早いノードの業務が

待機系に引き継がれ、後から異常が発生したノードの業務は引き継がれません。

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第1章 概要

2ノード相互待機 ノード1およびノード2でそれぞれ業務を実行しながら、お互いのノードを待

機する例を下図に示します。下図は、ノード1で異常が発生した場合の例です。

ノード2で異常が発生した場合は、ノード1に業務が引き継がれます。

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1.3 クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerの構成

1.3.2 スケジュールサーバのみをクラスタ構成にした場合

ここでは、スケジュールサーバのみをクラスタシステム構成にし、実行サー

バを別のノードに設定した場合の、それぞれのクラスタシステム構成の概要を

説明します。

1:1運用待機 1:1運用待機は、複数サブシステム運用を実施していない場合と、複数サブ

システム運用を実施している場合とで業務の引き継がれかたが違います。

複数サブシステム運用を実施していない場合

ノード1を運用系、ノード2を待機系として運用する例を下図に示します。

ノード1に異常が発生した場合、業務はノード2に引き継がれます。実行サー

バで動作しているネットワークジョブは、自動的にノード2に引き継がれます。

複数サブシステム運用を実施している場合

この運用形態は、MSCSでサポートされます。

ノード1を運用系、ノード2を待機系として運用する例を下図に示します。下

図は、サブシステム0とサブシステム1で複数サブシステム運用を実施しており、

ノード1で異常が発生した場合の例です。ノード1に異常が発生すると、すべて

のサブシステムの業務が待機系に引き継がれます。

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第1章 概要

仮に、ノード1のサブシステム1に異常が発生した場合、サブシステム1と同

時にサブシステム0の業務もノード2に引き継がれます。実行サーバで動作して

いるネットワークジョブは、自動的にノード2に引き継がれます。

1:1運用待機で複数サブシステム運用を実施していない場合、1:1運用待機で

複数サブシステム運用を実施している場合をそれぞれ以下のように呼びます。

1:1運用待機で、複数サブシステム運用を実施していない場合

1:1運用待機(サブシステムなし)

1:1運用待機で、複数サブシステム運用を実施している場合

1:1運用待機(サブシステムあり)

“1:1運用待機”と呼ぶ場合は、1:1運用待機(サブシステムなし)および1:1

運用待機(サブシステムあり)の両方を含みます。

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1.3 クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerの構成

N:1運用待機 ノード1およびノード3を運用系として、ノード2を待機系として運用する例

を下図に示します。下図は、ノード1で異常が発生した場合の例です。

ノード1またはノード3に異常が発生した場合、業務はノード2に引き継がれ

ます。ノード1またはノード3の実行サーバで動作しているネットワークジョブ

も、ノード2に自動的に引き継がれます。

複数のノードで異常が発生した場合、異常の発生が早いノードの業務が待機

系に引き継がれ、後から異常が発生したノードの業務は引き継がれません。

2ノード相互待機

ノード1およびノード2でそれぞれ業務を実行しながら、実行サーバを別のノ

ードに配置し、お互いのノードを待機する例を下図に示します。

下図は、ノード1で異常が発生した場合の例です。ノード1で異常が発生した

場合、ノード2に業務が引き継がれます。ノード1の実行サーバで動作している

ネットワークジョブもノード2に自動的に引き継がれます。 ノード2で異常が

発生した場合は、ノード1に業務が引き継がれます。ノード2の実行サーバで動

作しているネットワークジョブもノード1に引き継がれます。

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第1章 概要

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1.4 クラスタシステムで引き継がれる業務

1.4 クラスタシステムで引き継がれる業務 クラスタシステムで、フェールオーバが発生したときに引き継がれる

Systemwalker Operation Managerの業務は以下のとおりです。

スケジュール情報

フェールオーバ発生時に、ジョブスケジューラのスケジュール情報が

自動的に待機系に引き継がれます。

実行中のジョブネットおよびジョブ

- スケジュールサーバと実行サーバがともに、同じクラスタシステ

ム上で運用されている場合、異常終了したジョブネットやジョブ

をフェールオーバ完了後に再起動することができます。

フェールオーバ後にジョブネットやジョブを自動的に再起動

させるためには、設定が必要です。設定の詳細は、“2.9 ジョブ

を再起動させる設定”を参照してください。

- スケジュールサーバがクラスタシステム構成で、別の実行サーバで

ネットワークジョブを運用している場合は、フェールオーバ発生後

も、ジョブネットやジョブを継続して実行することができます。

フェールオーバ後にジョブネットやジョブを自動的に継続実

行するには、設定が必要です。詳細は、“2.3 クラスタシステム

からネットワークジョブを投入する場合の設定”を参照してくだ

さい。

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第1章 概要

1.5 クラスタシステム運用上の留意事項 クラスタシステムでSystemwalker Operation Managerを運用する上での留意

事項を説明します。

投入できないジョブ

クラスタシステムで運用できないジョブネットまたはジョブは以下のとお

りです。

運用系から待機系に投入されるネットワークジョブ

運用系から待機系にネットワークジョブを投入することはできません。

複数サブシステム運用時の下位バージョンへのネットワークジョブ

1:1運用待機(サブシステムあり)、または2ノード相互待機の場合は、

以下のバージョンに対して、ネットワークジョブを投入することはでき

ません。

- Windows版 SystemWalker/OperationMGR V5.0L30以前のバージョ

- Solaris OE版/HP版/AIX版 SystemWalker/OperationMGR 5.1以前

のバージョン

- Linux版 SystemWalker/OperationMGR 5.2のバージョン

投入できる範囲の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 解説

書”を参照してください。

負荷分散ジョブ

V10.0L21以前のバージョンの互換機能である負荷分散機能を使用す

る場合、分散先のサーバとしてクラスタサーバを指定することはできま

せん。

Systemwalker Centric Managerの運用管理サーバとSystemwalker

Operation Managerのサーバが共存し、どちらもクラスタ運用して

いる場合の注意

イベント監視機能およびアクション管理機能は、Systemwalker Centric

Managerのグループとしてフェールオーバします。以下の機能を使用する場合

は、Systemwalker Centric ManagerとSystemwalker Operation Managerが同一

ノードで動作する必要があるため、Systemwalker Centric Managerと

Systemwalker Operation Managerを同じクラスタサービスに登録してください。

Systemwalker Operation Managerクライアントからイベント監視機能、

およびアクション管理機能を使用する場合

Systemwalker Centric Managerと連携することにより、ジョブネットの

異常終了を監視してジョブネットの再起動/確認により自動的に対処済

にさせる場合

Systemwalker Centric Managerと連携することにより、Systemwalker

Centric Managerの監視画面のイベント一覧から、異常終了したジョブ

ネットの[ジョブネットの監視]ウィンドウを直接表示させる場合

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1.5 クラスタシステム運用上の留意事項

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クラスタサービスは、クラスタシステムにより用語が異なります。以下のよ

うに読み替えてください。

SafeCLUSTER :クラスタサービス

MSCS :グループ

クラスタシステムを信頼ホストとして定義する場合の注意

クラスタシステムを信頼ホストとして定義する場合は、[運用情報の定義]ウ

ィンドウ-[クラスタ設定]シートで指定した、論理IPアドレスを定義してくだ

さい。

ジョブスケジューラの正常終了シャットダウン出口を利用してい

る場合の注意

インストール時に提供されるjobschendexit.batでは、ジョブスケジューラ

およびジョブ実行制御のサービスを停止し、シャットダウンコマンド

(shutdown.exe)を呼び出す処理が記載されています。そのため、出口プログラ

ムが実行されるとサービスが停止したとみなされ、クラスタシステムの設定に

よってはフェールオーバします。

クラスタシステムでフェールオーバさせないようにするには、運用に応じて

ジョブスケジューラ、ジョブ実行制御の停止処理およびシャットダウンコマン

ド(shutdown.exe)をコメントにするなどの対処を、出口プログラムで実施して

ください。

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ファイル名:白紙.doc | 最終更新日時03/05/20 13:12

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第2章 導入

本章では、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステム上に導入す

る場合の導入手順と環境設定について説明します。

本章で説明するコマンドは、システム管理者(“Administrators”グループ

に属するユーザ)の権限で実行してください。

soperationmgrコマンド、poperationmgrコマンドを、共有ディスクにカレン

トディレクトリを移動した状態で実行しないでください。導入が正常に行われ

ない場合があります。

ファイル名:clsw0200.doc | 終更新日時05/04/27 15:14

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第2章 導入

2.1 導入手順 本節では、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに導入する

手順を説明します。

新規に導入する場合

クラスタシステムへ移行する場合

クラスタシステムのSystemwalker Operation Managerをバージョンアッ

プする場合

新規に導入する場合

クラスタシステムにSystemwalker Operation Managerを新規に導入する場合

の手順は以下のとおりです。

1. クラスタシステムの形態を検討し、クラスタシステムを構成する各ノー

ドにクラスタシステムおよびSystemwalker Operation Managerをインス

トールする。

→ “2.2 インストール”参照

2. スケジュールサーバのみクラスタシステム構成とし、実行サーバでネッ

トワークジョブを実行するような形態の場合は、クラスタシステムを構

成するすべてのノード、およびネットワークジョブを実行するノードで、

jmmodeコマンドを利用して実行継続モードを設定する。さらに、ジョブ

実行制御に論理IPアドレスを設定する。

→ “2.3 クラスタシステムからネットワークジョブを投入する場合

の設定”参照

スケジュールサーバと実行サーバを同じクラスタシステム構成にす

る場合はこの定義は必要ありません。

3. クラスタシステムでSystemwalker Operation Managerを運用するために

必要なIPアドレスを設定する。

→ “2.4 IPアドレスの設定”参照

4. クラスタシステムへSystemwalker Operation Managerを登録する。

→ “2.5 クラスタシステムへの登録”

5. Systemwalker Operation Managerで利用する資源をクラスタシステムの

共有ディスクへ移動する。

→ “2.6 資源の共有ディスクへの移動”参照

6. 運用系と待機系とで情報を自動反映するための設定をする。

→ “2.7 自動反映の設定”参照

7. ノードごとに管理される情報を、クラスタシステムを構成するノード間

で統一する。

→ “2.8 各ノードで管理される情報の統一”参照

8. Systemwalker Operation Managerサーバ全体をクラスタ構成とする場合

で、フェールオーバ時にジョブを再起動したい場合は、ジョブを再起動

させるための設定をする。

→ “2.9 ジョブを再起動させる設定”参照

スケジュールサーバをクラスタシステム構成にし、実行サーバは別の

ノードで運用する場合はこの定義は必要ありません。

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2.1 導入手順

クラスタシステムに移行する場合

通常のシステム上で運用しているSystemwalker Operation Managerをクラス

タシステムに移行する場合は、以下の手順に従ってください。

1. 資源をバックアップする

運用中の通常のシステムで、運用環境保守ウィザードにより資源をバ

ックアップします。

運用環境保守ウィザードの詳細は、“Systemwalker Operation

Manager 導入手引書”を参照してください。

2. クラスタシステムを構築する

クラスタシステムのドキュメントを参照して、クラスタシステムを構

築します。

3. 資源のリストア

バックアップしておいた資源を、クラスタシステムにリストアします。

クラスタシステムへのリストア方法については、“3.4 クラスタシステ

ム運用時のバックアップ/リストア”を参照してください。

4. 資源の共有ディスクへの移動

“2.6 資源の共有ディスクへの移動”を参考にして、必要な資源を共

有ディスクへ移動してください。

クラスタシステムのSystemwalker Operation Managerをバージョ

ンアップする場合

クラスタシステム上で運用しているSystemwalker Operation Managerをバー

ジョンアップする場合は、以下の手順に従ってください。

1. Systemwalker Operation Managerを、クラスタシステムに適用した状態

から解除する。

→ “2.10 クラスタシステムからのアンインストール”参照

2. クラスタシステムを構成するすべての運用系、待機系のノードで、

Systemwalker Operation Managerをアップグレードインストールする。

→ “Systemwalker Operation Manager バージョンアップガイド”

参照

3. 再度、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに適用する。

→ “2.5 クラスタシステムへの登録”以降の手順を実施

アップグレードインストールの場合、以下の設定はアップグレード前

から引き継がれるため、再度設定する必要はありません。

- サブシステム環境

- 実行継続モード

- IPアドレスの設定

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第2章 導入

“プロセス監視対象”は、引き継がれません。“Systemwalker Operation

Manager バージョンアップガイド”を参照して移行するか、“2.2.4 プロセ

ス監視対象の変更”で再設定してください。

V10.0L21以前のバージョンで、“ノード名の定義”がされている場合

は、“ノード名の定義”が引き継がれます。論理IPアドレスで運用した

い場合は、“2.3.2 ジョブ実行制御への論理IPアドレスの設定”で設定

してください。

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2.2 インストール

2.2 インストール クラスタシステムを構築し、構築したクラスタシステムへSystemwalker

Operation Manager を導入する手順を説明します。

クラスタシステムの構築

Systemwalker Operation Managerのインストール

サブシステム環境の作成

プロセス監視対象の変更

2.2.1 クラスタシステムの構築

クラスタシステムは、以下の手順で構築します。

1)システム構成の検討

“1:1運用待機”、“N:1運用待機”および“2ノード相互待機”の特徴および

注意事項を考慮し、どの形態を採用するか、Systemwalker Operation Manager

サーバをどのようにクラスタ構成にするかあらかじめ検討します。

2)リソースの準備

Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムに導入するために必要

な、以下のリソースを準備します。

共有ディスク

論理IPアドレス

SafeCLUSTER/Compactの場合は共有ディスクではなく、“ネットミラーセッ

ト”となります。SafeCLUSTER/Compactの場合は、以降、“共有ディスク”は、

“ネットミラーセット”と読み替えてください。

共有ディスクの見積り

クラスタシステムのノードで共通に使用する、共有ディスクの容量を見積も

ります。共有ディスクには、Systemwalker Operation Managerの以下のディレ

クトリを配置するため、以下のディレクトリの容量を見積もります。

カレンダ制御情報用のディレクトリ

ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

ジョブ実行制御のスプールディレクトリ

ジョブスケジューラおよびジョブ実行制御のディレクトリ容量は、通常のシ

ステムでジョブスケジューラおよびジョブ実行制御のスプールに必要なディ

レクトリ容量と同じです。見積もり方法の詳細は、“Systemwalker Operation

Manager 解説書”を参照してください。

カレンダ制御情報のディレクトリ容量は、以下の値を見積もってください。

カレンダ制御情報用の共有ディスクの容量(bytes)=50(bytes)×登録カレ

ンダ数×使用するサブシステムの数

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第2章 導入

論理IPアドレスの準備 クラスタシステムで使用する、運用系と待機系とで共通な仮想のIPアドレス

である、論理IPアドレスを準備します。

論理IPアドレスは、1:1運用待機の場合は1個、N:1運用待機の場合はN個、2

ノード相互待機の場合は2個を、ノード固有の物理IPアドレスとは別に、準備

します。論理IPアドレスには、すべてのネットワークで使用されていないアド

レスを準備してください。

3)クラスタシステムのインストール

クラスタシステムをインストールし、クラスタシステムを構築します。クラ

スタシステムの構築方法の詳細については、クラスタシステムのマニュアルを

参照してください。

2.2.2 Systemwalker Operation Managerのインストール

運用系および待機系にSystemwalker Operation Managerをインストールしま

す。各ノードへのインストールについては、“Systemwalker Operation Manager

導入手引書”を参照してください。

共有ディスクにはSystemwalker Operation Managerをインストールし

ないでください。

Systemwalker Operation Manager利用者を限定して、“swadminグループに含

まれるユーザだけがデマンドジョブの起動、ジョブ実行制御属性の起動および

ジョブスケジューラのコマンド機能が利用できるように制限する”場合は、

Systemwalker Operation Managerのインストール後に、運用系および待機系で

セキュリティの定義を実施します。詳細は、“Systemwalker Operation Manager

導入手引書”を参照してください。

セキュリティの定義は、クラスタシステムにSystemwalker Operation

Managerを登録した後に変更できません。

クラスタシステムにSystemwalker Operation Managerを登録する前に

設定してください。

2.2.3 サブシステム環境の作成

1:1運用待機(サブシステムあり)、2ノード相互待機の場合は、前提として複

数サブシステムが動作できるように、サブシステム環境を事前に作成する必要

があります。1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、運用系と待機系とで

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2.2 インストール

同じサブシステム環境を作成する必要があります。

Administratorsグループに所属したユーザでかつ、“オペレーティングシス

テムの一部として機能”の権限を所有しているユーザでログインし、以下の手

順で環境を作成します。サブシステム環境の作成の詳細は、“Systemwalker

Operation Manager 導入手引書”を参照してください。

1. サブシステム環境の作成

各ノードでcreatesubsystem.exeコマンドを実行します。

2. サブシステム用のポート番号の設定

各ノードでジョブスケジューラが使用するサブシステム用のポート

番号を設定します。

3. ネットワークジョブ用のポート番号の設定

ネットワークジョブの実行サーバが複数サブシステム構成の場合の

み設定が必要です。

クラスタシステムを構成する各ノードおよびネットワークジョブの

実行サーバでネットワークジョブ用のポート番号を設定します。

4. Systemwalker Operation Managerを再起動します。

2.2.4 プロセス監視対象の変更

運用系、待機系の各ノードで、プロセス監視機能で監視対象とするプロセス

から、ジョブスケジューラおよびジョブ実行制御をはずします。

1. メモ帳等のエディタで以下の監視対象プロセスの定義ファイルを開き

ます。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\mpwalker.jm\mpcmtool\pmon\etc\mppmon.usr

2. 以下の行を[変更前]から[変更後]になるように編集します。

[変更前]

Fujitsu MpWalker MpJobsch=1

Fujitsu MpWalker MpMjes=1

[変更後]

Fujitsu MpWalker MpJobsch=0

Fujitsu MpWalker MpMjes=0

プロセス監視対象を変更する手順の詳細は、“Systemwalker Operation

Manager 導入手引書”の“プロセス監視対象を変更する”を参照してください。

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第2章 導入

2.3 クラスタシステムからネットワークジョ

ブを投入する場合の設定 スケジュールサーバがクラスタシステム上で運用されており、実行サーバに

ネットワークジョブを投入する運用の場合、スケジュールサーバのフェールオ

ーバ発生後もジョブやジョブネットを継続して実行できます。継続して実行さ

せるためには、以下の定義が必要です。

jmmodeコマンドによる実行継続モードの指定

ジョブ実行制御への論理IPアドレスの設定

2.3.1 jmmodeコマンドによる実行継続モードの指定

スケジュールサーバおよび実行サーバのすべてでjmmodeコマンドを実行し、

実行継続モードを指定します。

定義の概要を、下図に示します。

コマンドは、Systemwalker Operation Managerの各サービスが停止している

状態で実行してください。コマンドを実行した後、実行継続モードを有効にす

るにはサービスの再起動が必要です。

jmmodeコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リファレンス

マニュアル”を参照してください。

1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機の例

すべてのノードで、以下の手順を実行します。

1. Systemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

poperationmgr

2. continue -func JOBオプションを指定してjmmodeコマンドを実行します。

jmmode continue -func JOB

3. checkオプションを指定してjmmodeコマンドを実行し、“JOB”が“on”

になっていることを確認します

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2.3 クラスタシステムからネットワークジョブを投入する場合の設定

jmmode check

[表示例]

SYS 0

JOB on

WRT off

1:1運用待機(サブシステムあり)の例

すべてのノードで、以下の手順を実行します。以下はサブシステム0、1を運

用している場合の例です。

1. Systemwalker Operation Managerのデーモンを停止します。

# /opt/systemwalker/bin/poperationmgr

2. continue -func JOBオプションを指定してjmmodeコマンドを実行します。

# jmmode continue -func JOB -sys 0

# jmmode continue -func JOB -sys 1

3. checkオプションを指定してjmmodeコマンドを実行し、“JOB”が“on”

になっていることを確認します

# jmmode check

[表示例]

SYS 0

JOB on

WRT off

SYS 1

JOB on

WRT off

2ノード相互待機の例

すべてのノードで、以下の手順を実行します。

1. Systemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

poperationmgr

2. continue -func JOBオプションを指定してjmmodeコマンドを実行します。

jmmode continue -func JOB -sys 1

jmmode continue -func JOB -sys 2

3. checkオプションを指定してjmmodeコマンドを実行し、“JOB”が“on”

になっていることを確認します

jmmode check

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第2章 導入

[表示例]

SYS 0

JOB off

WRT off

SYS 1

JOB on

WRT off

SYS 2

JOB on

WRT off

備考.サブシステム0は、実行継続モードを指定していないため、

“JOB off”となっています。

2.3.2 ジョブ実行制御への論理IPアドレスの設定

クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョブを投

入する場合は、論理IPアドレスの定義をします。

定義の概要を、下図に示します。

1:1運用待機および2ノード相互待機の場合は、クラスタシステムを構成する

運用系、待機系で定義します。N:1運用待機の場合は、運用系で定義します。

1. 各ノードで、Systemwalker Operation Managerを起動します。

soperationmgr

2. 環境設定クライアントから、運用系に物理IPアドレスを指定して接続し

ます。[運用情報の定義]ウィンドウ-[クラスタ設定]シートの、[スケ

ジュールサーバ設定]で、[論理IPアドレスを登録する]チェックボック

スをチェックし、論理IPアドレスを設定します。[実行サーバ設定]は必

要ありません。

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2.3 クラスタシステムからネットワークジョブを投入する場合の設定

3. 1:1運用待機および2ノード相互待機の場合は、環境設定クライアントか

ら、待機系に物理IPアドレスを指定して接続し、2.と同様に設定します。

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、すべてのサブシステムで2、3の

手順を実施します。

論理IPアドレスの定義の代わりに、[実行サーバ設定]で、運用系および待機

系のノード名を定義して運用することができます。ただし、ノード名の定義は、

V10.0L21以前のバージョンとの互換のための機能であり、V11.0L10以降のバー

ジョンでは、論理IPアドレスを定義してください。ノード名の定義は、N:1運

用待機はサポートしていません。

ノード名の定義

クラスタシステム構成のスケジュールサーバからネットワークジョ

ブを受け取る実行サーバ側で定義します。[運用情報の定義]ウィンドウ

-[クラスタ設定]シートの、[実行サーバ設定]で、運用系および待機系

のノード名を定義します。[スケジュールサーバ設定]は必要ありません。

[運用情報の定義]の定義方法の詳細については、“Systemwalker Operation

Manager 導入手引書”、[運用情報の定義]ウィンドウについては、

“Systemwalker Operation Manager オンラインヘルプ”を参照してください。

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第2章 導入

2.4 IPアドレスの設定 クラスタシステム構成のSystemwalker Operation Managerを運用する場合、

運用に応じて、IPアドレスに関する以下の設定をします。

クライアントマシンでのIPアドレスの設定

監視ホストに対するIPアドレスの設定

監視許可ホストの定義

設定方法の詳細は、“Systemwalker Operation Manager 導入手引書”を参照

してください。

クライアントマシンでのIPアドレス設定

クライアントのマシンで、“hosts”ファイルに、論理IPアドレスを登録する

と、Systemwalker Operation Managerクライアントからサーバへ接続する時に、

論理IPアドレスに対応するホスト名を指定して接続することができます。

監視ホストに対するIPアドレスの設定

Systemwalker Operation Managerで管理される“監視ホスト”がクラスタシ

ステム構成になっている場合、監視ホストのIPアドレスに、論理IPアドレスを

設定することができます。

監視ホストの定義は、共有ディスクでなく、各ノードに保持されています。ど

ちらかのノードで変更を行った場合は、“2.8.2 Systemwalker Operation

Managerの環境定義の統一”を参照して、両ノードで設定を同一にしてください。

監視許可ホストの定義

“複数サーバを監視する”機能で、クラスタシステムを監視元にして他サー

バを監視する場合は、監視対象サーバの監視許可ホストにクラスタシステムを

構成する両方のノード名を定義してください。

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2.5 クラスタシステムへの登録

2.5 クラスタシステムへの登録 クラスタシステムへSystemwalker Operation Managerを登録する手順は、各

クラスタの固有情報で説明します。

MSCSシステムへ登録する。

→“4.1 MSCSシステムへの登録”参照

SafeCLUSTERシステムへ登録する。

→“5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録”参照

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第2章 導入

2.6 資源の共有ディスクへの移動 資源をクラスタシステムの共有ディスクへ移動する方法は、各クラスタの固

有情報で説明します。

資源をMSCSシステムの共有ディスクへ移動する。

→“4.2 資源の共有ディスクへの移動”参照

資源をSafeCLUSTERシステムの共有ディスクへ移動する。

→“5.2 資源の共用ディスクへの移動”参照

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2.7 自動反映の設定

2.7 自動反映の設定 セキュリティ情報、カレンダ情報、サービス・アプリケーション起動情報を

運用系と待機系とで自動反映するための設定は、各クラスタの固有情報で説明

します。

MSCSシステムでの自動反映の設定

→“4.3 自動反映の設定”参照

SafeCLUSTERシステムでの自動反映の設定

→“5.3 自動反映の設定”参照

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第2章 導入

2.8 各ノードで管理される情報の統一 Systemwalker Operation Managerがクラスタシステムで正常に動作するため

には、各ノードで管理されている情報のいくつかを運用系と待機系の間で、統

一する必要があります。本節では、各ノードで統一する情報について以下の内

容で説明します。

OS情報の統一

Systemwalker Operation Managerの環境定義の統一

2.8.1 OS情報の統一

下記の情報は、運用系と待機系で同じにする必要があります。下記の情報を

変更する場合は、運用系、待機系の両方に対して、同じ変更を加えてください。

ユーザ名、パスワード、ユーザグループ

“hosts”ファイル

“services”ファイル

出口ファイル、バッチファイル、実行ファイル、データなどの、

Systemwalker Operation Managerから実行されるバッチ業務が必要とす

るユーザ資源、ファイルシステム

2.8.2 Systemwalker Operation Managerの環境定義の統一

Systemwalker Operation Managerが管理する情報のうち、以下の情報を各ノ

ードで統一します。

以下の情報は、ポリシー情報の抽出/配付で統一します。

共通の、[監視ホスト]の定義

ジョブスケジューラの、[起動パラメタ][監視許可ホスト]の定義

ジョブ実行制御の、[運用情報][信頼ホスト][ジョブ所有者]の定義

ジョブ実行制御の、[ジョブフォルダ]の定義

以下の情報は、それぞれ固有の手順で統一します。

業務連携の、[パスワード管理簿]および[ホスト情報ファイル]

上記の情報を追加・変更した場合は、運用系と待機系の間で情報を同じにし

てください。定義を統一するには、ポリシー情報の抽出およびポリシー情報の

配付機能を利用して、運用系から待機系へ情報を複写します。クラスタ構成で

ない他のノードで作成した定義を、ポリシー情報の抽出機能で抽出し、運用系

および待機系へ配付することも可能です。

ただし、業務連携の[パスワード管理簿]/[ホスト情報ファイル]は、個別に

はポリシーの抽出/配付機能で複写できないため、以下に説明するそれぞれの

固有の手順で複写してください。

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2.8 各ノードで管理される情報の統一

ポリシー情報の抽出/配付手順

運用系で以下のポリシー情報を抽出し、待機系へ配付します。手順の詳細は、

“3.3 クラスタシステム運用時のポリシーの配付/適用”を参照してください。

[ポリシーの抽出]ウィンドウ-[環境定義]シートの

- 監視ホスト

- 起動パラメタ

- 監視許可ホスト

- 運用情報

- 信頼ホスト

- ジョブ所有者

[ポリシーの抽出]ウィンドウ-[登録情報]シートの

- ジョブフォルダ

業務連携の[パスワード管理簿]および[ホスト情報ファイル]の統

一手順

業務連携の[パスワード管理簿]および[ホスト情報ファイル]を複写するに

は、以下のディレクトリをWindowsのコピー機能を利用して、運用系から待機

系へ複写します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.JM

\mpnjsosv\manage ディレクトリ配下の情報

N:1運用待機、および、2ノード相互待機の場合、クラスタシステムに

複数の運用系が存在します。クラスタシステム内に複数の運用系が存在

する場合、以下の点を注意してください。

- [監視ホスト]の定義、[ジョブフォルダ]の定義、[パスワード管理

簿]および[ホスト情報ファイル]は、すべての運用系で同じにして

ください。各運用系で異なる情報を定義することはできません。

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第2章 導入

2.9 ジョブを再起動させる設定 スケジュールサーバと実行サーバがともに同じクラスタシステム上で運用

されている場合、フェールオーバ時に実行中だったジョブネットおよびジョブ

は、フェールオーバ完了後に異常終了(実行中断状態:終了コード=239)として

表示されます。

フェールオーバ時に実行中断されたジョブネットやジョブの再実行等のリ

カバリ処理は、自動的には行われません。異常終了を確認後、再起動等の対処

を行ってください。

フェールオーバ後も運用を継続するためには、以下のような動作を行うジョ

ブを作成し、このジョブを、サーバ起動時に実行するジョブネットとして登録

してください。

登録するジョブネットには、必ず起動日を設定してください。起動日を設定

していない場合、ジョブネットはフェールオーバ後に起動しません。

1. jobschprint -n コマンドでジョブネット状態一覧を出力する。出力結

果をファイルにリダイレクトして保存する。

2. 1.で保存したファイルを読み込み、ジョブネットの状態が実行中断かど

うかをチェックする。実行中断かどうかは、終了コードが239かどうか

で判断する。

3. 実行中断ジョブネットの場合、そのジョブネットをjobschcontrol

rerun コマンドで再起動する。

4. ジョブネット一覧の数だけ、2.3.を繰り返す。

この処理のサンプルソースは以下に格納されています。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.jm

\mpjobsch\sample\abendrerun.c

jobschprintコマンド、jobschcontrolコマンドの詳細は、“Systemwalker

Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

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2.10 クラスタシステムからのアンインストール

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2.10 クラスタシステムからのアンインストール クラスタシステムからSystemwalker Operation Managerをアンインストール

する場合の手順は、、各クラスタの固有情報で説明します。

MSCSシステムからアンインストールする。

→“4.4 MSCSシステムからのアンインストール”参照

SafeCLUSTERシステムからアンインストールする。

→“5.4 SafeCLUSTERシステムからのアンインストール”参照

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ファイル名:白紙.doc | 最終更新日時03/05/20 13:12

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第3章 運用

本章では、Systemwalker Operation Managerをクラスタシステム上で運用す

るときの手順や、注意事項について説明します。

本章で説明するコマンドは、システム管理者(“Administrators”グループ

に属するユーザ)の権限で実行してください。

ファイル名:clsw0300.doc | 最終更新日時05/04/27 15:16

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第3章 運用

3.1 クラスタシステムにおけるSystemwalker

Operation Managerの運用 クラスタシステム上でSystemwalker Operation Managerを運用するときの手

順や注意事項について説明します。

クライアントからのクラスタシステムへの接続

運用で変更した定義の設定

3.1.1 クライアントからのクラスタシステムへの接続

クラスタシステム上で動作するSystemwalker Operation Managerサーバに接

続するときに、[Systemwalker Operation Manager]ウィンドウの業務選択ウィ

ンドウに表示される以下の機能を利用するときは、Systemwalker Operation

Managerクライアントで、Systemwalker Operation Manager用に作成した論理

IPアドレス、物理IPアドレスのどちらでも指定できます。

ジョブスケジューラ

ジョブ

キュー

calsetclusterコマンドで“自動反映”の対象とし、かつ以下の機能を利用

する場合は、論理IPアドレスまたは論理IPアドレスに対応するホスト名を指定

します。“自動反映”の対象外にしている場合は、それぞれ接続するマシンの

物理IPアドレスを指定します。

カレンダの登録/変更/削除

サーバ電源の自動制御

サービス・アプリケーション起動の定義

Systemwalker Operation Managerの環境設定を行う場合は、[Systemwalker

Operation Manager環境設定]ウィンドウ起動時に指定するサーバのIPアドレス

に、物理IPアドレスを使用します。

複数サーバ監視クライアントを利用する場合は、起動時に指定するサーバの

IPアドレスに、物理IPアドレスを使用します。

ジョブスケジューラ情報印刷クライアントを利用する場合は、起動時に指定

するサーバのIPアドレスに、論理IPアドレス、物理IPアドレスどちらでも指定

できます。

クライアントからサーバへの接続中にフェールオーバが発生した場合、サーバ

との接続が切断されます。フェールオーバ完了後に、接続しなおしてください。

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3.1 クラスタシステムにおけるSystemwalker Operation Managerの運用

3.1.2 運用で変更した定義の設定

Systemwalker Operation Managerの以下の情報は、各ノードで別々に管理さ

れています。このため、一方のノードで情報を変更しても、他方のノードに

は変更が反映されません。以下の情報を変更した場合は、変更したノードの

定義情報を変更していないノードに複写してください。

複写方法は “2.8.2 Systemwalker Operation Managerの環境定義の統一”

を参照してください。

共通の、[監視ホスト]の定義

ジョブスケジューラの、[起動パラメタ][監視許可ホスト]の定義

ジョブ実行制御の、[運用情報][信頼ホスト][ジョブ所有者][ジョブフ

ォルダ]の定義

業務連携の、[パスワード管理簿]および[ホスト情報ファイル]

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第3章 運用

3.2 クラスタシステムにおけるサービスの起

動/停止 クラスタシステム運用における、Systemwalker Operation Managerの起動/

停止の方法は、各クラスタの固有情報で説明します。

MSCSシステム運用時のサービスの起動/停止方法

→“4.5 MSCSシステムにおけるサービスの起動/停止”参照

SafeCLUSTERシステム運用時のサービスの起動/停止方法

→“5.5 SafeCLUSTERシステムにおけるサービスの起動/停止”参照

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3.3 クラスタシステム運用時のポリシーの配付/適用

3.3 クラスタシステム運用時のポリシーの配

付/適用 クラスタシステム運用時にポリシーを配付/適用する手順は、各クラスタの

固有情報で説明します。

MSCSシステム運用時にポリシーを配付/適用する。

→“4.6 MSCSシステム運用時のポリシーを配付/適用”参照

SafeCLUSTERシステム運用時にポリシーを配付/適用する。。

→“5.6 SafeCLUSTERシステム運用時のポリシーを配付/適用”参照

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第3章 運用

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3.4 クラスタシステム運用時のバックアップ/

リストア クラスタシステム運用時にSystemwalker Operation Managerの資源をバック

アップ/リストアする方法は、各クラスタの固有情報で説明します。

MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア方法

→“4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア”参照

SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア方法

→“5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア”参照

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第4章 MSCSシステム固有の手順

本章は、MSCSシステム固有の手順について説明します。

ファイル名:clsw0400.doc | 終更新日時05/04/27 15:19

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第4章 MSCSシステム固有の手順

4.1 MSCSシステムへの登録 MSCSシステムがSystemwalker Operation Managerのサービスの起動/停止を制

御できるように、Systemwalker Operation Manager用のグループをMSCSシステム

に登録します。運用系または待機系のどちらかのノードで実施してください。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録

2ノード相互待機の場合の登録

4.1.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録

1:1運用待機、N:1運用待機の場合に登録する方法を説明します。

1)Systemwalker Operation Managerサービスを自動起動しないよ

うにする

運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker

Operation Managerのサービスを以下の手順で停止し、自動起動しないように

します。

1. Systemwalker Operation Managerのサービスを、[コントロールパネル]

の[サービス]ダイアログボックスで停止します。

[1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合]

以下のサービスを停止します。

- ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

- ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

[1:1運用待機(サブシステムあり)の場合]

運用しているサブシステムを停止します。例えば、サブシステム0と

サブシステム1を運用している場合は以下のサービスを停止します。

- ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

- ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

- ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch1

- ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes1

2. 停止したサービスの、[スタートアップの種類]を、“自動”から“手動”

に変更します。

2)グループの登録

[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグ

ループを登録します。

1. [ファイル]メニューから[新規作成]-[グループ]を選択して、任意のグ

ループ名を登録します。

2. [優先所有者]で、ノードを優先順に追加します。

3)リソースの登録

2)で登録したグループに対して、リソースを登録します。リソースの登録は、

Systemwalker Operation Manager用のグループを選択して、[ファイル]メニュ

ーから[新規作成]-[リソース]を選択するか、Systemwalker Operation

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4.1 MSCSシステムへの登録

Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックして

[新規作成]-[リソース]を選択して表示される[新しいリソース]画面から登

録します。

a)IPアドレスリソースの登録

クライアントからクラスタシステムに接続するときに使用するIPアドレス

を登録します。

1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

- 名前:任意のリソース名

- リソースの種類:“IPアドレス”

- グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノード

を指定します。

3. [依存関係]画面では何も指定しません。

4. [TCP/IPアドレスパラメータ]画面で以下を指定します。

- 使用するネットワーク:publicを指定します。

- アドレス:論理IPアドレスを指定します。論理IPアドレスは、他

グループつまり他業務で使用していないIPアドレスを割り当て

てください。

- サブネットマスク:サブネットマスクを指定します。

b)ネットワーク名リソースの登録

a)のIPアドレスリソースに対応するネットワーク名リソースを登録します。

1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

- 名前:任意のリソース名

- リソースの種類:“ネットワーク名”

- グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノード

を指定します。

3. [依存関係]画面ではa)で登録したIPアドレスリソースを指定します。

4. [ネットワーク名パラメータ]画面では任意のネットワーク名を指定し

ます。他グループつまり他業務で使用していない名前を割り当ててくだ

さい。

c)物理ディスクリソースの登録

Systemwalker Operation Managerの管理データ保存に使用する共有ディスク

を登録します。

1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

- 名前:任意のリソース名

- リソースの種類:“物理ディスク”

- グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノード

を指定します。

3. [依存関係]画面では何も指定しません。

4. [ディスクパラメータ]画面で共有ディスクを指定します。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

他グループつまり他業務で使用していない共有ディスクを割り当て

てください。

共有ディスクは両ノードから接続され、各ノードからアクセス可能で

すが、同一の共有ディスクを両ノードから同時に使用することはできま

せん。したがって、共有ディスクは、他グループつまり他業務で使用し

ていないドライブを割り当てる必要があります。

d)汎用サービスリソースの登録

以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

ジョブ実行制御のサービス

ジョブスケジューラのサービス

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、運用しているすべてのサブシス

テムについてサービスを登録します。例えば、サブシステム0とサブシステム1

を運用している場合は、以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

サブシステム0のジョブ実行制御のサービス

サブシステム0のジョブスケジューラのサービス

サブシステム1のジョブ実行制御のサービス

サブシステム1のジョブスケジューラのサービス

それぞれのサービスについて、以下の手順で登録します。

1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

- 名前:任意のリソース名

- リソースの種類:“汎用サービス”

- グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノード

を指定します。

3. [依存関係]画面では以下を指定します。

- b)で登録したネットワーク名リソース

- c)で登録した物理ディスクリソース

ジョブスケジューラのサービスを登録する場合には、上記に加えてジ

ョブ実行制御の汎用サービスリソースも依存関係として登録する必要

があります。

4. [汎用サービスパラメータ]画面で下表に示すサービス名を登録します。

[1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合]

サービス リソース名 サービス名

ジョブ実行制御 任意

例:OperationMGR MpMjes

Fujitsu MpWalker MpMjes

ジョブ

スケジューラ

任意

例:OperationMGR MpJobsch

Fujitsu MpWalker MpJobsch

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4.1 MSCSシステムへの登録

[1:1運用待機(サブシステムあり)の場合]

サブシステム0とサブシステム1を運用している場合の例です。

サービス リソース名 サービス名

サブシステム0の

ジョブ実行制御

任意

例:OperationMGR MpMjes

Fujitsu MpWalker MpMjes

サブシステム0の

ジョブスケジューラ

任意

例:OperationMGR MpJobsch

Fujitsu MpWalker MpJobsch

サブシステム1の

ジョブ実行制御

任意

例:OperationMGR MpMjes1

Fujitsu MpWalker MpMjes1

サブシステム1の

ジョブスケジューラ

任意

例:OperationMGR MpJobsch1

Fujitsu MpWalker MpJobsch1

その他のサービスを汎用サービスリソース登録する場合

InterstageなどのSystemwalker Operation Manager以外のサー

ビス上で動作するジョブを、Systemwalker Operation Managerを

使ってスケジュールする場合は、該当するサービスを

Systemwalker Operation Manager用のグループに登録します。こ

の場合、ジョブスケジューラの汎用サービスリソースを依存関係

として登録する必要があります。

e)汎用アプリケーションリソースの登録

セキュリティ情報の自動反映用のアプリケーションを汎用アプリケーショ

ンリソースとして以下の手順で登録します。

1. [新しいリソース]画面で、以下を指定します。

- 名前:任意のリソース名

- リソースの種類:“汎用アプリケーション”

- グループ:Systemwalker Operation Manager用のグループ

2. [実行可能な所有者]画面でクラスタシステムを構成する両方のノード

を指定します。

3. [依存関係]画面では以下を指定します。

- b)で登録したネットワーク名リソース

- c)で登録した物理ディスクリソース

4. [汎用アプリケーション パラメータ]画面では以下を指定します。

- コマンドライン:Systemwalker Operation Managerインストール

先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe(注)

- 現在のディレクトリ:Systemwalker Operation Managerインスト

ール先ディレクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin

注)N:1運用待機の場合は、コマンドラインの引数に共有ディスクのデ

ィレクトリを指定してください。

以下に共有ディスクのディレクトリが“z:\omgr”の場合の例を示します。

コマンドライン:Systemwalker Operation Managerインストール先ディ

レクトリ\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe z:\omgr

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第4章 MSCSシステム固有の手順

4)クラスタ情報の登録

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ

環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalk

er.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

4.1.2 2ノード相互待機の場合の登録

2ノード相互待機の場合に登録する方法を説明します。

基本的な登録手順は、“1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”と同じで

す。ただし、一連の作業をサブシステムごとに実施し、登録するSystemwalker

Operation Manager用のグループ名、リソース名、IPアドレス、共有ディスク

はサブシステムごとに準備します。

サブシステム1とサブシステム2を作成した場合の登録例を以下に説明しま

す。手順の詳細は、“4.1.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”を参照

してください。

1)Systemwalker Operation Managerサービスを自動起動しないよ

うにする

運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker

Operation Managerの以下のサービスを自動起動しないようにします。

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

- Systemwalker MpJobsch2

- Systemwalker MpMjes2

2)サブシステム1のグループの登録

[クラスタアドミニストレータ]で、サブシステム1のSystemwalker Operation

Manager用のグループを登録します。

サブシステム2用のグループを登録するときは、[優先所有者]で指定する優

先順をサブシステム1とは逆に設定してください。

3)サブシステム1のリソースの登録

2)で登録したサブシステム1のグループに対して、リソースを登録します。

a)IPアドレスリソースの登録 クライアントからクラスタシステムに接続するときに使用するIPアドレス

を登録します。サブシステム1用の任意のリソース名、IPアドレスを指定して

ください。

50

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4.1 MSCSシステムへの登録

b)ネットワーク名リソースの登録 a)のIPアドレスリソースに対応するネットワーク名リソースを登録します。

サブシステム1用の任意のリソース名を指定します。

c)物理ディスクリソースの登録

Systemwalker Operation Managerの管理データ保存に使用する共有ディスク

を登録します。サブシステム1用の任意のリソース名、サブシステム1用の共有

ディスクを指定してください。

d)汎用サービスリソースの登録

以下のサービスを汎用サービスとして登録します。

サブシステム1のジョブ実行制御のサービス

サブシステム1のジョブスケジューラのサービス

それぞれのサービスについて、以下の表のように登録します。

サービス リソース名 サービス名

サブシステム1の

ジョブ実行制御

任意

例:OperationMGR MpMjes1

Fujitsu MpWalker MpMjes1

サブシステム1の

ジョブスケジューラ

任意

例:OperationMGR MpJobsch1

Fujitsu MpWalker MpJobsch1

サブシステム2用のサービス名は以下になります。

サービス リソース名 サービス名

サブシステム2の

ジョブ実行制御

任意

例:OperationMGR MpMjes2

Fujitsu MpWalker MpMjes2

サブシステム2の

ジョブスケジューラ

任意

例:OperationMGR MpJobsch2

Fujitsu MpWalker MpJobsch2

e)汎用アプリケーションリソースの登録

セキュリティ情報の自動反映用のアプリケーションを登録します。サブシステム1

用の任意のリソース名、サブシステム1用のグループ名を指定してください。コマン

ドラインは、サブシステム1およびサブシステム2で、以下を指定してください。

コマンドライン:

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmaclapp.exe

現在のディレクトリ:

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER\mpaclmgr\bin

4)サブシステム2のグループ・リソースの登録

上記2)、3)の手順をサブシステム2について実施します。そのとき、上記の

“サブシステム1”は、“サブシステム2”に読み替えてください。また、グル

ープの登録時に[優先所有者]で指定する優先順は、サブシステム1とは逆に設

定してください。さらに、汎用サービスリソースのサービス名は、サブシステ

ム2用のサービス名を登録してください。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

5)クラスタ情報の登録

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ

環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

4.2 資源の共有ディスクへの移動 資源をMSCSの共有ディスクへ移動する方法を説明します。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合

2ノード相互待機の場合

資源を共有ディスクへ移動する一連の作業は、運用系と待機系で別々

に行ってください。両方のノードから同時に共有ディスクをオンライン

にして資源を移動すると、共有ディスクのデータが破壊される恐れがあ

ります。

4.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合

1:1運用待機、N:1運用待機の場合に資源を移動する方法を説明します。

移動する資源

運用系および待機系の以下の資源を共有ディスクへ移動します。

カレンダ制御情報

ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

ジョブ実行制御のスプールディレクトリ

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合は、運用しているすべてのサブシス

テムについて移動します。例えば、サブシステム0とサブシステム1を運用して

いる場合は、以下のディレクトリを共有ディスクへ移動します。

サブシステム0のジョブ実行制御のスプールディレクトリ

サブシステム0のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステム1のジョブ実行制御のスプールディレクトリ

サブシステム1のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

移動手順

手順を以下の場合に分けて説明します。

1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合

1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合 1:1運用待機(サブシステムなし)およびN:1運用待機の場合に資源を共有デ

ィスクへ移動する手順を説明します。共有ディスクは“z:”として作成されて

いるものとして説明します。

1. [クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager

用のグループをオフラインにします。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

登録直後は、グループがオフラインになっていますので、登録後しば

らくしてから、いったんグループをオンラインにし、その後オフライン

にしてください。

2. Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカー

ソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。

3. 運用系で、カレンダサービスを停止します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを停止します。

- Systemwalker MpJmCal

4. [所有者]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオンライ

ンにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオンラインにします。

5. 運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御

情報を移動します。

1) 共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。

待機系では、この作業は必要ありません。

共有ディスク“z:”の\omgr配下にカレンダ制御情報用のディ

レクトリ\mpjmcalを作成する例:

z:\omgr\mpjmcal

2) 5.の1)で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリを

calregpathコマンドで登録します。また、オペランド“-pm”を

指定し、カレンダ制御情報を共有ディスクに移動します。

例:

calregpath.exe -add -all -pm -p z:\omgr\mpjmcal

後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力

します。

例:

calregpath.exe -add -all -p z:\omgr\mpjmcal

6. 運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動します。

データベースディレクトリの移動は、Systemwalker Operation

Managerの環境設定で実施します。

1) 運用系に接続した[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウ

ィンドウを表示

[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]

を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設

定 [ログイン]]ウィンドウで、運用系に接続します。

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィ

ンドウの[ホスト名]には、運用系の物理IPアドレスを指定してく

ださい。

2) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョ

ブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示

されます。

3) [データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-

[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている、初

期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更します。

[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックス

をチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックす

る必要はありません。

4) [OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースデ

ィレクトリが作成されます。

7. 運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

スプールディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Manager

の環境設定で実施します。

1) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョ

ブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。

[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。

2) [運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプー

ルディレクトリ]で、共有ディスクのディレクトリに変更します。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

3) [OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]

ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報

定義は、次回の運用から有効になります。

8. [所有者]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオフライ

ンにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオフラインにします。

9. 待機系で、2.から8.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運

用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してくださ

い。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。

- 待機系では、5.の1)の手順で行う、共有ディスクを作成する必要

はありません。

- 待機系では、5.の2)の手順で、calregpathコマンドに、オペラン

ド“-pm”を指定する必要はありません。

- 待機系では、6.の3)の手順で、 [現在のデータベースを指定先に

複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合

1:1運用待機(サブシステムあり)の場合に資源を共有ディスクへ移動する手

順を説明します。サブシステム0とサブシステム1で運用しており、共有ディス

クは“z:”として作成されているものとして説明します。

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

1. [クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager

用のグループをオフラインにします。

登録直後は、グループがオフラインになっていますので、登録後しば

らくしてから、いったんグループをオンラインにし、その後オフライン

にしてください。

2. Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカー

ソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。

3. 運用系で、カレンダサービスを停止します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを停止します。

- Systemwalker MpJmCal

4. [所有者]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオンライ

ンにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオンラインにします。

5. 運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御

情報を移動します。

1) 共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。

待機系では、この作業は必要ありません。

共有ディスク“z:”の\omgr配下にサブシステム0のカレンダ制

御情報用のディレクトリ\mpjmcal\sys0を作成する例:

z:\omgr\mpjmcal\sys0

2) 5.の1)で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリをサブシ

ステムごとにcalregpathコマンドで登録します。また、オペラン

ド“-pm”を指定し、カレンダ制御情報を共有ディスクに移動し

ます。

例:

calregpath.exe -add -sys 0 -pm -p z:\omgr\mpjmcal\sys0

後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力

します。

例:

calregpath.exe -add -sys 0 -p z:\omgr\mpjmcal\sys0

3) 上記1)、2)の手順をサブシステムごとに実施します。

サブシステム1の場合は、例えばディレクトリ名は“sys1”に、

calregpath.exeのオプションは“-sys 1”にしてください。

6. 運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動します。

1) サブシステム0に接続した[Systemwalker Operation Manager環境

設定]ウィンドウを表示

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第4章 MSCSシステム固有の手順

[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]

を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設

定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続

先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“0”を

選択します。

→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表

示されます。

[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィ

ンドウでは、[ホスト名]に、運用系の物理IPアドレスを指定して

ください。

2) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジ

ョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示

されます。

3) [データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-

[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている、初

期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サブ

システム0のデータベースディレクトリを指定します。

[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックス

をチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックす

る必要はありません。

4) [OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースディ

レクトリが作成されます。

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

7. 運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

1) [Systemwalker Operation Manager 環境設定]ウィンドウで、ジ

ョブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。

[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。

2) [運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプー

ルディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている、

初期値のドライブ名を、共有ディスクのドライブ名に変更し、サ

ブシステム0のスプールディレクトリを指定します。

3) [OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]

ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報

定義は、次回の運用から有効になります。

8. サブシステム1で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリお

よびジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

6.および7.の手順の、“サブシステム0”を、“サブシステム1”に読み

替えて作業してください。このとき、以下の指定も読み替えてください。

- 6.の3)の手順で、[データベース]シートの[ディレクトリ]には、

サブシステム1用の共有ディスクのデータベースディレクトリを

指定します。

例:

z:\omgr1\mpjobsch\jobdb1

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第4章 MSCSシステム固有の手順

- 7.の2)の手順で、[スプールディレクトリ]シートには、サブシス

テム2用の共有ディスクのスプールディレクトリを指定します。

例:

z:\omgr1\mpmjessv\mjespool1

9. [所有者]が運用系になっていることを確認し、共有ディスクをオフライ

ンにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオフラインにします。

10. 待機系で、5.から9.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運

用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してくださ

い。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。

- 待機系では、5.の1)の手順で行う、共有ディスクを作成する必要

はありません。

- 待機系では、5.の2)の手順で、calregpathコマンドに、オペラン

ド“-pm”を指定する必要はありません。

- 待機系では、6.の3)の手順で、 [現在のデータベースを指定先に

複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。

4.2.2 2ノード相互待機の場合

2ノード相互待機の場合に資源を移動する方法を説明します。

以下の構成で資源を移動すると想定して、移動例を説明します。

移動する資源

サブシステムごとに資源を別々の共有ディスクへ移動します。例えば、サブ

システム1とサブシステム2を作成した場合は、以下の資源を移動します。

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

サブシステム1のカレンダ制御情報

サブシステム1のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステム1のジョブ実行制御のスプールディレクトリ

サブシステム2のカレンダ制御情報

サブシステム2のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステム2のジョブ実行制御のスプールディレクトリ

移動手順

ノードaおよびノードbのそれぞれで、サブシステム1用の共有ディスクとサ

ブシステム2用の共有ディスクへ資源を移動します。

資源の移動例を説明します。サブシステム1に対しては、クラスタサービス

“OperationMGR1”が、サブシステム2に対しては、“OperationMGR2”が登録され

ており、サブシステム1の共有ディスクは“z:”、サブシステム2の共有ディスク

は“y:”に作成されているものとします。また、サブシステム1の資源は、

“z:\omgr1”に、サブシステム2の資源は、“y:\omgr2”に移動するものとします。

ノードaで以下の作業を実施します。

1. [クラスタアドミニストレータ]で、サブシステム1とサブシステム2の

Systemwalker Operation Manager用のグループ“OperationMGR1”およ

び“OperationMGR2”をオフラインにします。

登録直後は、グループがオフラインになっていますので、登録後しば

らくしてから、いったんグループをオンラインにし、その後オフライン

にしてください。

2. Systemwalker Operation Managerの所有権をノードaに移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカー

ソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

[所有者]がノードaになっていれば、この作業は必要ありません。

3. カレンダサービスを停止します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを停止します。

- Systemwalker MpJmCal

“Systemwalker MpJobsch”のサービスを止めるかどうか確認するダ

イアログボックスが表示されるので、[OK]ボタンを押します。

4. サブシステム1およびサブシステム2の共有ディスクをオンラインにし

ます。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理

ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。同様

に、サブシステム2用の共有ディスクをオンラインにします。

5. サブシステム1用およびサブシステム2用の共有ディスクで、カレンダ制

御情報のディレクトリを作成し、情報を移動します。

1) 運用系のサブシステム1および待機系のサブシステム2に接続さ

れた共有ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成

します。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

ノードbでは、この作業は必要ありません。

共有ディスク“z:”の\omgr1配下にカレンダ制御情報用のディ

レクトリ\mpjmcal\sys1を作成する例:

z:\omgr1\mpjmcal\sys1

共有ディスク“y:”の\omgr2配下にカレンダ制御情報用のディ

レクトリ\mpjmcal\sys2を作成する例:

y:\omgr2\mpjmcal\sys2

2) 5.の1)で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリに、サブ

システム1の共有ディスクのディレクトリをcalregpathコマンド

で登録します。また、オペランド“-pm”を指定し、カレンダ制

御情報を共有ディスクに移動します。

例:

calregpath.exe -add -sys 1 -pm -p z:\omgr1\mpjmcal\sys1

サブシステム2の共有ディスクのディレクトリをcalregpathコ

マンドで登録します。ノードaでは、サブシステム2は待機系のた

め、オペランド“-pm”でカレンダ制御情報を共有ディスクに移

動する必要はありません。

例:

calregpath.exe -add -sys 2 -p y:\omgr2\mpjmcal\sys2

後述するノードbでの手順のときは、コマンドのオペランドを

変更します。

6. サブシステム1で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを

移動します。

データベースディレクトリの移動は、Systemwalker Operation

Managerの環境設定で実施します。

1) サブシステム1に接続した[Systemwalker Operation Manager環境

設定]ウィンドウを表示

[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]

を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設

定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続

先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“1”を

選択します。

→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表

示されます。

[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウ

ィンドウでは、[ホスト名]に、ノードaの物理IPアドレスを指定

してください。

2) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジ

ョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示

されます。

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

3) [データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-

[ディレクトリ]で、インストールディレクトリになっている初期

値のドライブ名をサブシステム1用の共有ディスクのドライブ名

に変更し、サブシステム1のデータベースディレクトリを指定し

ます。

[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックス

をチェックします。後述するノードbの手順のときは、チェック

する必要はありません。

4) [OK]ボタンをクリックします。共有ディスクにデータベースディ

レクトリが作成されます。

7. サブシステム1で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

スプールディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Manager

の環境設定で実施します。

1) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョ

ブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。

[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。

2) [運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプー

ルディレクトリ]で、サブシステム1用の共有ディスクのドライブ

名に変更し、サブシステム1のスプールディレクトリを指定します。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

3) [OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]

ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報

定義は、次回の運用から有効になります。

8. サブシステム2で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリお

よびジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

6.および7.の手順の、“サブシステム1”を、“サブシステム2”に読み

替えて作業してください。このとき、以下の指定も読み替えてください。

- 6.の3)の手順で、[データベース]シートの[ディレクトリ]には、

サブシステム2用の共有ディスクのデータベースディレクトリを

指定します。

例:

y:\omgr2\mpjobsch\jobdb2

- 7.の2)の手順で、[スプールディレクトリ]シートには、サブシス

テム2用の共有ディスクのスプールディレクトリを指定します。

例:

y:\omgr2\mpmjessv\mjespool2

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4.2 資源の共有ディスクへの移動

9. サブシステム1およびサブシステム2の共有ディスクをオフラインにし

ます。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理

ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。同様

に、サブシステム2用の共有ディスクをオフラインにします。

ノードbで、資源を移動します。

上記2.から8.の作業をノードbについて実施します。ただし、以下の点を読

み替えてください。

5.の1)の手順は、ノードaですでに作成されているため、実施する必要

はありません。

5.の2)の手順では、ノードbではコマンドのオプションを以下の例のよ

うに変更して実行してください。

サブシステム2の共有ディスクのディレクトリを登録します。

calregpath.exe -add -sys 2 -pm -p y:\omgr2\mpjmcal\sys2

サブシステム1の共有ディスクのディレクトリを登録します。

ノードbでは、サブシステム1は待機系のため、オペランド“-pm”

でカレンダ制御情報を共有ディスクに移動する必要はありませ

ん。

calregpath.exe -add -sys 1 -p z:\omgr1\mpjmcal\sys1

6.の3)の手順で、[データベース]シートの[現在のデータベースを指定

先に複写する]チェックボックスは外します。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

4.3 自動反映の設定 以下の情報を運用系と待機系とで自動反映するための設定をします。

セキュリティ情報

カレンダ情報

- 日変わり時刻

- カレンダ休日情報(SYSTEM_CALENDARを除く)

- SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール情報、

終了監視情報

サービス・アプリケーション起動情報

- アプリケーション起動情報

セキュリティ情報の自動反映の設定

セキュリティ情報を自動反映するための手順を説明します。

1:1運用待機の場合の設定

1. Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカー

ソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。

2. 運用系で、共有ディスクをオンラインにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオンラインにします。

3. 運用系で、以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。

“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下の

ディレクトリが“z:\omgr”の場合の例:

mpaclcls z:\omgr

mpaclclsコマンドの詳細は、“mpaclclsコマンド”を参照してください。

4. 運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク

上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありま

せん。

mpcssave

mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

5. 運用系で、共有ディスクをオフラインにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオフラインにします。

6. 待機系で1.から5.の手順を実施します。ただし、4.の手順は必要ありま

せん。

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4.3 自動反映の設定

N:1運用待機の場合の設定

1. Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカー

ソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

[所有者]が運用系になっていれば、この作業は必要ありません。

2. 運用系で、共有ディスクをオンラインにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオンラインにします。

3. 運用系で、以下の例のようにコマンドを実行し、クラスタ情報を設定し

ます。

“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下の

ディレクトリが“z:\omgr”の場合の例:

mpaclcls z:\omgr

共有ディスクには、それぞれの運用系に接続された共有ディスクを指

定してください。

mpaclclsコマンドの詳細は、“mpaclclsコマンド”を参照してください。

4. 運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共有ディスク

上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありま

せん。

mpcssave

mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

5. 運用系で、共有ディスクをオフラインにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオフラインにします。

6. 1.から5.の手順をすべての運用系で実施します。

1.および5.の手順の共有ディスク、3.の手順の“z:omgr”はそれぞれ

実際の共有ディスク配下のディレクトリ(例えば、“x:\omgr”)に変更し

て実施してください。

2ノード相互待機の場合の設定

“資源の共有ディスクへの移動”の、“4.2.2 2ノード相互待機の場合”に示

した構成での例を説明します。

ノードaで以下の作業を実施します。

1. Systemwalker Operation Managerの所有権をノードaに移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループにカー

ソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

[所有者]がノードaになっていれば、この作業は必要ありません。

2. サブシステム1およびサブシステム2の共有ディスクをオンラインにし

ます。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理

ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。同様

に、サブシステム2用の共有ディスクをオンラインにします。

3. 以下のコマンドを実行し、共有ディスクにセキュリティ情報のディレク

トリを作成します。後述するノードbの手順のときは、オペランドを変

更します。

“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下の

ディレクトリが“z:\omgr1”の場合の例:

mpaclcls -s 1 z:\omgr1

4. 以下のコマンドを実行し、ノードaのセキュリティ情報を、共有ディス

ク上のファイルに反映させます。後述するノードbの手順のときは、オ

ペランドを変更します。

mpcssave -s 1

5. 以下のコマンドを実行し、ノードaのサブシステム2の共有ディスクをレ

ジストリに登録します。後述するノードbの手順のときは、オペランド

を変更します。

“4.2 資源の共有ディスクへの移動”で作成した共有ディスク配下の

ディレクトリが“y:\omgr2”の場合の例:

mpaclcls -s 2 -w y:\omgr2

6. サブシステム1およびサブシステム2の共有ディスクをオフラインにし

ます。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録したサブシステム1用の物理

ディスクリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。同様

に、サブシステム2用の共有ディスクをオフラインにします。

ノードbで上記1.から6.の作業を実施します。このとき、以下の点を読み替

えてください。

ノードaは、ノードbに読み替えてください。

3.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。

mpaclcls -s 2 y:\omgr2

4.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。

mpcssave -s 2

5.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。

mpaclcls -s 1 -w z:\omgr1

mpaclclsコマンドおよびmpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker

Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

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4.3 自動反映の設定

カレンダ情報/サービス・アプリケーション起動情報の自動反映の設定

カレンダ情報を自動反映するための手順を説明します。

1)自動反映機能の有効化

カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を

有効にします。

クラスタシステムを構成するすべての運用系および待機系で、

calsetclusterコマンドを実行し、カレンダ情報およびサービス・アプリケー

ション起動情報の自動反映機能を有効にします。calsetclusterコマンドは、

カレンダサービスが停止している状態で実行してください。

以下にコマンド例を示します。

[1:1運用待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]

calsetcluster.exe -type s

[N:1運用待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]

calsetcluster.exe -type n

[2ノード相互待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]

calsetcluster.exe -type e

calsetclusterコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

2)自動反映先ホストの設定

運用系、待機系それぞれの定義ファイル“calcphost.def”にカレンダ情報

およびサービス・アプリケーション起動情報の反映先ホストを定義します。

1. 定義ファイル“calcphost.def”をメモ帳などのエディタで開きます。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER.JM\mpjmcal\etc\calcphost.def

2. クラスタシステムを構成するすべてのノードの、物理IPアドレスまたは

物理IPアドレスに対応するホスト名を記述します。定義ファイルには、

必ず自ノードのホスト名または物理IPアドレスを含めて記述してくだ

さい。

3. カレンダサービスを起動します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを起動します。

- Systemwalker MpJmCal

定義ファイル“calcphost.def”の詳細は、“Systemwalker Operation Manager

リファレンスマニュアル”を参照してください。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

すでに運用中のノードを自動反映の対象とする場合は、あらかじめポリシー

配付を実施して、すべてのノード上のカレンダ情報およびサービス・アプリケ

ーション起動情報を同一にしてください。ポリシー抽出する情報は、“カレン

ダ”および“サービス・アプリケーション起動”のうち、自動反映の対象とす

る情報です。

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4.4 MSCSシステムからのアンインストール

4.4 MSCSシステムからのアンインストール MSCSシステムに導入したSystemwalker Operation Managerをアンインストー

ルするときの作業手順は以下のとおりです。

1. クラスタシステムで管理されているサービスの停止

[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager

用のグループをオフラインにすることで、クラスタシステムで管理され

ているサービスを停止します。

2. 資源のバックアップ

資源のバックアップが必要な場合は、“4.7 MSCSシステム運用時のバ

ックアップ/リストア”を参照して、運用系でバックアップを行ってく

ださい。

3. 資源の各ノードへの移動

アップグレードインストールのために既存の情報を保存したい場合

は、共有ディスクに格納された情報を各ノードへ移動します。

“4.2 資源の共有ディスクへの移動”を参考にして、資源を各ノード

の以下のディレクトリへ移動してください。

- ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステムを作成していない場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpjobsch\jobdb

サブシステムを作成している場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpjobsch\jobdbn

n:サブシステム番号

- ジョブ実行制御のスプールディレクトリ

サブシステムを作成していない場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpmjessv\mjespool

サブシステムを作成している場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpmjessv\mjesn\mjespool

n:サブシステム番号

4. クラスタシステムから削除

1) [クラスタアドミニストレータ]で、クラスタシステムに設定した

Systemwalker Operation Managerの以下の各リソースを削除します。

1- 汎用アプリケーションリソース

2- 汎用サービスリソース

3- 物理ディスクリソース

4- ネットワーク名リソース

5- IPアドレスリソース

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第4章 MSCSシステム固有の手順

2) [クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation

Manager用のグループを削除します。

5. クラスタシステムで管理されていないサービスの停止

運用系、待機系で以下のコマンドを実行して、クラスタシステムで管

理されていないSystemwalker Operation Managerのサービスを停止しま

す。Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、

/aオプションを指定し、Systemwalker Centric Managerのサービスも停

止してください。

poperationmgr /a

6. 自動反映の設定解除

運用系および待機系のノードで、自動反映の設定を解除します。

1) セキュリティ情報の設定を以下のコマンドで解除します。

mpaclcls -u

2) カレンダおよびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映

の設定を以下のコマンドで解除します。

calsetcluster.exe -d

3) 登録したカレンダ制御情報用のディレクトリの情報をインスト

ール時の初期状態に戻します。

calregpath.exe -del -all

7. クラスタ情報の削除

運用系、待機系で以下のコマンドを実行し、クラスタ環境の設定を解

除します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

8. 共有ディスクの不要なディレクトリの削除

共有ディスク内の、不要なディレクトリを削除します。

ここまでの手順で、Systemwalker Operation Managerが、クラスタシ

ステムに適用した状態から解除されます。

Systemwalker Operation Managerを完全に削除したい場合は、さらに

以下の手順を実施します。

9. アンインストール

運用系、待機系でSystemwalker Operation Managerをアンインストー

ルします。アンインストール方法は、“Systemwalker Operation Manager

導入手引書”の“アンインストール”を参照してください。

10. サービスの起動

Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、必

要に応じて、運用系、待機系でSystemwalker Centric Managerのサービ

スを起動します。

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4.4 MSCSシステムからのアンインストール

起動方法はSystemwalker Centric Managerのバージョンによって以下

のように異なります。

V5.0以降:

scentricmgrコマンドを実行して起動します。

V4.0以前:

コントロールパネルを使って起動します。

再インストールを行う場合は、上記の手順に従ってアンインストールした後、

新規にクラスタシステムへの導入を行ってください。

アップグレードインストールを行う場合は、上記の8.までの手順に従って

Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムへの適用から解除した後、

アップグレードインストールし、再度クラスタシステムに適用します。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

4.5 MSCSシステムにおけるサービスの起動/停止 MSCSシステム運用における、Systemwalker Operation Managerの起動・停止

について説明します。

サービスの起動

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動する手順を説明します。

1. Systemwalker Operation Managerの所有権を運用系に移動します。

移動するには、マウスカーソルをSystemwalker Operation Manager

用のグループに位置づけた状態で右クリックし、[グループの移動]を指

定します。

2. soperationmgrコマンドで、Systemwalker Operation Managerのサービ

スを起動します。

3. [クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager

用のグループを確認し、登録したすべてのリソースがオンラインになっ

ているか確認します。登録したすべてのリソースがオンラインになって

いない場合は、[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker

Operation Manager用のグループをオンラインにします。

サービスの停止

Systemwalker Operation Managerのサービスを停止する手順を説明します。

1. [クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager

用のグループをオフラインにすることで、クラスタシステムに登録され

たSystemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機の場合は、以下のサー

ビスが停止します。

- Systemwalker MpJobsch

- Systemwalker MpMjes

1:1運用待機(サブシステムあり)場合は、クラスタシステムに登録し

たサブシステムの、ジョブスケジューラサービスおよびジョブ実行制御

サービスが停止します。サブシステム0とサブシステム1を登録した場合

は、以下のサービスが停止します。

- Systemwalker MpJobsch

- Systemwalker MpMjes

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

2ノード相互待機の場合で、サブシステム1とサブシステム2を作成し

て、クラスタシステムに登録した場合は、以下のサービスが停止します。

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

- Systemwalker MpJobsch2

- Systemwalker MpMjes2

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4.5 MSCSシステムにおけるサービスの起動/停止

2. poperationmgrコマンドで、MSCSに登録されていないSystemwalker

Operation Managerのサービスを停止します。

MpJmCalとMpJobschのサービスは連動して動作します。そのため、起動する

ときはMpJmCalが動作している状態でMpJobschを起動し、停止するときは

MpJobschが停止している状態でMpJmCalを停止してください。MpJobschが動作

している状態でMpJmCalを停止すると、MpJobschも強制的に停止し、フェール

オーバが発生します。

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウ-[サービス

制御]でのサービスの起動・停止は行わないでください。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで、以下のサ

ービスの起動・停止は行わないでください。[クラスタアドミニストレ

ータ]で、サービスが障害で停止したと認識する場合があります。

1:1運用待機(サブシステムなし)、N:1運用待機の場合

‐ Systemwalker MpJobsch

‐ Systemwalker MpMjes

1:1運用待機(サブシステムあり)

クラスタシステムに登録したサブシステムの、ジョブスケジュ

ーラサービスおよびジョブ実行制御サービス。例えば、サブシス

テム0とサブシステム1を登録した場合は以下のサービス

‐ Systemwalker MpJobsch

‐ Systemwalker MpMjes

‐ Systemwalker MpJobsch1

‐ Systemwalker MpMjes1

2ノード相互待機の場合

‐ Systemwalker MpJobsch1

‐ Systemwalker MpMjes1

‐ Systemwalker MpJobsch2

‐ Systemwalker MpMjes2

ジョブスケジューラサービス“Systemwalker MpJobsch”が動作する

ためには、カレンダサービス“Systemwalker MpJmCal”がジョブスケジ

ューラサービスよりも先に起動している必要があります。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

4.6 MSCSシステム運用時のポリシーの配付/適用 MSCSシステム運用時にポリシーを配付/適用する手順を説明します。

運用系でポリシー情報を抽出し、待機系へ配付する手順を以下に示します。

1. 運用系のノードに接続

[スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation

Manager]を選択し、表示されるサブメニューから[環境設定]-[環境設

定]をクリックします。[Systemwalker Operation Manager環境設定 [ロ

グイン]]ウィンドウが表示されるので、ポリシーを抽出したいノード

(運用系)を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

2. ポリシーの抽出

表示された[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの

[ポリシーの抽出]ボタンをクリックし、[ポリシーの抽出]ウィンドウを

表示させます。

[ポリシーの抽出]ウィンドウの[環境定義]シートおよび[登録情報]

シートで、抽出するポリシーを選択し、[OK]ボタンを押します。

3. 共有ディスクの接続先の変更

1) [クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation

Manager用のグループをオフラインにすることで、クラスタシス

テムに登録されたSystemwalker Operation Managerのサービスを

停止します。

2) Systemwalker Operation Managerの所有権を待機系に移動します。

移動するには、Systemwalker Operation Manager用のグループに

カーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、[グループ

の移動]を指定します。

3) [クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソー

スを選択し、共有ディスクをオンラインにします。

4. [配付先の指定]ウィンドウの表示

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[ポリシー

配付]ボタンをクリックし、[配付先の指定]ウィンドウを表示させます。

5. 配付先の指定

[配付先の指定]ウィンドウで配付先として配付先のノード(待機系)

指定し、[OK]ボタンを押します。

6. 適用契機の選択

[ポリシーの適用]ウィンドウが表示されるので、ポリシーの適用契機

を選択します。 [次回のサービス起動時に適用する]を選択します。

7. セキュリティ情報を共有ディスクに反映する

待機系のマシンでコマンドを実行し、セキュリティ情報を共有ディス

クに反映します。

1:1運用待機およびN:1運用待機の場合

mpcssave

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4.6 MSCSシステム運用時のポリシーの配付/適用

2ノード相互待機の場合

mpcssave -s サブシステム番号

8. 共有ディスクをオフラインにします。

[クラスタアドミニストレータ]で、登録した物理ディスクリソースを

選択し、共有ディスクをオフラインにします。

イベント監視機能、およびアクション管理機能は、運用系および待機系のそ

れぞれを独立したSystemwalker Operation Managerサーバとみなして動作しま

す。そのため、運用系と待機系で必ずしも情報を統一する必要はありません。

運用系と待機系で異なる環境を構築した場合、これらの機能のポリシーは運用

系および待機系のそれぞれで抽出し、それぞれの環境に合ったものを配付/適

用してください。

ポリシーの情報には、カレンダ情報の、以下のクラスタ運用情報は含

まれません。各ノードで設定してください。

- calsetclusterコマンドで登録を行った情報

- calregpathコマンドで登録を行った情報

- カレンダ反映先ホスト定義ファイルの情報

クラスタ運用を実施している場合は、[次回のサービス起動時に適用

する]を選択します。[すぐ適用する(サービスを再起動する)]は指定

しないでください。

そのためすぐにポリシーを配付したい場合は、サービスを再起動して

ください。サービスの再起動の詳細は、“4.5 MSCSシステムにおけるサ

ービスの起動/停止”を参照してください。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア 本節では、MSCSシステム運用時にSystemwalker Operation Managerの資源を

バックアップ/リストアする方法を説明します。

4.7.1 MSCSシステム運用時のバックアップ手順

MSCSシステム上でSystemwalker Operation Managerの資源をバックアップす

る手順は以下のとおりです。

1)Operation Manager用のグループをオフラインにする

[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグ

ループをオフラインにすることで、クラスタシステムに登録された

Systemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

クラスタシステムに登録されていないSystemwalker Operation Managerのサ

ービスは、バックアップ時に自動的に停止されるため、ここで停止する必要は

ありません。

2)運用系に所有権を移動する

所有権を運用系に移動します。移動するには、Systemwalker Operation

Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、

[グループの移動]を指定します。

3)共有ディスクをオンラインにする

[クラスタアドミニストレータ]ダイアログボックスで、登録した物理ディス

クリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。

4)運用系でバックアップを行う

運用系でウィザードを使用してバックアップを実施します。

1. 運用環境保守ウィザードを起動します。

[スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation

Manager]を選択し、表示されたサブメニューから[ツール]-[運用環境

の保守]をクリックします。

以下の画面が表示されますので、表示内容を確認して、[次へ]ボタン

をクリックしてください。

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4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア

2. 処理の種類および退避データの格納先を指定します。

以下の画面が表示されますので、[運用環境の退避]を選択し、退避デ

ータの格納先を指定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

[退避データの格納先]:

退避データの格納先を指定します。

半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできま

せん。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

3. 運用データの退避方法を指定します。

以下の画面が表示されますので、必要に応じて退避オプションを選択

してください。[次へ]ボタンをクリックしてください。

[退避オプション]:

以下の定義をします。

[サービスを停止せずにデータの退避を行う]:

サービスを停止しないでバックアップを行う場合に指定しま

す。クラスタ運用時は指定しないでください。

[共有ディスク上のデータを退避する]:

クラスタシステムにおける運用系のノードでバックアップを

行う場合に指定が可能です。指定した場合は、運用系のノード上

の情報と共有ディスク上の情報がバックアップされます。

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4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア

4. 設定内容を確認します。

以下の画面が表示されますので、設定内容に問題がなければ、[次へ]

ボタンをクリックしてください。

なお、画面下の注意事項は、前画面の退避オプションで[サービスを

停止せずにデータの退避を行う]を指定した場合には、表示されません。

バックアップ処理が開始され、以下の画面が表示されます。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

処理が完了すると、以下の画面が表示されます。

5)共有ディスクをオフラインにする

[クラスタアドミニストレータ]ダイアログボックスで、登録した物理ディス

クリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。

6)運用系のサービスを起動する

soperationmgrコマンドで、クラスタシステムに登録されていない

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動します。さらに、[クラス

タアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグループを

オンラインにすることで、クラスタシステムに登録されたSystemwalker

Operation Managerのサービスを起動します。

ローカルディスクの内容が運用系と待機系の間で同じになっている場合は、

待機系の情報をバックアップする必要はありません。クラスタシステムをサポ

ートしていない機能が、運用系と待機系で別の情報を持っている場合など、ロ

ーカルディスクの内容が運用系と待機系で違う場合は、上記の手順で“運用系”

を“待機系”に読み替えてバックアップを実施してください。

4.7.2 MSCSシステム運用時のリストア手順

1)Operation Manager用のグループをオフラインにする

[クラスタアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグ

ループをオフラインにすることで、クラスタシステムに登録された

Systemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

クラスタシステムに登録されていないSystemwalker Operation Managerのサービ

スは、リストア時に自動的に停止されるため、ここで停止する必要はありません。

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4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア

2)運用系に所有権を移動する

所有権を運用系に移動します。移動するには、Systemwalker Operation

Manager用のグループにカーソルを位置づけた状態でマウスを右クリックし、

[グループの移動]を指定します。

3)共有ディスクをオンラインにする

[クラスタアドミニストレータ]ダイアログボックスで、登録した物理ディス

クリソースを選択し、共有ディスクをオンラインにします。

4)運用系でリストアを行う

運用系でウィザードを使用してリストアを実施します。

1. 運用環境保守ウィザードを起動します。

[スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation

Manager]を選択し、表示されたサブメニューから[ツール]-[運用環境

の保守]をクリックします。

以下の画面が表示されますので、表示内容を確認して、[次へ]ボタン

をクリックしてください。

2. 処理の種類および退避データの格納先を指定します。

以下の画面が表示されますので、[運用環境の復元]を選択し、退避デ

ータの格納先を指定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

[退避データの格納先]:

退避データの格納先を指定します。

半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできま

せん。

3. 退避データの復元方法を指定します。

以下の画面が表示されますので、復元方法を指定し、復元オプション

で復元する情報を選択してください。

選択後、[次へ]ボタンをクリックしてください。

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4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア

[復元オプション]:

以下の定義をします。

[復元する情報]:

復元する情報を“ログ情報と定義情報”、“ログ情報のみ”、“定

義情報のみ”から選択します。

[共有ディスク上のデータを復元する]:

このオプションを指定した場合は、運用系のノードと共有ディ

スクに情報がリストアされます。

運用系のノードで、かつ、バックアップ時に[共有ディスク上

のデータを採取する]オプション選択して採取した退避データの

格納先を、リストア時の退避データ格納先に指定した場合に選択

可能になります。

4. 設定内容を確認します。

以下の画面が表示されますので、設定内容に問題がなければ、[次へ]

ボタンをクリックしてください。

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第4章 MSCSシステム固有の手順

リストア処理が開始され、以下の画面が表示されます。

処理が完了すると、以下の画面が表示されます。

5. セキュリティ情報を共有ディスクに反映する

以下のコマンドを実行し、運用系のセキュリティ情報を共有ディスク

に反映します。

1:1運用待機およびN:1運用待機の場合

mpcssave

2ノード相互待機の場合

mpcssave -s 運用系のサブシステム番号

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4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア

5)共有ディスクをオフラインにする

[クラスタアドミニストレータ]ダイアログボックスで、登録した物理ディス

クリソースを選択し、共有ディスクをオフラインにします。

6)運用系のサービスを起動する

soperationmgrコマンドで、クラスタシステムに登録されていない

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動します。さらに、[クラス

タアドミニストレータ]で、Systemwalker Operation Manager用のグループを

オンラインにすることで、クラスタシステムに登録されたSystemwalker

Operation Managerのサービスを起動します。

ローカルディスクの内容が運用系と待機系の間で同じになっている場合は、

待機系の情報をリストアする必要はありません。クラスタシステムをサポート

していない機能が、運用系と待機系で別の情報を持っている場合など、ローカ

ルディスクの内容が運用系と待機系で違う場合は、上記の手順で“運用系”を

“待機系”に読み替えてリストアを実施してください。

カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報のリス

トアについて

運用系でのリストア完了後、待機系にバックアップ時よりも以下の新しいデ

ータがある場合は、自動的に運用系に運用中の 新データが反映されます。

カレンダ情報

サービス・アプリケーション起動情報

次のような運用を行う場合は、それぞれ以下の手順に従ってください。

バックアップ時のデータを使用したい場合(バックアップ時のデータ

よりも新しいデータは使用しない場合)

全ノードでSystemwalker Operation Managerのサービスを停止後、各ノード

の以下のファイルを削除してください。削除後、リストアを行うことにより、

全ノードに対してバックアップ時の定義によって統一されます。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER.JM\mpjmcal\caldb\*.*

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER\mpaosfsv\ini\f3crhsvb.ini

Systemwalker Operation Managerのサービスの停止方法は、“4.5 MSCSシス

テムにおけるサービスの起動/停止”を参照してください。

87

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第4章 MSCSシステム固有の手順

SYSTEM_CALENDARまたは、サービス・アプリケーション起動情報を自

動反映の対象としていない場合

以下の定義内容のいずれかにおいて、各ノード上で固有の定義を行っている

場合は、バックアップおよびリストアを各ノードで行う必要があります。

SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール情報、終了監

視情報

サービス・アプリケーション起動情報

各ノードのバックアップとリストアを行う手順は以下です。

[バックアップ手順]

1. 運用系のノードでバックアップを行います。

バックアップ手順の詳細は、“4.7.1 MSCSシステム運用時のバックア

ップ手順”を参照してください。

2. 待機系のノードの、以下のファイルをコピーコマンドで個別に退避します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER.JM\mpjmcal\caldb\*.*

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MPWALKER\mpaosfsv\ini\f3crhsvb.ini

このとき、運用系と待機系のバックアップが共に完了するまで カ

レンダの保存、およびサービス・アプリケーション起動情報の保存は行

わないでください。

[リストア手順]

1. 待機系のSystemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

Systemwalker Operation Managerのサービスの停止方法は、“4.5

MSCSシステムにおけるサービスの起動/停止”を参照してください。

2. 運用系でバックアップを行ったバックアップデータを運用系側にリス

トアします。

リストア手順の詳細は、前述の“MSCSシステム運用時のリストア手順”

を参照してください。

3. 待機系へのリストアを実施します。

[バックアップ手順]の2.で退避を行ったファイルを待機系のノード

にコピーします。コピー先はバックアップを行ったディレクトリと同一

の場所です。

4. 待機系のSystemwalker Operation Managerのサービスを起動します。

88

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4.7 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア

89

各ノードで自動反映の設定内容を確認するには、calsetclusterコマ

ンドで行います。

calsetcluster.exe -v

コマンドを実行した結果、標準出力に“Disable”と表示されている項目は、

自動反映の対象となっていません。

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ファイル名:白紙.doc | 最終更新日時03/05/20 13:12

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の

手順

本章は、SafeCLUSTERシステム固有の手順について説明します。

ファイル名:clsw0500.doc | 終更新日時05/04/27 15:21

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録 SafeCLUSTERシステムに、Systemwalker Operation Managerのサービスなど、

クラスタ運用のための情報を設定します。

セキュリティ情報の状態遷移プロシジャの登録

クラスタ運用設定

5.1.1 セキュリティ情報の状態遷移プロシジャの登録

セキユリティ情報の状態遷移プロシジャを作成し、クラスタシステムに登録

します。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録

1:1運用待機およびN:1運用待機の場合は、以下の手順で状態遷移プロシジャ

を作成し、登録します。

状態遷移プロシジャの作成

1. 状態遷移プロシジャを準備します。“セキュリティ情報の状態遷移プロ

シジャ例”を参考に、状態遷移プロシジャを作成します。

2. 状態遷移プロシジャの

“D:\WIN32APP\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe”を、実際の格納

場所に修正します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\mpwalker\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe

または、

Systemwalker Centric Managerインストール先ディレクトリ

\mpwalker\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe

備考. Systemwalker Centric Managerが先にインストールされており、

かつSystemwalker Operation Managerとインストール先が異なる

場合、Centric Managerインストール先ディレクトリ配下に格納

されます。

3. 1:1運用待機の場合は運用系および待機系の同じディレクトリ配下に状

態遷移プロシジャを配置します。N:1運用待機の場合はファイル名を変

更してN個の状態遷移プロシジャを作成し、N個の状態遷移プロシジャを、

それぞれの運用系に配置します。待機系にはN個すべての状態遷移プロ

シジャを、運用系と同じディレクトリ配下に配置します。

状態遷移プロシジャの登録

1. 状態遷移プロシジャをクラスタシステムのコマンドを使用して格納し

ます。

92

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5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録

状態遷移プロシジャ“g:\cluster\aclproc.bat”をファイル名

“aclproc.bat”として、システムステート3クラス配下に格納する場合

の例を以下に示します。

clsetproc -c SystemState3 -m aclproc.bat g:\cluster\aclproc.bat

- 1:1運用待機の場合は、運用系、待機系の両方で実行して状態遷

移プロシジャファイルを格納してください。

- N:1運用待機の場合は、それぞれの運用系で“aclproc.bat”を実

際に作成したファイル名に変更して実行します。待機系ではすべ

てのファイル名を指定してN回、実行し、N個の状態遷移プロシジ

ャファイルを格納してください。

2. クラスタシステムのコマンドを使用して状態遷移プロシジャをプログ

ラムとしてリソース登録します。

状態遷移プロシジャファイル“aclproc.bat”を指定し、状態遷移指

示種別のSTART RUNにAFTER、STOP RUN BEFORE,AFTERを設定する場合(リ

ソースキー名:ACLPROC、リソースクラス名:SystemState3、起動優先

順位:100とする)の実行例を以下に示します。

claddprocrsc -k ACLPROC -m aclproc.bat -c SystemState3 -p 100 -K A

FTER -S BEFORE,AFTER

- 1:1運用待機の場合は、運用系、待機系の両方で実行してリソー

ス登録してください。

- N:1運用待機の場合は、それぞれの運用系で“aclproc.bat”を実

際に格納したファイル名に変更して実行します。待機系ではすべ

てのファイル名を指定してN回、実行し、N個の状態遷移プロシジ

ャをリソース登録してください。

2ノード相互待機の場合の登録

2ノード相互待機の場合は、以下の手順で状態遷移プロシジャを作成し、登

録します。

状態遷移プロシジャの作成

1. 状態遷移プロシジャを準備します。“セキュリティ情報の状態遷移プロ

シジャ例”を参考に、状態遷移プロシジャを作成します。

2. 状態遷移プロシジャの

“D:\WIN32APP\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe”を、実際の格納

場所に修正します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\mpwalker\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe

または、

Systemwalker Centric Managerインストール先ディレクトリ

\mpwalker\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe

93

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

備考. Systemwalker Centric Managerが先にインストールされており、

かつSystemwalker Operation Managerとインストール先が異なる

場合、Centric Managerインストール先ディレクトリ配下に格納

されます。

3. 2種類の状態遷移プロシジャファイルを作成し、それぞれのノードに2

種類ずつ、状態遷移プロシジャファイルを配置します。状態遷移プロシ

ジャは、運用系と待機系とで同じディレクトリ配下に格納してください。

状態遷移プロシジャの登録

1. 状態遷移プロシジャをクラスタシステムのコマンドを使用して格納します。

状 態 遷 移 プ ロ シ ジ ャ “ g:\cluster\aclproc1.bat ” お よ び

“g:\cluster\aclproc2.bat”を、ファイル名 “aclproc1.bat”および

“aclproc2.bat”として、システムステート3クラス配下に格納する場

合の例を以下に示します。

それぞれのノードで以下の2種類のコマンドを実行し、状態遷移プロ

シジャを格納します。

clsetproc -c SystemState3 -m aclproc1.bat g:\ cluster\aclproc1.bat

clsetproc -c SystemState3 -m aclproc2.bat g:\ cluster\aclproc2.bat

2. クラスタシステムのコマンドを使用して状態遷移プロシジャをプログ

ラムとしてリソース登録します。

状態遷移プロシジャファイル“aclproc1.bat”および“aclproc2.bat”を

指定し、状態遷移指示種別のSTART RUNにAFTER、STOP RUN BEFORE,AFTERを

設定する場合(リソースキー名:ACLPROC1およびACLPROC2、リソースクラス

名:SystemState3、起動優先順位:100とする)の実行例を以下に示します。

それぞれのノードで以下の2種類のコマンドを実行し、状態遷移プロ

シジャをリソース登録してください。

clsetprocrsc -k ACLPROC1 -m aclproc1.bat -c SystemState3 -p 100 -K

AFTER -S BEFORE,AFTER

clsetprocrsc -k ACLPROC2 -m aclproc2.bat -c SystemState3 -p 100 -K

AFTER -S BEFORE,AFTER

clsetprocコマンドおよびclsetprocrscコマンドの詳細は、クラスタシステ

ムのマニュアルを参照してください。

セキュリティ情報の状態遷移プロシジャ例

セキュリティ情報の状態遷移プロシジャの例を以下に示します。

94

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5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録

@echo off

@if not "%ECHO%"=="" echo %ECHO%

rem --Sample of state transition procedure for stanby class--

setlocal

pushd

set RETCODE=0

if {%1}=={START} (

call :START %*

) else if {%1}=={STOP} (

call :STOPFAIL %*

) else if {%1}=={FAIL} (

call :STOPFAIL %*

)

rem --Set exit code--

"%CLUSTERSYSTEM_PPATH%\cluster\bin\clexit" -r %4 %RETCODE%

popd

endlocal

goto :EOF

:START

rem --Start of a service or takeover after failover--

if {%2}=={RUN} (

rem --Starts the active instance--

if {%3}=={AFTER} (

rem --Starts the service in the active instance--

rem --(after switching of switch resources).--

"D:\WIN32APP\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe"(注1)

if errorlevel 1 set RETCODE=1

)

)

goto :EOF

:STOPFAIL

rem --Stops job processing.--

if {%2}=={RUN} (

rem --Stops the active instance.--

if {%3}=={BEFORE} (

95

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

rem --Stop--

)

)

goto :EOF

注1)"D:\WIN32APP\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe"を、実際の格納場

所に修正してご利用ください。

N:1運用待機の場合は、jmacltrn.exeコマンドの引数に共用ディスクのディレ

クトリを指定してください。

以下に共用ディスクのディレクトリが“z:\omgr”の場合の例を示します。

"D:\WIN32APP\MPWALKER\mpaclmgr\bin\jmacltrn.exe" z:\omgr

5.1.2 クラスタ運用設定

Systemwalker Operation Managerを、クラスタ運用設定でクラスタシステム

へ登録する手順を説明します。

5.1.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録

1:1運用待機、N:1運用待機の場合に登録する方法を説明します。

1)Systemwalker Operation Managerサービスを自動起動しないよ

うにする

運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker

Operation Managerのサービスを以下の手順で停止し、自動起動しないように

します。

1. Systemwalker Operation Managerの以下のサービスを、[コントロール

パネル]の[サービス]ダイアログボックスで停止します。

- ジョブスケジューラ:Systemwalker MpJobsch

- ジョブ実行制御:Systemwalker MpMjes

2. 停止したサービスの、[スタートアップの種類]を、“自動”から“手動”

に変更します。

2)クラスタ運用設定をする

Web-Based Admin ViewでSafeCLUSTERに接続し、[SafeCLUSTER]-[クラスタ

運用設定]を選択した後、以下の手順でクラスタ運用設定をします。

1. 引継ぎネットワークを設定する。

[クラスタ運用設定メニュー]で、[引継ぎネットワーク設定]を選択し、

引継ぎIPアドレスを設定します。

2. Systemwalker Operation ManagerのサービスをSafeCLUSTERのアプリケ

ーションリソースとして登録する

[クラスタ運用設定メニュー]で、[アプリケーションリソース設定]

を選択し、表示される画面で以下のSystemwalker Operation Manager

のサービスをSafeCLUSTERに登録します。

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5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録

- Systemwalker MpJobsch

- Systemwalker MpMjes

サービスごとに、以下の手順で情報を登録します。

1) [アプリケーションリソース名の設定]で以下を指定します。

‐ アプリケーションリソース名:任意のリソース名

‐ アプリケーションの種類:“Win32サービス”を選択

‐ アプリケーションリソースの種類:“WinsvcApplication”

を選択

2) [ノード設定]で“設定するノード”にクラスタシステムを構成す

る両方のノードを指定します。

3) [アプリケーションリソース情報の設定]の“Win32サービス”で、

登録するSystemwalker Operation Managerのサービス名を選択し

ます。

その他の指定項目は、デフォルトのままでかまいません。運用

に応じて変更します。

4) [アプリケーションリソース設定情報の確認と登録]で、設定した

情報を確認し、[登録]ボタンを押します。

上記の手順を登録するサービスの回数、実施します。

3. 登録したSystemwalker Operation Managerのアプリケーションリソース

をSafeCLUSTERのクラスタサービスとして登録する。

[クラスタ運用設定メニュー]で、[クラスタサービス設定]を選択し、表

示される画面でSystemwalker Operation Managerのアプリケーションリソ

ースをクラスタサービスとして登録します。以下の手順で実施します。

1) [クラスタサービス名・運用形態設定]で、以下を指定します。

‐ サービス名:任意のクラスタサービス名。“OperationMGR”

などわかりやすい名称をつけます。

‐ 運用形態:“Standby”を選択します。

2) [ノード設定(Standby)]で運用系と待機系を指定します。

3) [リソース設定]で以下のリソースを登録します。

1- 共用ディスクリソース

2- 引継ぎIPアドレスリソース

3- “ 2. Systemwalker Operation Manager のサービスを

SafeCLUSTERのアプリケーションリソースとして登録す

る”で登録したアプリケーションリソース

4- “5.1.1 セキュリティ情報の状態遷移プロシジャの登録”

で登録した状態遷移プロシジャ

4) [アプリケーション起動/停止優先度の設定]の[利用者アプリケ

ーション]シートでサービスの優先度を以下の例のように指定し

ます。

‐ MpMjes 950

‐ MpJobsch 1000

優先度は、小さい数字が優先となります。ジョブ実行制御サー

ビスの優先順位をジョブスケジューラサービスより優先にして

ください。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

5) [共用ディスク装置使用種別設定]で共用ディスクの種別を“全て

の共用ディスクを切り替えディスクとして使用する”オプション

ボタンを選択し、“切り替えディスク”に設定します。

6) [登録の確認]画面が表示されますので、確認し、登録します。

3)設定を確認する

設定を、[SafeCLUSTER]-[クラスタ運用管理]で表示される[クラスタ運用管

理]画面で確認します。

Systemwalker Operation Manager以外のサービスで動作する

ジョブをSystemwalker Operation Managerで運用する場合の注意

InterstageなどのSystemwalker Operation Manager以外のサービス上

で動作するジョブを、Systemwalker Operation Managerを使って運用す

る場合は、該当するサービスをSystemwalker Operation Managerのサー

ビスと同じクラスタサービスに登録してください。別のクラスタサービ

スに登録すると、フェールオーバが発生した場合に、両サービスが同じ

ノードに切り替わらない場合があります。このため当該サービス上で動

作するジョブが正常に運用できなくなります。

また、これらのサービスは、フェールオーバ発生時には、Systemwalker

Operation Managerのサービスよりも先に起動するように設定してくだ

さい。

4)クラスタ情報の登録

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ

環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

5.1.2.2 2ノード相互待機の場合の登録

2ノード相互待機の場合に登録する方法を説明します。

基本的な登録手順は、“1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”と同じで

す。ただし、一連の作業をサブシステムごとに実施し、登録するクラスタサー

ビス名、IPアドレス、共用ディスクはサブシステムごとに準備します。

サブシステム1とサブシステム2を作成した場合の登録例を以下に説明しま

す。手順の詳細は、“5.1.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”を参

照してください。

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5.1 SafeCLUSTERシステムへの登録

1)Systemwalker Operation Managerサービスを自動起動しないよ

うにする

運用系および待機系で、クラスタシステムに登録するSystemwalker

Operation Managerの以下のサービスを自動起動しないようにします。

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

- Systemwalker MpJobsch2

- Systemwalker MpMjes2

2)サブシステム1用のクラスタ運用設定をする

Web-Based Admin ViewでSafeCLUSTERに接続し、[SafeCLUSTER]-[クラスタ

運用設定]を選択した後、以下の手順でクラスタ運用設定をします。

1. 引継ぎネットワークを設定する

サブシステム1用の引継ぎIPアドレスを設定します。

2. サブシステム1用のSystemwalker Operation Managerのサービスを

SafeCLUSTERのアプリケーションリソースとして登録する

以下のSystemwalker Operation ManagerのサービスをSafeCLUSTERに

登録します。

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

サービスごとに、任意のリソース名を指定し、サービスの回数分、登

録します。

3. 登録したSystemwalker Operation Managerのアプリケーションリソース

をSafeCLUSTERのサブシステム1用のクラスタサービスとして登録する

サ ブ シ ス テ ム 1 用 の 任 意 の ク ラ ス タ サ ー ビ ス 名 、 例 え ば

“OperationMGR1”などの名称を設定し、[リソース設定]では、サブシ

ステム1用の引継ぎIPリソース、共用ディスクリソース、2.で登録した

アプリケーションリソース、および“5.1.1 セキュリティ情報の状態遷

移プロシジャの登録”で登録したリソースを登録します。[アプリケー

ション起動/停止優先度の設定]、[共用ディスク装置使用種別設定]は

“1:1運用待機、N:1運用待機の場合の登録”と同じです。

3)サブシステム2用のクラスタ運用設定をする

上記の2)の作業をサブシステム2について設定します。そのとき、上記の“サ

ブシステム1”は、“サブシステム2”に、“Systemwalker MpJobsch1”は、

“Systemwalker MpJobsch2”に、“Systemwalker MpMjes1”は、“Systemwalker

MpMjes2”に読み替えてください。

4)クラスタ情報の登録

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のすべてのノードで、クラスタ

環境の構築情報を登録するコマンドを実行します。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ

\MpWalker.jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

mpsetclusterコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

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5.2 資源の共用ディスクへの移動

5.2 資源の共用ディスクへの移動 資源をSafeCLUSTERの共用ディスクへ移動する方法を説明します。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合

2ノード相互待機の場合

資源を共用ディスクへ移動する一連の作業は、運用系と待機系で別々

に行ってください。両方のノードから同時に共用ディスクをオンライン

にして資源を移動すると、共用ディスクのデータが破壊される恐れがあ

ります。

5.2.1 1:1運用待機、N:1運用待機の場合

1:1運用待機、N:1運用待機の場合に資源を移動する方法を説明します。

移動する資源

運用系および待機系の以下の資源を共用ディスクへ移動します。

カレンダ制御情報

ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

ジョブ実行制御のスプールディレクトリ

資源の移動

共用ディスクは“z:”として作成されているものとして説明します。

資源の共用ディスクへの移動は、運用系と待機系のそれぞれで実施します。

1. SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、サービス“OperationMGR”

を停止します。すでに停止している場合は、この作業は必要ありません。

2. 運用系で、カレンダサービスを停止します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを停止します。

- Systemwalker MpJmCal

3. 運用系で、共用ディスクをオンラインにします。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。SafeCLUSTER

のcldisksetupコマンドを実行してオンラインにします。コマンドの詳

細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c on disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

4. 運用系で、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成し、カレンダ制御

情報を移動します。

1) 共用ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成します。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

待機系では、この作業は必要ありません。

共用ディスク“z:”の\omgr配下にカレンダ制御情報用のディ

レクトリ\mpjmcalを作成する例:

z:\omgr\mpjmcal

2) 4.の1)で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリを

calregpathコマンドで登録します。また、オペランド“-pm”を

指定し、カレンダ制御情報を共用ディスクに移動します。

例:

calregpath.exe -add -all -pm -p z:\omgr\mpjmcal

後述する待機系の手順のときは、以下のようにコマンドを入力

します。

例:

calregpath.exe -add -all -p z:\omgr\mpjmcal

calregpathコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

5. 運用系で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを移動しま

す。

データベースディレクトリの移動は、Systemwalker Operation

Managerの環境設定で実施します。

1) 運用系に接続した[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウ

ィンドウを表示

[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]

を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設

定 [ログイン]]ウィンドウで、運用系に接続します。

[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィ

ンドウの[ホスト名]には、運用系の物理IPアドレスを指定してく

ださい。

2) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョ

ブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示

されます。

3) [データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-

[ディレクトリ]で、インストールディレクトリとなっている、初

期値のドライブ名を、共用ディスクのドライブ名に変更します。

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5.2 資源の共用ディスクへの移動

[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックス

をチェックします。後述する待機系の手順のときは、チェックす

る必要はありません。

4) [OK]ボタンをクリックします。共用ディスクにデータベースデ

ィレクトリが作成されます。

6. 運用系で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

スプールディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Manager

の環境設定で実施します。

1) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョ

ブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。

[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。

2) [運用情報の定義]ウィンドウの[クラスタ設定]シート-[スプー

ルディレクトリ]で、共用ディスクのディレクトリに変更します。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

3) [OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]

ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報

定義は、次回の運用から有効になります。

7. 運用系で、共用ディスクをオフラインにします。

運用系で、共用ディスクをオフラインします。オフラインの例を以下

に示します。SafeCLUSTERのcldisksetupコマンドを実行します。コマン

ドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

8. 待機系で、2.から7.の作業を同様に実施します。このとき、説明内の“運

用系”という用語は“待機系”という用語に読み替えて作業してくださ

い。また、待機系では、以下の点を読み替えて作業してください。

- 待機系では、4.の1)の手順で行う、共用ディスクを作成する必要

はありません。

- 待機系では、4.の2)の手順で、calregpathコマンドに、オペラン

ド“-pm”を指定する必要はありません。

- 待機系では、5.の3)の手順で、 [現在のデータベースを指定先に

複写する]チェックボックスをチェックする必要はありません。

104

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5.2 資源の共用ディスクへの移動

5.2.2 2ノード相互待機の場合

2ノード相互待機の場合に資源を移動する方法を説明します。

以下の構成で資源を移動すると想定して、移動例を説明します。

移動する資源

サブシステムごとに資源を別々の共用ディスクへ移動します。例えば、サブ

システム1とサブシステム2を作成した場合は、以下の資源を移動します。

サブシステム1のカレンダ制御情報

サブシステム1のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステム1のジョブ実行制御のスプールディレクトリ

サブシステム2のカレンダ制御情報

サブシステム2のジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステム2のジョブ実行制御のスプールディレクトリ

資源の移動

ノードaおよびノードbのそれぞれで、サブシステム1用の共用ディスクとサ

ブシステム2用の共用ディスクへ資源を移動します。

SafeCLUSTER/ Standardの資源の移動例を説明します。サブシステム1に対し

ては、クラスタサービス“OperationMGR1”が、サブシステム2に対しては、

“OperationMGR2”が登録されており、サブシステム1の共用ディスクは“z:”、

サブシステム2の共用ディスクは“y:”に作成されているものとします。また、

サブシステム1の資源は、“z:\omgr1”に、サブシステム2の資源は、“y:\omgr2”

に移動するものとします。

105

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

ノードaで以下の作業を実施します。

1. SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、クラスタサービス

“OperationMGR1”および“OperationMGR2”を停止します。すでに停止

している場合は、この作業は必要ありません。

2. カレンダサービスを停止します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを停止します。

- Systemwalker MpJmCal

“Systemwalker MpJobsch”のサービスを止めるかどうか確認するダ

イアログボックスが表示されるので、[OK]ボタンを押します。

3. サブシステム1およびサブシステム2用の共用ディスクをオンラインに

します。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。SafeCLUSTER

のcldisksetupコマンドを実行してオンラインにします。コマンドの詳

細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c on disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

4. サブシステム1用およびサブシステム2用の共用ディスクで、カレンダ制

御情報のディレクトリを作成し、情報を移動します。

1) 運用系のサブシステム1および待機系のサブシステム2に接続さ

れた共用ディスクに、カレンダ制御情報用のディレクトリを作成

します。

ノードbでは、この作業は必要ありません。

共用ディスク“z:”の\omgr1配下にカレンダ制御情報用のディ

レクトリ\mpjmcal\sys1を作成する例:

z:\omgr1\mpjmcal\sys1

共用ディスク“y:”の\omgr2配下にカレンダ制御情報用のディ

レクトリ\mpjmcal\sys2を作成する例:

y:\omgr2\mpjmcal\sys2

2) 4.の1)で作成した、カレンダ制御情報用のディレクトリに、サブ

システム1の共用ディスクのディレクトリをcalregpathコマンド

で登録します。また、オペランド“-pm”を指定し、カレンダ制

御情報を共用ディスクに移動します。

例:

calregpath.exe -add -sys 1 -pm -p z:\omgr1\mpjmcal\sys1

サブシステム2の共用ディスクのディレクトリをcalregpathコ

マンドで登録します。ノードaでは、サブシステム2は待機系のた

め、オペランド“-pm”でカレンダ制御情報を共用ディスクに移

動する必要はありません。

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5.2 資源の共用ディスクへの移動

例:

calregpath.exe -add -sys 2 -p y:\omgr2\mpjmcal\sys2

後述するノードbでの手順のときは、コマンドのオペランドを

変更します。

calregpathコマンドの詳細については、“Systemwalker Operation

Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

5. サブシステム1で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリを

移動します。

データベースディレクトリの移動は、Systemwalker Operation

Managerの環境設定で実施します。

1) サブシステム1に接続した[Systemwalker Operation Manager環境

設定]ウィンドウを表示

[Systemwalker Operation Manager]-[環境設定]-[環境設定]

を選択して表示される[Systemwalker Operation Manager 環境設

定 [ログイン]]ウィンドウでサーバに接続し、表示される[接続

先サブシステムの指定]ウィンドウで、サブシステム番号“1”を

選択します。

→[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウが表

示されます。

[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ログイン]]ウィ

ンドウでは、[ホスト名]に、ノードaの物理IPアドレスを指定し

てください。

2) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジ

ョブスケジューラの[起動パラメタ]ボタンを選択します。

[ジョブスケジューラ起動パラメタの定義]ウィンドウが表示

されます。

3) [データベース]シートの[データベースディレクトリの設定]-

[ディレクトリ]で、インストールディレクトリになっている初期

値のドライブ名をサブシステム1用の共用ディスクのドライブ名

に変更し、サブシステム1のデータベースディレクトリを指定し

ます。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

[現在のデータベースを指定先に複写する]チェックボックス

をチェックします。後述するノードbの手順のときは、チェック

する必要はありません。

4) [OK]ボタンをクリックします。共用ディスクにデータベースディ

レクトリが作成されます。

6. サブシステム1で、ジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動しま

す。

スプールディレクトリの移動は、Systemwalker Operation Manager

の環境設定で実施します。

1) [Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウで、ジョ

ブ実行制御の[運用情報]ボタンを選択します。

[運用情報の定義]ウィンドウが表示されます。

2) [運用情報の定義]ウィンドウの[利用機能]シート-[スプールデ

ィレクトリ]で、サブシステム1用の共用ディスクのドライブ名に

変更し、サブシステム1のスプールディレクトリを指定します。

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5.2 資源の共用ディスクへの移動

3) [OK]ボタンをクリックすると表示される[運用情報定義の保存]

ウィンドウで、運用情報定義を保存します。保存された運用情報

定義は、次回の運用から有効になります。

7. サブシステム2で、ジョブスケジューラのデータベースディレクトリお

よびジョブ実行制御のスプールディレクトリを移動します。

5.および6.の手順の、“サブシステム1”を、“サブシステム2”に読み

替えて作業してください。このとき、以下の指定も読み替えてください。

- 5.の3)の手順で、[データベース]シートの[ディレクトリ]には、

サブシステム2用の共用ディスクのデータベースディレクトリを

指定します。

例:

y:\omgr2\mpjobsch\jobdb2

- 6.の2)の手順で、[スプールディレクトリ]シートには、サブシス

テム2用の共用ディスクのスプールディレクトリを指定します。

例:

y:\omgr2\mpmjessv\mjespool2

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

8. サブシステム1およびサブシステム2用の共用ディスクをオフラインに

します。

オフラインの例を以下に示します。SafeCLUSTERのcldisksetupコマン

ドを実行します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照

してください。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

ノードbで、資源を移動します。

上記2.から8.の作業をノードbについて実施します。ただし、以下の点を読

み替えてください。

4.の1)の手順は、ノードaですでに作成されているため、実施する必要

はありません。

4.の2)の手順では、ノードbではコマンドのオプションを以下の例のよ

うに変更して実行してください。

サブシステム2の共用ディスクのディレクトリを登録します。

calregpath.exe -add -sys 2 -pm -p y:\omgr2\mpjmcal\sys2

サブシステム1の共用ディスクのディレクトリを登録します。ノ

ードbでは、サブシステム1は待機系のため、オペランド“-pm”で

カレンダ制御情報を共用ディスクに移動する必要はありません。

calregpath.exe -add -sys 1 -p z:\omgr1\mpjmcal\sys1

5.の3)の手順で、[データベース]シートの[現在のデータベースを指定

先に複写する]チェックボックスは外します。

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5.3 自動反映の設定

5.3 自動反映の設定 以下の情報を運用系と待機系とで自動反映するための設定をします。

セキュリティ情報

カレンダ情報

- 日変わり時刻

- カレンダ休日情報(SYSTEM_CALENDARを除く)

- SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール情報、

終了監視情報

サービス・アプリケーション起動情報

- アプリケーション起動情報

セキュリティ情報の自動反映の設定

セキュリティ情報を自動反映するための手順を説明します。

1:1運用待機の場合の設定

1. 運用系で、共用ディスクをオンラインにします。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。SafeCLUSTER

のcldisksetupコマンドを実行してオンラインにします。コマンドの詳

細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c on disk

2. 運用系で、以下のコマンドを実行し、クラスタ情報を設定します。

“5.2 資源の共用ディスクへの移動”で作成した共用ディスク配下の

ディレクトリが“z:\omgr”の場合の例:

mpaclcls z:\omgr

mpaclclsコマンドの詳細は、“mpaclclsコマンド”を参照してください。

3. 運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共用ディスク

上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありま

せん。

mpcssave

mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

4. 運用系で、共用ディスクをオフラインにします。

運用系で、共用ディスクをオフラインします。オフラインの例を以下

に示します。SafeCLUSTERのcldisksetupコマンドを実行します。コマン

ドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

5. 待機系で1.から4.の手順を実施します。ただし、3.の手順は必要ありません。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

N:1運用待機の場合の設定

1. 運用系で、共用ディスクをオンラインにします。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。SafeCLUSTER

のcldisksetupコマンドを実行してオンラインにします。コマンドの詳

細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c on disk

2. 運用系で、以下の例のようにコマンドを実行し、クラスタ情報を設定し

ます。

“5.2 資源の共用ディスクへの移動”で作成した共用ディスク配下の

ディレクトリが“z:\omgr”の場合の例:

mpaclcls z:\omgr

共用ディスクには、それぞれの運用系に接続された共用ディスクを指

定してください。

mpaclclsコマンドの詳細は、“mpaclclsコマンド”を参照してください。

3. 運用系で以下のコマンドを実行し、セキュリティ情報を、共用ディスク

上のファイルに反映させます。待機系の場合は、この作業は必要ありま

せん。

mpcssave

mpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

4. 運用系で、共用ディスクをオフラインにします。

運用系で、共用ディスクをオフラインします。オフラインの例を以下

に示します。SafeCLUSTERのcldisksetupコマンドを実行します。コマン

ドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

5. 1.から4.の手順をすべての運用系で実施します。

1.および4.の手順の共用ディスク、2.の手順の“z:omgr”はそれぞれ

実際の共用ディスク配下のディレクトリ(例えば、“x:\omgr”)に変更し

て実施してください。

2ノード相互待機の場合の設定

“資源の共用ディスクへの移動”の、“5.2.2 2ノード相互待機の場合”に示

した構成での例を説明します。

ノードaで以下の作業を実施します。

1. サブシステム1およびサブシステム2用の共用ディスクをオンラインに

します。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。SafeCLUSTER

のcldisksetupコマンドを実行してオンラインにします。コマンドの詳

細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

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5.3 自動反映の設定

cldisksetup –c on disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

2. 以下のコマンドを実行し、共用ディスクにセキュリティ情報のディレク

トリを作成します。後述するノードbの手順のときは、オペランドを変

更します。

“5.2 資源の共用ディスクへの移動”で作成した共用ディスク配下の

ディレクトリが“z:\omgr1”の場合の例:

mpaclcls -s 1 z:\omgr1

3. 以下のコマンドを実行し、ノードaのセキュリティ情報を、共用ディス

ク上のファイルに反映させます。後述するノードbの手順のときは、オ

ペランドを変更します。

mpcssave -s 1

4. 以下のコマンドを実行し、ノードaのサブシステム2の共用ディスクをレ

ジストリに登録します。後述するノードbの手順のときは、オペランド

を変更します。

“5.2 資源の共用ディスクへの移動”で作成した共用ディスク配下の

ディレクトリが“y:\omgr2”の場合の例:

mpaclcls -s 2 -w y:\omgr2

5. サブシステム1およびサブシステム2用の共用ディスクをオフラインに

します。

オフラインの例を以下に示します。SafeCLUSTERのcldisksetupコマン

ドを実行します。コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照

してください。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

ノードbで上記1.から5.の作業を実施します。このとき、以下の点を読み替

えてください。

ノードaは、ノードbに読み替えてください。

2.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。

mpaclcls -s 2 y:\omgr2

3.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。

mpcssave -s 2

4.の手順では、以下の例のようにコマンドを実行してください。

mpaclcls -s 1 -w z:\omgr1

mpaclclsコマンドおよびmpcssaveコマンドの詳細は、“Systemwalker

Operation Manager リファレンスマニュアル”を参照してください。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

カレンダ情報/サービス・アプリケーション起動情報の自動反映の設定

カレンダ情報を自動反映するための手順を説明します。

1)自動反映機能の有効化

カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映機能を

有効にします。

クラスタシステムを構成するすべての運用系および待機系で、

calsetclusterコマンドを実行し、カレンダ情報およびサービス・アプリケー

ション起動情報の自動反映機能を有効にします。calsetclusterコマンドは、

カレンダサービスが停止している状態で実行してください。

以下にコマンド例を示します。

[1:1運用待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]

calsetcluster.exe -type s

[N:1運用待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]

calsetcluster.exe -type n

[2ノード相互待機ですべての情報を自動反映の対象とする例]

calsetcluster.exe -type e

calsetclusterコマンドの詳細は、“Systemwalker Operation Manager リフ

ァレンスマニュアル”を参照してください。

2)自動反映先ホストの設定

運用系、待機系それぞれの定義ファイル“calcphost.def”にカレンダ情報

およびサービス・アプリケーション起動情報の反映先ホストを定義します。

1. 定義ファイル“calcphost.def”をメモ帳などのエディタで開きます。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER.

JM\mpjmcal\etc\calcphost.def

2. クラスタシステムを構成するすべてのノードの、物理IPアドレスまたは

物理IPアドレスに対応するホスト名を記述します。定義ファイルには、

必ず自ノードのホスト名または物理IPアドレスを含めて記述してくだ

さい。

3. カレンダサービスを起動します。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスから以下の

サービスを起動します。

- Systemwalker MpJmCal

定義ファイル“calcphost.def”の詳細は、“Systemwalker Operation Manager

リファレンスマニュアル”を参照してください。

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5.3 自動反映の設定

すでに運用中のノードを自動反映の対象とする場合は、あらかじめポ

リシー配付を実施して、すべてのノード上のカレンダ情報およびサービ

ス・アプリケーション起動情報を同一にしてください。ポリシー抽出す

る情報は、“カレンダ”および“サービス・アプリケーション起動”の

うち、自動反映の対象とする情報です。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

5.4 SafeCLUSTERシステムからのアンインストール Windows SafeCLUSTERシステムからSystemwalker Operation Managerをアン

インストールする場合の手順を説明します。

1. クラスタシステムで管理されているサービスの停止

SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、Operation Manager用の

クラスタサービスを停止します。

以下のSystemwalker Operation Managerのサービスが停止します。

‐ SystemWalekr MpJobsch

‐ Systemwalker MpMjes

2. 資源のバックアップ

資源のバックアップが必要な場合は、“5.7 SafeCLUSTERシステム運

用時のバックアップ/リストア”を参照して、運用系でバックアップを

行ってください。

3. クラスタシステムからの削除

1) SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、“SafeCLUSTERシス

テムへの登録”で登録したクラスタサービス、アプリケーション

リソースを削除します。

1- “OperationMGR”などの名称で登録したクラスタサービス

を削除します。

2- Systemwalker Operation Managerのアプリケーションリソ

ースを削除します。

“全ノードを対象とする”にチェックし、すべてのノー

ドの、すべてのアプリケーションリソースを削除します。

2) クラスタシステムを構成するすべてのノードで、セキュリティ情

報の状態遷移プロシジャを削除します。

以下の例のようにcldelprocコマンドで、セキュリティ情報の

状態遷移プロシジャを削除します。

cldelproc -c SystemState3 aclproc.bat

clsetprocコマンドの詳細は、クラスタシステムのマニュアル

を参照してください。

4. 資源の各ノードへの移動

アップグレードインストールのために既存の情報を保存したい場合

は、共用ディスクに格納された情報を各ノードへ移動します。

“5.2 資源の共用ディスクへの移動”を参考にして、資源を各ノード

の以下のディレクトリへ移動してください。

- ジョブスケジューラのデータベースディレクトリ

サブシステムを作成していない場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpjobsch\jobdb

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5.4 SafeCLUSTERシステムからのアンインストール

サブシステムを作成している場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpjobsch\jobdbn

n:サブシステム番号

- ジョブ実行制御のスプールディレクトリ

サブシステムを作成していない場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpmjessv\mjespool

サブシステムを作成している場合

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレ

クトリ\mpwalker.jm\mpmjessv\mjesn\mjespool

n:サブシステム番号

5. クラスタシステムで管理されていないサービスの停止

クラスタシステムを構成する運用系、待機系のノードで、クラスタシ

ステムで管理されていないSystemwalker Operation Managerの各サービ

スをpoperationmgrコマンドで停止します。Systemwalker Centric

Managerもインストールされている場合は、/aオプションを指定し、

Systemwalker Centric Managerのサービスも停止してください。

poperationmgr /a

6. 自動反映の設定解除

運用系および待機系のノードで、自動反映の設定を解除します。

1) セキュリティ情報の設定を以下のコマンドで解除します。

mpaclcls -u

2) カレンダおよびサービス・アプリケーション起動情報の自動反映

の設定を以下のコマンドで解除します。

calsetcluster.exe -d

3) 登録したカレンダ制御情報用のディレクトリの情報をインスト

ール時の初期状態に戻します。

calregpath.exe -del -all

7. クラスタ情報の削除

運用系、待機系で以下のコマンドを実行し、クラスタ環境の設定を解

除します。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MpWalker.

jm\mpcmtool\bin\mpsetcluster.exe

8. 共用ディスクの不要なディレクトリの削除

共用ディスク内の、不要なディレクトリを削除します。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

ここまでの手順で、Systemwalker Operation Managerが、クラスタシ

ステムに適用した状態から解除されます。

Systemwalker Operation Managerを完全に削除したい場合は、さらに

以下の手順を実施します。

9. アンインストール

運用系、待機系でSystemwalker Operation Managerをアンインストー

ルします。アンインストール方法は、“Systemwalker Operation Manager

導入手引書”を参照してください。

10. サービスの起動

Systemwalker Centric Managerがインストールされている場合は、必

要に応じて、運用系、待機系でSystemwalker Centric Managerのサービ

スを起動します。

起動方法はSystemwalker Centric Managerのバージョンによって以下

のように異なります。

V5.0以降:

scentricmgrコマンドを実行して起動します。

V4.0以前:

コントロールパネルを使って起動します。

再インストールを行う場合は、上記の手順に従ってアンインストールした後、

新規にクラスタシステムへの導入を行ってください。

アップグレードインストールを行う場合は、上記の8.までの手順に従って

Systemwalker Operation Managerをクラスタシステムへの適用から解除した後、

アップグレードインストールし、再度クラスタシステムに適用します。

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5.5 SafeCLUSTERシステムにおけるサービスの起動/停止

5.5 SafeCLUSTERシステムにおけるサービスの

起動/停止 SafeCLUSTERシステム運用における、Systemwalker Operation Managerの起

動・停止について説明します。

サービスの起動

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動する手順を説明します。

1. soperationmgrコマンドで、クラスタシステムに登録されていない

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動します。

2. SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、クラスタシステムに登録

されたOperation Manager用のクラスタサービスを起動します。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合は、以下のサービスが起動します。

- Systemwalker MpJobsch

- Systemwalker MpMjes

2ノード相互待機の場合で、サブシステム1とサブシステム2を作成し

て、クラスタシステムに登録した場合は、以下のサービスが起動します。

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

- Systemwalker MpJobsch2

- Systemwalker MpMjes2

サービスの停止

Systemwalker Operation Managerのサービスを停止する手順を説明します。

1. SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、クラスタシステムに登録

されたOperation Manager用のクラスタサービスを停止します。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合は、以下のサービスが停止します。

- Systemwalker MpJobsch

- Systemwalker MpMjes

2ノード相互待機の場合は、以下のサービスが停止します。

- Systemwalker MpJobsch1

- Systemwalker MpMjes1

- Systemwalker MpJobsch2

- Systemwalker MpMjes2

2. poperationmgrコマンドで、クラスタシステムに登録されていない

Systemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

MpJmCalとMpJobschのサービスは連動して動作します。そのため、起動する

ときはMpJmCalが動作している状態でMpJobschを起動し、停止するときは

MpJobschが停止している状態でMpJmCalを停止してください。MpJobschが動作

している状態でMpJmCalを停止すると、MpJobschも強制的に停止し、フェール

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

オーバが発生します。

Systemwalker Operation ManagerのサービスがSafeCLUSTERのクラス

タサービスとして登録されている場合、[Systemwalker Operation

Manager環境設定]ウィンドウの[サービス制御]ではサービスの停止は

できません。 [停止]ボタンを押した場合、エラーメッセージが出力さ

れます。

[コントロールパネル]の[サービス]ダイアログボックスで、以下のサ

ービスの起動・停止は行わないでください。

1:1運用待機、N:1運用待機の場合

‐ Systemwalker MpJobsch

‐ Systemwalker MpMjes

2ノード相互待機の場合

‐ Systemwalker MpJobsch1

‐ Systemwalker MpMjes1

‐ Systemwalker MpJobsch2

‐ Systemwalker MpMjes2

クラスタシステム環境で、Systemwalker Operation Managerが動作し

ている場合は、poperationmgr(サービス停止)コマンドによるサービス

の停止はできません。

ジョブスケジューラサービス“Systemwalker MpJobsch”が動作する

ためには、カレンダサービス“Systemwalker MpJmCal”がジョブスケジ

ューラサービスよりも先に起動している必要があります。

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5.6 SafeCLUSTERシステム運用時のポリシーの配付/適用

5.6 SafeCLUSTERシステム運用時のポリシーの

配付/適用 SafeCLUSTERシステム運用時にポリシーを配付/適用する手順を説明します。

運用系でポリシー情報を抽出し、待機系へ配付する手順を以下に示します。

1. 運用系のノードに接続

[スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation

Manager]を選択し、表示されるサブメニューから[環境設定]-[環境設

定]をクリックします。[Systemwalker Operation Manager 環境設定 [ロ

グイン]]ウィンドウが表示されるので、ポリシーを抽出したいノード

(運用系)を指定し、[OK]ボタンをクリックします。

2. ポリシーの抽出

表示された[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの

[ポリシーの抽出]ボタンをクリックし、[ポリシーの抽出]ウィンドウを

表示させます。

[ポリシーの抽出]ウィンドウの[環境定義]シートおよび[登録情報]

シートで、抽出するポリシーを選択し、[OK]ボタンを押します。

3. 共用ディスクの接続先の変更

1) SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、クラスタシステム

に登録されたOperation Manager用のクラスタサービスを停止し

ます。

2) 運用系で以下のコマンドを実行し、運用系に接続された共用ディ

スクを、オフラインにします。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

3) 待機系で以下のコマンドを実行し、共用ディスクをオンラインに

します。

cldisksetup –c on disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

4. [配付先の指定]ウィンドウの表示

[Systemwalker Operation Manager環境設定]ウィンドウの[ポリシー

配付]ボタンをクリックし、[配付先の指定]ウィンドウを表示させます。

5. 配付先の指定

[配付先の指定]ウィンドウで配付先として配付先のノード(待機系)

指定し、[OK]ボタンを押します。

6. 適用契機の選択

[ポリシーの適用]ウィンドウが表示されるので、ポリシーの適用契機

を選択します。 [次回のサービス起動時に適用する]を選択します。

7. セキュリティ情報を共用ディスクに反映する

待機系のマシンでコマンドを実行し、セキュリティ情報を共用ディス

クに反映します。

121

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

1:1運用待機およびN:1運用待機の場合

mpcssave

2ノード相互待機の場合

mpcssave -s サブシステム番号

8. 共用ディスクのオフライン

待機系で以下のコマンドを実行し、共用ディスクをオフラインにします。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

イベント監視機能、およびアクション管理機能は、運用系および待機系のそ

れぞれを独立したSystemwalker Operation Managerサーバとみなして動作しま

す。そのため、運用系と待機系で必ずしも情報を統一する必要はありません。

運用系と待機系で異なる環境を構築した場合、これらの機能のポリシーは運用

系および待機系のそれぞれで抽出し、それぞれの環境に合ったものを配付/適

用してください。

ポリシーの情報には、カレンダ情報の、以下のクラスタ運用情報は含

まれません。各ノードで設定してください。

- calsetclusterコマンドで登録を行った情報

- calregpathコマンドで登録を行った情報

- カレンダ反映先ホスト定義ファイルの情報

クラスタ運用を実施している場合は、[次回のサービス起動時に適用

する]を選択します。[すぐ適用する(サービスを再起動する)]は指定

しないでください。

そのためすぐにポリシーを配付したい場合は、サービスを再起動して

ください。サービスの再起動の詳細は、“5.5 SafeCLUSTERシステムにお

けるサービスの起動/停止”を参照してください。

122

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5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア

5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアッ

プ/リストア 本節では、SafeCLUSTERシステム運用時にSystemwalker Operation Manager

の資源をバックアップ/リストアする方法を説明します。

5.7.1 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ手順

SafeCLUSTERシステム上でSystemwalker Operation Managerの資源をバック

アップする手順は以下のとおりです。

1)運用系で、クラスタサービスを停止する

運用系で、SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、Systemwalker

Operation Manager用のクラスタサービスを停止します。

クラスタシステムに登録されていないSystemwalker Operation Managerのサ

ービスは、バックアップ時に自動的に停止されるため、ここで停止する必要は

ありません。

2)運用系で共用ディスクをオンラインにする

クラスタシステムでサービスを停止したことにより、共用ディスクがオフラ

インになるため、運用系で共用ディスクをオンラインにします。共用ディスク

をオンラインにするには、SafeCLUSTERのcldisksetupコマンドを実行します。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。

cldisksetup –c on disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

3)運用系でバックアップを行う

運用系でウィザードを使用してバックアップを実施します。

1. 運用環境保守ウィザードを起動します。

[スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation

Manager]を選択し、表示されたサブメニューから[ツール]-[運用環境

の保守]をクリックします。

以下の画面が表示されますので、表示内容を確認して、[次へ]ボタン

をクリックしてください。

123

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

2. 処理の種類および退避データの格納先を指定します。

以下の画面が表示されますので、[運用環境の退避]を選択し、退避デ

ータの格納先を指定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

[退避データの格納先]:

退避データの格納先を指定します。

半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできま

せん。

3. 運用データの退避方法を指定します。

以下の画面が表示されますので、必要に応じて退避オプションを選択

してください。[次へ]ボタンをクリックしてください。

124

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5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア

[退避オプション]:

以下の定義をします。

[サービスを停止せずにデータの退避を行う]:

サービスを停止しないでバックアップを行う場合に指定しま

す。クラスタ運用時は指定しないでください。

[共有ディスク上のデータを退避する]:

クラスタシステムにおける運用系のノードでバックアップを

行う場合に指定が可能です。指定した場合は、運用系のノード上

の情報と共用ディスク上の情報がバックアップされます。

4. 設定内容を確認します。

以下の画面が表示されますので、設定内容に問題がなければ、[次へ]

ボタンをクリックしてください。

125

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

なお、画面下の注意事項は、前画面の退避オプションで[サービスを

停止せずにデータの退避を行う]を指定した場合には、表示されません。

バックアップ処理が開始され、以下の画面が表示されます。

処理が完了すると、以下の画面が表示されます。

126

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5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア

4)共用ディスクをオフラインにする

手動でオンラインにした共用ディスクをオフラインにします。

共用ディスクをオフラインにするには、SafeCLUSTERのcldisksetupコマンド

を実行します。共用ディスクをオフラインにする例を以下に示します。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

5)運用系のサービスを起動する

soperationmgrコマンドで、クラスタシステムに登録されていない

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動します。さらに、クラスタ

システムの[クラスタ運用管理]画面から、Operation Manager用のクラスタサ

ービスを起動します。

ローカルディスクの内容が運用系と待機系の間で同じになっている場合は、

待機系の情報をバックアップする必要はありません。クラスタシステムをサポ

ートしていない機能が、運用系と待機系で別の情報を持っている場合など、ロ

ーカルディスクの内容が運用系と待機系で違う場合は、上記の手順で“運用系”

を“待機系”に読み替えてバックアップを実施してください。

5.7.2 SafeCLUSTERシステム運用時のリストア手順

SafeCLUSTERシステム上でSystemwalker Operation Managerの資源をリスト

アする手順の概要は以下のとおりです。手順は、リストアコマンドの実行以外

は、バックアップの手順と同じです。

127

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

1)運用系で、クラスタサービスを停止する

運用系で、SafeCLUSTERの[クラスタ運用管理]画面から、Systemwalker

Operation Manager用のクラスタサービスを停止します。

クラスタシステムに登録されていないSystemwalker Operation Managerのサ

ービスは、リストア時に自動的に停止されるため、ここで停止する必要はあり

ません。

2)運用系で共用ディスクをオンラインにする

クラスタシステムでサービスを停止したことにより、共用ディスクがオフラ

インになるため、運用系で共用ディスクをオンラインにします。共用ディスク

をオンラインにするには、SafeCLUSTERのcldisksetupコマンドを実行します。

共用ディスクをオンラインにする例を以下に示します。

cldisksetup –c on disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

3)運用系でリストアを行う

運用系でウィザードを使用してリストアを実施します。

1. 運用環境保守ウィザードを起動します。

[スタート]メニューの[プログラム]から[Systemwalker Operation

Manager]を選択し、表示されたサブメニューから[ツール]-[運用環境

の保守]をクリックします。

以下の画面が表示されますので、表示内容を確認して、[次へ]ボタン

をクリックしてください。

2. 処理の種類および退避データの格納先を指定します。

以下の画面が表示されますので、[運用環境の復元]を選択し、退避デ

ータの格納先を指定して、[次へ]ボタンをクリックしてください。

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5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア

[退避データの格納先]:

退避データの格納先を指定します。

半角英数字32文字以内で指定します。空白を含むことはできま

せん。

3. 退避データの復元方法を指定します。

以下の画面が表示されますので、復元方法を指定し、復元オプション

で復元する情報を選択してください。

選択後、[次へ]ボタンをクリックしてください。

[復元オプション]:

以下の定義をします。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

[復元する情報]:

復元する情報を“ログ情報と定義情報”、“ログ情報のみ”、“定

義情報のみ”から選択します。

[共有ディスク上のデータを復元する]:

このオプションを指定した場合は、運用系のノードと共用ディ

スクに情報がリストアされます。

運用系のノードで、かつ、バックアップ時に[共有ディスク上

のデータを採取する]オプション選択して採取した退避データの

格納先を、リストア時の退避データ格納先に指定した場合に選択

可能になります。

4. 設定内容を確認します。

以下の画面が表示されますので、設定内容に問題がなければ、[次へ]

ボタンをクリックしてください。

リストア処理が開始され、以下の画面が表示されます。

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5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア

処理が完了すると、以下の画面が表示されます。

5. セキュリティ情報を共用ディスクに反映する

以下のコマンドを実行し、運用系のセキュリティ情報を共用ディスク

に反映します。

1:1運用待機およびN:1運用待機の場合

mpcssave

2ノード相互待機の場合

mpcssave -s 運用系のサブシステム番号

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

4)共用ディスクをオフラインにする

手動でオンラインにした共用ディスクをオフラインにします。

共用ディスクをオフラインにするには、SafeCLUSTERのcldisksetupコマンド

を実行します。共用ディスクをオフラインにする例を以下に示します。

cldisksetup –c off disk

disk:SafeCLUSTERで設定した共用ディスク

コマンドの詳細は、SafeCLUSTERのマニュアルを参照してください。

5)運用系のサービスを起動する

soperationmgrコマンドで、クラスタシステムに登録されていない

Systemwalker Operation Managerのサービスを起動します。さらに、クラスタ

システムの[クラスタ運用管理]画面から、Operation Manager用のクラスタサ

ービスを起動します。

ローカルディスクの内容が運用系と待機系の間で同じになっている場合は、

待機系の情報をリストアする必要はありません。クラスタシステムをサポート

していない機能が、運用系と待機系で別の情報を持っている場合など、ローカ

ルディスクの内容が運用系と待機系で違う内容をバックアップし、その内容を

復元したい場合は、上記の手順で“運用系”を“待機系”に読み替えてリスト

アを実施してください。

カレンダ情報およびサービス・アプリケーション起動情報のリス

トアについて

運用系でのリストア完了後、待機系にバックアップ時よりも以下の新しいデ

ータがある場合は、自動的に運用系に運用中の 新データが反映されます。

カレンダ情報

サービス・アプリケーション起動情報

次のような運用を行う場合は、それぞれ以下の手順に従ってください。

バックアップ時のデータを使用したい場合(バックアップ時のデータ

よりも新しいデータは使用しない場合)

全ノードでSystemwalker Operation Managerのサービスを停止後、各ノード

の以下のファイルを削除してください。削除後、リストアを行うことにより、

全ノードに対してバックアップ時の定義によって統一されます。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER.

JM\mpjmcal\caldb\*.*

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER

\mpaosfsv\ini\f3crhsvb.ini

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5.7 SafeCLUSTERシステム運用時のバックアップ/リストア

Systemwalker Operation Manager の サ ー ビ ス の 停 止 方 法 は 、“ 5.5

SafeCLUSTERシステムにおけるサービスの起動/停止”を参照してください。

SYSTEM_CALENDARまたは、サービス・アプリケーション起動情報を自

動反映の対象としていない場合 以下の定義内容のいずれかにおいて、各ノード上で固有の定義を行っている

場合は、バックアップおよびリストアを各ノードで行う必要があります。

SYSTEM_CALENDARのスケジュール情報、電源スケジュール情報、終了監

視情報

サービス・アプリケーション起動情報

各ノードのバックアップとリストアを行う手順は以下です。

[バックアップ手順]

1. 運用系のノードでバックアップを行います。

バックアップ手順の詳細は、“5.7.1 SafeCLUSTERシステム運用時の

バックアップ手順”を参照してください。

2. 待機系のノードの、以下のファイルをコピーコマンドで個別に退避しま

す。

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER.

JM\mpjmcal\caldb\*.*

Systemwalker Operation Managerインストール先ディレクトリ\MPWALKER

\mpaosfsv\ini\f3crhsvb.ini

このとき、運用系と待機系のバックアップが共に完了するまで カ

レンダの保存、およびサービス・アプリケーション起動情報の保存は行

わないでください。

[リストア手順]

1. 待機系のSystemwalker Operation Managerのサービスを停止します。

Systemwalker Operation Managerのサービスの停止方法は、“5.5

SafeCLUSTERシステムにおけるサービスの起動/停止”を参照してくださ

い。

2. 運用系でバックアップを行ったバックアップデータを運用系側にリス

トアします。

リストア手順の詳細は、前述の“SafeCLUSTERシステム運用時のリス

トア手順”を参照してください。

3. 待機系へのリストアを実施します。

[バックアップ手順]の2.で退避を行ったファイルを待機系のノード

にコピーします。コピー先はバックアップを行ったディレクトリと同一

の場所です。

4. 待機系のSystemwalker Operation Managerのサービスを起動します。

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第5章 SafeCLUSTERシステム固有の手順

134

各ノードで自動反映の設定内容を確認するには、calsetclusterコマ

ンドで行います。

calsetcluster.exe -v

コマンドを実行した結果、標準出力に“Disable”と表示されている

項目は、自動反映の対象となっていません。

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索引

Systemwalker Operation Managerの環

境定義の統一·································34 I

IPアドレスの設定 ·····························30 う

J 運用系·············································· 2 運用で変更した定義の設定··················41 jmmodeコマンドによる実行継続モード

の指定··········································26 か

M 各ノードで管理される情報の統一·········34 カレンダ情報およびサービス・アプリケ

ーション起動情報のリストアについて87, 132 MSCSシステム運用時のバックアップ手

順················································78 カレンダ情報/サービス・アプリケーション起

動情報の自動反映の設定·············· 69, 114 MSCSシステム運用時のバックアップ/リストア·78 MSCSシステム運用時のポリシーの配付/適用76 MSCSシステム運用時のリストア手順···82

き MSCSシステムからのアンインストール71 共有ディスク····································· 2 MSCSシステムにおけるサービスの起動/停止74 共有ディスクの見積り························23 MSCSシステムへの登録·····················46

く O

OS情報の統一 ··································34 クライアントからのクラスタシステムへ

の接続··········································40 S クラスタ運用設定······························96

クラスタシステム運用時のバックアップ

/リストア ······································44 SafeCLUSTERシステム運用時のバック

アップ手順·································· 123 クラスタシステム運用時のポリシーの配

付/適用 ·········································43 SafeCLUSTERシステム運用時のバック

アップ/リストア··························· 123 クラスタシステムからネットワークジョ

ブを投入する場合の設定··················26 SafeCLUSTERシステム運用時のポリシ

ーの配付/適用······························ 121 クラスタシステムからのアンインストール···37 SafeCLUSTERシステム運用時のリスト

ア手順········································ 127 クラスタシステムでのSystemwalker Operation Managerの構成 ··············· 7 SafeCLUSTERシステムからのアンインストー

ル·············································· 116 クラスタシステムで引き継がれる業務···15 クラスタシステムに移行する場合·········21 SafeCLUSTERシステムにおけるサービ

スの起動/停止······························ 119 クラスタシステムにおける

Systemwalker Operation Managerの運用·············································40

SafeCLUSTERシステムへの登録·········92 Systemwalker Centric Managerの運用

管理サーバとSystemwalker Operation Managerのサーバが共存し、どちらもク

ラスタ運用している場合の注意 ··········16

クラスタシステムにおけるサービスの起

動/停止 ·········································42 クラスタシステムに登録できるサービス· 3

ファイル名:clsw00I0.doc | 最終更新日時05/04/27 15:32

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索引

クラスタシステムのSystemwalker Operation Managerをバージョンア

ップする場合·································21 クラスタシステムへの登録··················31 クラスタシステムを信頼ホストとして定

義する場合の注意···························17

サービスの起動·························· 74, 119 サービスの停止·························· 74, 119 サブシステム環境の作成·····················24 サポートするクラスタシステム············· 2 サポートするクラスタシステムの形態···· 4

資源の共有ディスクへの移動··········32, 53 資源の共用ディスクへの移動············· 101 自動反映の設定····················· 33, 66, 111 ジョブ実行制御への論理IPアドレスの

設定·············································28 ジョブスケジューラの正常終了シャット

ダウン出口を利用している場合の注意17 ジョブを再起動させる設定··················36

セキュリティ情報の自動反映の設定66, 111 セキュリティ情報の状態遷移プロシジャ

の登録 ········································· 92 セキュリティ情報の状態遷移プロシジャ

例 ··············································· 94

待機系 ·············································· 2

投入できないジョブ ·························· 16 導入手順 ········································· 20

フェールオーバ ·································· 2 フェールオーバの契機 ························· 3 物理IPアドレス·································· 2 プロセス監視対象の変更 ···················· 25

論理IPアドレス·································· 2 論理IPアドレスの準備······················· 24

136