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Vol.23 No.10 / 2019
食品機能を最大に発揮する製剤を目指した「B-ReC(ビーレック)錠」
食品機能を最大に発揮する製剤を目指した「B-ReC(ビーレック)錠」
機能性研究レポート機能性研究レポート機能性研究レポート
佐藤 加奈恵、久川 和歌那、飯塚 孝弘、丸 勇史ふみいさづかいい ひろ まるたかさ か な えとう ひさ わ か なかわ
備前化成㈱
SUMMARYSUMMARYSUMMARYSUMMARY
経過時間→
通常の錠剤
摂取した成分の一部は、血中濃度が高くなると尿中に排出されてしまうことがある。
B-ReC錠
吸収
排出
28
Vol.23 No.10 / 2019
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錠剤
水 水
水 水
錠剤錠剤
酸性で不溶 中性で溶解スタート
錠剤内部に水が侵入
表面が膨潤・ゲル化
ゲル状態から徐々に成分が溶出
錠剤 錠剤錠剤 錠剤 錠剤
図2 B-ReC錠の仕組み酸性水溶液の中では崩壊せず、中性になることで錠剤表面のゲル化剤が膨潤化することにより機能成分の溶出を制御する。
120
100
80
60
40
20
00 2
錠剤A錠剤B 錠剤C
4 6 10 12 24時間(h)
8
溶出率(%)
図4 B-ReC錠の溶出パターンB-ReC錠を日本薬局方崩壊試験液第1液に浸漬し、2時間後に崩壊試験液第2液に移した時の溶出パターン。第1液では全く溶出せず、第2液では4時間後(錠剤A:●)、6時間後(錠剤B:▲)及び12時間後(錠剤C:■)で90%以上の錠剤成分を溶出する典型的な溶出パターンを示した。
図3 溶液中のB-ReC錠B-ReC錠を日本薬局方崩壊試験液第1液に浸漬して2時間後(左)と、更に崩壊試験液第2液に移し変えて2時間後(右)の写真。B-ReC錠は、崩壊試験液第1液では全く溶解せず(左)、第2液中では分厚いゲル状の被膜を形成(右)し、錠剤成分の溶出を抑制することができる。
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Vol.23 No.10 / 2019
●――― 筆 者 略 歴 ―――●