＜地域交流部門＞

私たちのワクワクが子どもたちをドキドキさせます！

―劇の制作・上演を通しての地域交流―

内田みさと（初等・幼児教育選修 ３年） 企画構成員：幼児教育選修 3.4 年生(40 名)

活動の概要

本企画は、2 つのプロジェクトで構成

されている。１つは、子ども向けミュー

ジカル劇の制作による、「AUE わくわく

シアター」を企画・実施することである。

もう一つは、制作した劇を、地域の幼稚

園、保育園、病院に出向いて公演するた

めの調整を行う「AUE ドキドキ地域交流

マネージメントチーム」である。 この 2 つの企画を通して、幼児教育選

修ならではの地域交流を図ることを目的

とする。 実施状況

活動の主体である 3 年生は、2015 年 4月～約 3 か月の間、平日の空いている時

間を使って劇の制作を行った。子どもた

ちに何を伝えたいか、子どもを惹きつけ

る話はどんなものかなど、話し合いを通

して全員で考えた。 おもちゃのストーリーという点は、子

どもにとって面白い・楽しいイメージだ

と考えた。話の大枠は決まったのだが、

人間がおもちゃになりきる演出や音楽隊 を中心に歌詞やメロディから考える歌作 りに苦戦しながらも、私たちが作る劇を

楽しみにしている子どもたちのために奮

闘した。また、劇の制作と同時に、劇で

使用する衣装や小道具、大道具などの製

作も行った。何度もの練習を重ね、本番

の上演では一人一人が自分の役に責任と

自信をもって行うことができた。公演を

重ねるたびにその場所や環境に適した演

出を考えた。

ワクワクシアター上演日時・場所 2015.7.18 東刈谷幼稚園 8.11/8.18 藤田保健衛生大学病院 10.30 富士松北幼稚園 12.17 平成幼稚園 2016.1.28 富士松南幼稚園(予定)

創作劇：ドレミの町の大事件(4 年)

音楽が好きなドレミ町のマリーが、魔女に眠

らされてしまい、アンディとトイの兄弟が

様々な困難を乗り越え戦う物語。

ミュージカル劇：おもちゃの国の不思議なテ

ィアラ(3 年)

フランス人形のローズが、様々なおもちゃと

出会いながら、泥棒に奪われたティアラを探

す、友情について描かれたストーリー

活動成果

幼児や小学生は、私たちの劇を見て手

拍子を打ったり、問いかけに応えたりと、

とても楽しんでいる様子であった。子ど

もたちは、劇の喜怒哀楽を私たちの演じ

る役と共に共有しているように感じた。

ある園の保育士の方が、子どもが大喜

びしていた，その後も遊びのなかで真似

をしていたと教えてくださり、とても嬉

しくなった。劇を作ったやりがいを感じ

た。また、病院では、2 週間の間隔をお

いて 2 回上演したが、2 回とも見に来て

くれた入院中の子どもがいた。「面白い、

楽しい！」と思ってもらうことができ、

今までの苦労がスッと晴れた気がした。

その度に自分たちは、子どもに楽しんで

もらえる役割を担っているということに

喜びを感じた。

また、本来予定していた上演に加えて、

数回上演する機会をいただいた。相手方

と日程を調整したり、上演会場の下見を

したりというマネージメントの難しさも

経験した。藤田保健衛生大学病院では、

保育現場とは違った環境構成や配慮が必

要であった。しかし、そこでは藤田保健

得衛生大学の先生に照明コーディネート

などの協力を仰ぐこともできた。 この企画の特徴ともいえる「出前」と

いう形の上演によって、愛知教育大学の

「子育て支援」意識や、社会貢献の姿勢

を小規模ではあるが地域に発信すること

ができたと思う。私たちの多くは、将来

保育者や、子どもと関わる仕事につきた

いと考えている。そのため、劇づくりと

上演は私たちにとっても保育者になるた

めの力をつける良い経験となった。子ど

もの興味関心を理解する力、豊かに表現

する力、コミュニケーションをする力を

獲得した。また、「私たちにできること」

と、「望まれていること」を吟味し調整す

るプロセスを経験することで、子育て支

援の在り方の理解に繋がったと考える。

今後の展望

本年度に初めてチャレンジ・プログラ

ムに参加させていただいた。予算の使い

方や運営について至らない点や、困った

点が多くあった。しかし来年度もチャレ

ンジ・プログラムに申請し、採用された

時には、後輩をしっかりサポートして、

良質な劇の創作，運営面で協力したい。

「AUE わくわくシアター」での新作劇

を現 2年生が創作する。現 2年生が実習

などで上演することが難しい場合は、現

3年生が上演するなどの調整を含めて

「AUE ドキドキ地域交流マネージメン

トチーム」を続けていく計画である。

決 算

(予算) 286,400 円

(使用額) 276,269 円＊

(内訳)

小道具・大道具・衣装制作 34,248 円

楽器 （キーボード，譜面台，

パーカッションテーブル，

立奏用スネアスタンド）

121,600円

照明器具 86,481円

交通費 33,940円

*1.28 富士松南幼稚園での公演に 際しての交通費が未使用

◯小道具・大道具・衣装制作費が最小限

に抑えられたため、演出のための照明

器具を購入することができた。 ◯照明器具や楽器、使える道具や衣装は、

次の学年が制作する劇の上演の際に

も利用する予定である。

メンバー一覧

氏 名 学年

伊藤 菫 ３年

井土 歩美 ３年

井上 裕斗 ３年

今村 菜々恵 ３年

岩崎 奈美 ３年

内田 みさと ３年

江川 有希菜 ３年

大西 あづみ ３年

木田 千晶 ３年

久野 碧唯 ３年

黒坂 詩織 ３年

鈴東 佳菜 ３年

滝 敦子 ３年

柘植 るりほ ３年

中川 唯 ３年

中森 絢子 ３年

濱家 春香 ３年

廣田 茜 ３年

政谷 夏美 ３年

宮尾 優 ３年

和田 明日香 ３年

宇井 真唯 ３年

氏 名 学年

伊藤 絢乃 ４年

石井 美妃 ４年

石田 優子 ４年

井藤 沙紀 ４年

岩田 かおる ４年

鎌田 桃代 ４年

川上 さくら ４年

川原 也実 ４年

坂下 志織 ４年

佐々 瞳 ４年

山東 茉奈 ４年

墨江 恵 ４年

田代 真彩 ４年

田中 光 ４年

塚田 菜月 ４年

藤井 星香 ４年

松原 由佳 ４年

水野 真希 ４年

宮田 真衣 ４年

村松 良衣 ４年

山口 友理子 ４年

小山 朋美 ４年

麓 洋介

鈴木 裕子