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EXPERT HUMERAL NAILING SYSTEM Expert Humeral Nail and Expert Proximal Humeral Nail SURGICAL TECHNIQUE

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EXPERT ™

HUMERAL NAILING SYSTEMExpert ™ Humeral Nail and Expert ™ Proximal Humeral Nail

SURGICAL TECHNIQUE

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

Contents

10 エンドキャップの装着 16

8a 近位部のロッキング(スパイラルブレードロッキング) 08

8a-1 トロカールコンビネーションの挿入 08

8a-2 スパイラルブレード長の計測とドリリング 09

8a-3 スパイラルブレードの取り付けと挿入 10

オプション 近位部ロッキングスクリューの追加 10

スーチャーリング 10

8b 近位部のロッキング(スタンダードロッキング) 11

8b-1 トロカールコンビネーションの挿入 11

8b-2 ドリリングとロッキングスクリュー長の計測 12

8b-3 ロッキングスクリューの挿入 12

9a 遠位部のロッキング(近位部用ネイル) 13

9b-1 トロカールコンビネーションの挿入 13

9b-2 ドリリングとロッキングスクリュー長の計測 13

9b-3 ロッキングスクリューの挿入 13

9b 遠位部のロッキング(骨幹部用ネイル) 14

9b-1 ドリリング 14

9b-2 ロッキングスクリュー長の計測 14

9b-3 ロッキングスクリューの挿入 15

Antegrade Insertion 1 体位 04

2 ネイル長およびネイル径の決定 04

3 エントリーポイントの決定 05

4 開窓 05

5 リーミングロッドの挿入とリーミング 06

6 ネイルとインサーションハンドルの組み立て 06

7 ネイルの挿入 07

Retrograde Insertion 1 体位 17

2 ネイル長およびネイル径の決定 17

3 エントリーポイントの決定 18

4 開窓 18

5 ネイルとインサーションハンドルの組み立て 19

6 ネイルの挿入 19

7 リーミングロッドの挿入とリーミング 19

8 近位部のロッキング 20

9 遠位部のロッキング 20

10 エンドキャップの装着 21

その他 オプション 術中コンプレッション 22

インプラントの抜去 23

適応 03

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DePuy Synthes 03

適応

1. 上腕骨骨幹部骨折 (12-A/B/C)

2. 関節外 単極骨折 2-part (11-A2/A3)

3. 関節外 双極骨折 3-part (11-B1/B2)

Indicat ion | 適応

上腕骨近位部用スパイラルブレードロッキング

上腕骨骨幹部用 順行性スパイラルブレードロッキング

上腕骨骨幹部用 順行性スタンダードロッキング

上腕骨骨幹部用 逆行性スタンダードロッキング

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

04 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

1.

2.

体位

患者の体位は、ビーチポジションとします。または、セミリクライニングで仰臥位とし、肩の下にクッション等を

設置して肩の位置を高くします。

手術台は肩部分が透過性、もしくは該当箇所が可動式のものを使用

します。イメージインテンシファイアーで肘から骨頭までを含む

上腕骨が2方向で確認できなければなりません。

手術台に外側サポートを設置します。

ネイル長およびネイル径の決定

術前に適切なネイルの長さを計測します。

健側の上腕骨頭から肘頭窩までの長さを計測し、その計測した長さから3~5cm引いた長さのネイルを選択します。

Position1

メジャーゲージ(03-010-022)に示されたロッキング用ホールが

上腕近位に対して正しい位置になるよう、メジャーゲージを平行

に置きます。ネイル挿入位置にメジャーゲージを合わせ、皮膚に

マークします。

上腕骨遠位にイメージインテンシファイアーを設置します。

Position1 Position2

Position2

ネイル先端から肘頭窩までの距離は最低25mm確保します。

また、コンプレッションを必要とする場合は、短縮することを考慮し

ネイル長を決定します。最大8mmまでのコンプレッションが可能

です。

イメージインテンシファイアーをML像で見えるように設置します。

髄腔用メジャーゲージ(03-010-023)のネイル径を示すサークル部分

を髄腔狭窄部に合わせ適切なネイル径を決定します。

上腕骨近位のAP像を確認できるようにイメージインテンシファイアー

を設置します。

重要患側で長さを正しく決定するには、最初に骨折部を正しく整復する 必要があります。

重要メジャーゲージで測った値は、必ずしも実際の髄腔径と合致する わけではありません。目安としてください。

Antegrade Insert ion

03-010-022

03-010-023

メジャーゲージ

髄腔用メジャーゲージ

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DePuy Synthes 05

重要整復位が崩れないよう、近位部への開窓は慎重に行ってください。

3.

4.

エントリーポイントの決定

エントリーポイントはAP像で大結節よりやや内側、ML像で上腕骨幹軸

の延長線上になります。腕を内転させると、上腕骨近位部へのアクセスが容易になります。

大結節に骨折線が及んでいる場合( Type B)は、骨折線からネイルが

挿入されるのを防ぐため、エントリーポイントを通常よりもやや内側

とします。

開窓

T型ハンドルスモール(393-105)に装着したDHS/DCSガイドワイヤー(338-000S)をエントリーポイントより刺入します。

イメージインテンシファイアーで確認しながら髄腔内に進めます。

開窓後、キャニュレイテッドオウル又はキャニュレイテッドドリル先10.0mm、ガイドワイヤーを取り除きます。

338-000S

03-010-038

393-105

03-010-039

360-050

エントリーポイント

皮切

DHS/DCS ガイドワイヤー

プロテクションスリーブ

T型ハンドルスモール

キャニュレイテッドオウル

キャニュレイテッドドリル先 10.0mm

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

06 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

5.

6.

リーミングロッドの挿入とリーミング

イメージインテンシファイアー下で整復位を保持し、上腕骨用

リーミングロッド(359-083)を髄腔内に挿入します。リーミングには

髄腔用リーマー(359-1xx)を使用します。リーミングは0.5mm

ずつリーマー径を太くしながら段階的に進めていきます。骨折線を

通過させる際は、慎重にリーミングを行ってください。

最終リーミング径は、使用するネイル径の1.0mm以上オーバー

リーミングとなるようにします。

ネイルとインサーションハンドルの組み立て

インサーションハンドル(03-010-054)とネイルを接続します。

ネイル先端が、インサーションハンドル側を向くようにします。

コネクティングスクリュー (03-010-053)でネイルを固定し、

ラチェットレンチ(321-200)を使用してしっかりと締結します。

別の方法

ハンドリーマー(351-920/930/940)を用いて、髄腔リーミングを行うこともできます。

重要橈骨神経溝にかかる複雑骨折の場合は、髄腔用リーマーによる リーミングは避けてください。

359-083

03-010-054

03-010-053

上腕骨用リーミングロッド

インサーションハンドル

コネクティングスクリュー

321-200

ラチェットレンチ

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DePuy Synthes 07

注意ネイルの挿入が困難な場合は、髄腔をリーミングするか、より 細い径のネイルを選択してください。

術中の二次骨折を避けるため、ハンマーによる挿入は行わないで ください。

7.ネイルの挿入

Expert™ヒューメラルネイルは、全サイズ中空構造になっていため、

上腕骨用リーミングロッド(359-083)を通してネイルを挿入する

ことができます。

インサーションハンドルを軽く捻りながら徒手にてネイルを挿入

します。骨折線まで到達したら、イメージインテンシファイアーで

確認しながら、注意深くネイルを通過させます。

上腕骨用リーミングロッドはネイル挿入後に抜去します。

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

08 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

8a.

8a-1.

近位部のロッキング(スパイラルブレードロッキング)

トロカールコンビネーションの挿入

エイミングアームスパイラルブレード/Expert™ヒューメラルネイル用(03-010-055)をインサーションハンドルに取り付けます。

インサーションハンドルとネイルの接続が緩んでいないことを確認します。

皮切を加え、トロカールコンビネーション一式*¹をエイミングアーム*²に記載されている"SPIRAL BLADE"用ホールに挿入し、トロカールで骨にマークした後、トロカールを取り外します。

スパイラルブレードロッキングを行う際は、必ず近位部から固定

します。ネイルはエンドキャップ挿入時に上腕骨より突出せず、

かつスパイラルブレードの挿入位置が遠位になりすぎない位置まで

挿入します。

03-010-088

03-010-087

03-010-086

※1. トロカールコンビネーション一式 ※2. エイミングアーム

SPIRAL BLADE用

STATIC用

トロカール

センタリングスリーブ

ドリルスリーブ

03-010-055

エイミングアーム スパイラルブレード/Expert™ヒューメラルネイル用

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DePuy Synthes 09

8a-2.スパイラルブレード長の計測とドリリング

センタリングスリーブを通して、キルシュナーワイヤー径2.0mm-

長240mm(03-010-025)を刺入します。ガイドワイヤーが、AP像で骨頭の下1/3に位置(上腕骨頭内でガイドワイヤー長が最長となる位置)していることをイメージインテンシファイアーで確認します。

ガイドワイヤー用メジャーゲージ(03-010-090)をガイドワイヤー

に沿ってドリルスリーブに当たるまで進め、スパイラルブレードの

長さを計測します。

キャニュレイテッドドリル先4.5mm(03-010-089)を使用し、外側皮質骨のみをドリリングします。

ドリルスリーブとドリル先を取り外します。

03-010-090

03-010-089

ガイドワイヤー用 メジャーゲージ

キャニュレイテッド ドリル先4.5mm

重要ガイドワイヤーは対側皮質骨手前まで刺入しますが、軟骨下骨まで刺入しないでください。

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

10 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

オプション

近位部ロッキングスクリューの追加

ロッキングスクリュー4.0mmを近位“STATIC”用ホールに追加で

挿入することも可能です。

ロッキングスクリュー4.0mmの挿入手技は、次ページの「8b」を参照してください。

スーチャーリング

大結節に骨折線が及んでいる場合(Type B)は、エンドキャップにて

スパイラルブレードを固定後、スパイラルブレードエンド部分の

スーチャーホールを使用してテンションバンドワイヤリングを追加

することもできます。

注意スパイラルブレードを完全に挿入する前に、スーチャーをホールに 通しておいてください。

8a-3.スパイラルブレードの取り付けと挿入

インサーター(358-696)にコネクティングスクリュー(358-697)を

通し、スパイラルブレードを取り付けます。

スパイラルブレードがしっかりと接続されていることを確認します。

ガイドワイヤーに沿ってスパイラルブレードを外側皮質骨に達するまで徒手にて挿入します。

インサーターのTハンドルがインサーションハンドルと平行になるように合わせ、スライディングハンマー(03-010-058)で軽く叩きながら挿入します。

挿入に伴い、インサーターのハンドルは90°回旋します。

イメージインテンシファイアーでスパイラルブレードの位置を確認してください。

インサーターとガイドワイヤーを取り除きます。

358-696

358-697

インサーター

コネクティングスクリュー

重要スパイラルブレード使用時は、ブレードを確実に固定するため、 必ずエンドキャップを使用してください。

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DePuy Synthes 11

8b.

8b-1.

近位部のロッキング(スタンダードロッキング)

トロカールコンビネーションの挿入

インサーションハンドルにエイミングアームスタンダード/Expert™

ヒューメラルネイル用(03-010-091)を取り付けます。インサーションハンドルとネイルの接続が緩んでいないことを確認します。

トロカールコンビネーション一式*¹をエイミングアーム*²に記載

されている“STATIC ”もしくは、“COMP ”のホールに挿入し、

トロカールで骨にマークした後、トロカールを取り除きます。

スタンダードロッキングでは、スタティックホールとコンプレッション

ホールの上方端にロッキングスクリューが挿入されます。

COMP用

STATIC用

03-010-069

03-010-064

03-010-063

※1. トロカールコンビネーション一式

トロカール

ドリルスリーブ

プロテクションスリーブ

※2. エイミングアーム

03-010-091

エイミングアーム スタンダード/Expert™ヒューメラルネイル用

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

12 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

注意近位ロッキングホールへの正確なドリリングとドリル先の破損を 防止するために、エイミングアーム、プロテクションスリーブ、 ドリルスリーブ、ドリル先には無理な力を加えないでください。

8b-2.

8b-3.

ドリリングとロッキングスクリュー長の計測

ドリル先クイック型3フルート(03-010-060)を使用し、ドリリングします。

ドリル先端の位置をイメージインテンシファイアーで確認して

ください。ドリルスリーブがしっかり骨に接していることを確認し、

ドリル先の目盛りからロッキングスクリューの長さを計測します。

ドリル先とドリルスリーブを取り除きます。

ロッキングスクリューの挿入

スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を用いて、選択した長さのロッキングスクリューをプロテクションスリーブを通して挿入します。

2本目のスクリューも同様の手順で挿入します。

別の計測方法

ドリリングした後に、ドリル先とドリルスリーブを取り除きます。

デプスゲージ(03-010-072)をスリーブとフック付スライダー部分の2つに分けます。フック付スライダーをプロテクションスリーブに挿入します。フックが対側皮質骨の外側にかかっていることと、プロテクションスリーブが手前皮質骨にしっかりと押し付けられていることを確認します。

デプスゲージの目盛りから使用するロッキングスクリューの長さを計測します。

03-010-060

03-010-072

03-010-107

ドリル先クイック型3フルート

デプスゲージ

スクリュードライバー スタードライブ用T25

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DePuy Synthes 13

注意近位ロッキングホールへの正確なドリリングとドリル先の破損を 防止するために、エイミングアーム、プロテクションスリーブ、 ドリルスリーブ、ドリル先には無理な力を加えないでください。

03-010-060

03-010-072

ドリル先クイック型3フルート

デプスゲージ

9a.

9a-1.

9a-3.

9a-2.

遠位部のロッキング(近位用ネイル)

トロカールコンビネーションの挿入

近位部用ネイルの遠位部のロッキングは、エイミングアームを通して

ロッキングスクリューを挿入することができます。

トロカールコンビネーション一式をエイミングアームの遠位ホールに

挿入し、トロカールで骨にマークした後、トロカールを取り除きます。

ロッキングスクリューの挿入

スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を用いて、選択した長さのロッキングスクリューをプロテクションスリーブを通して挿入します。ロッキングスクリューの先端が対側皮質から1

~2mm突出するように長さを選択します。

2本目のスクリューも同様の手順で挿入します。

ドリリングとロッキングスクリュー長の計測

ドリル先クイック型3フルート(03-010-060)を使用し、ドリル先が対側の皮質骨を貫通するまで、ドリリングします。

ドリル先端の位置を、イメージインテンシファイアーで確認して

ください。ドリルスリーブがしっかり骨に接していることを確認し、

ドリル先の目盛りからロッキングスクリューの長さを計測します。

ドリル先とドリルスリーブを取り除きます。

別の計測方法

対側皮質骨をドリリングした後に、ドリル先とドリルスリーブを

取り除きます。

デプスゲージ(03-010-072)をスリーブとフック付スライダー部分の

2つに分けます。フック付スライダーをプロテクションスリーブに

挿入します。フックが対側皮質骨の外側にかかっていることと、

プロテクションスリーブが手前皮質骨にしっかりと押し付けられていることを確認します。

デプスゲージの目盛りから使用するロッキングスクリューの長さを計測します。

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

右上腕骨

03-010-100

ラジオルーセントドライブドリル先3.2mm

14 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

注意近位部でスパイラルブレードロッキングを行う場合は、ブレード が適切な位置になるように必ず近位側を先に固定します。

03-010-072

デプスゲージ

9b.

9b-1.

9b-2.

遠位部のロッキング(骨幹部用ネイル)

ドリリング

ネイル遠位部のホールが完全な円形となるようにイメージインテンシ

ファイアーを調節します。

ロッキングホール上に小切開を加えます。

ラジオルーセントドライブにドリル先ラジオルーセントドライブ用3.2mm-145mm(03-010-100)を装着し、ドリル先が対側皮質骨を貫通するまでドリリングを行います。ドリリングの際は、軟部組織保護のため、ラジオルーセントドリルスリーブハンドル(511-405)とドリルスリーブ3.2(511-406)を使用します。

ロッキングスクリュー長の計測

ラジオルーセントドリル先を取り外し、デプスゲージ(03-010-072)

を用いてロッキングスクリューの長さを計測します。デプスゲージ

のフックが対側皮質骨を捉えていることを確認します。

ロッキングスクリューの先端が、対側皮質骨から1~2mm突出

するように長さを選択します。

遠位部のドリリングは、ラジオルーセントドライブMARK l l

(511-300)を使用するかドリル先クイック型3.2mm(03-010-103)を使用してフリーハンドで行います。

遠位部ドリリングの際は、正中神経や内側二頭筋溝の動脈枝を損傷しないように十分に注意してください。

一般的な解剖においては、右上腕骨では最近位と最遠位のホール、左上腕骨では近位の2ホールを選択することで、軟部組織損傷を

避けることができます。

より安全に行うためには、皮切を大きめに加え、軟部組織を直視下で

避けてからドリリング、ロッキングスクリューの挿入を行います。

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DePuy Synthes 15

03-010-112

03-010-107

03-010-106

ホールディングスリーブ

スクリュードライバー スタードライブ用T25

ダイレクトメジャーゲージ

9b-3.ロッキングスクリューの挿入

スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を用いて、選択した長さのロッキングスクリューを挿入します。

ホールディングスリーブ(03-010-112)を使用して挿入することも可能です。

同じ方法で2本目のロッキングスクリューを挿入します。

ホールディングスリーブは以下のように使用します。

a. b.

c.

d.

a.ホールディングスリーブをスクリュードライバーのシャフト部

に取り付け、スクリュードライバー先をロッキングスクリュー

ヘッドに取り付けます。

b.ホールディングスリーブを、ロッキングスクリューの方向に

押しつけ、ホールディングスリーブにロッキングスクリューを

把持させます。

c.ホールディングスリーブを反時計回りに締め、ロックさせます。

d.ロッキングスクリューを挿入した後、ホールディングスリーブ

を時計回りに緩め、後方に引き戻します。

別の方法

対側皮質骨を穿孔すると同時にドリリングを止め、ラジオルーセント

ドライブ本体をドリル先から取り外します。ドリル先にダイレクト

メジャーゲージ(03-010-106)を重ね合わせます。

対側皮質骨を穿孔したドリル先の位置を確認します。

ダイレクトメジャーゲージ(03-010-106)の目盛りからロッキング

スクリュー長を計測します。

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

16 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

10.エンドキャップの装着

エンドキャップは軟部組織のイングロースを防止し、スパイラル

ブレードをしっかりと固定します。

スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を用いてエンドキャップを装着します。エンドキャップが斜めに入るのを防止するため、エンドキャップのスレッドとネイルのスレッドが噛み合うまで反時計回りに回します。

エンドキャップは3種類の長さがあります。0/5/10mm

必要に応じてネイル挿入深度の調節が可能です。

※ 0mmエンドキャップ使用時はインサーションハンドルを通して

エンドキャップを装着することができます。

重要スパイラルブレードロッキングの際は、ブレードを確実に固定するため、必ずエンドキャップを使用してください。

03-010-107

スクリュードライバー スタードライブ用T25

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DePuy Synthes 17

重要イメージインテンシファイアーを肘関節から上腕骨頭までの 腕全体がAP、ML方向で確認できるように設置します。

1.体位

患者の体位は腹臥位とします。患側をアームレストに乗せ、肘関節は

90°に屈曲させ、必要であれば120°まで屈曲できるようにします。

Retrograde Insert ion

2.

ネイル長およびネイル径の決定

メジャーゲージで健側の骨頭から肘頭窩上縁までを計測し、その値から5~6cm引いた値をネイル長とします。

上腕骨遠位部のAP像を確認できるようにイメージインテンシ

ファイアーを設置します。

Position1

メジャーゲージ(03-010-022)に示されたロッキング用ホールが

上腕遠位に対して正しい位置になるよう、メジャーゲージを上腕骨

に平行に置きます。

ネイル挿入位置にメジャーゲージを合わせ、皮膚にマークします。

上腕骨近位部にイメージインテンシファイアーを設置します。

Position1 Position2

Position2

ネイル先端は上腕骨頭下より少し上方に出るまで挿入します。

コンプレッションをかける場合は、短縮を考慮して短いネイルを

選択します。最大8mmまでのコンプレッションが可能です。

イメージインテンシファイアーをML像にします。

髄腔用メジャーゲージ(03-010-023)のネイル径を示すサークル部分

を髄腔狭窄部に合わせ適切なネイル径を決定します。

重要メジャーゲージで測った値は、必ずしも実際の髄腔径と合致する わけではありません。目安としてください。

03-010-022

03-010-023

メジャーゲージ

髄腔用メジャーゲージ

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

18 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

3.

4.

エントリーポイントの決定

肘関節を90°屈曲し、肘頭のやや近位方向に縦切開を加えます。

三角筋付着部を縦割し、上腕遠位部を露出させます。肘頭窩から

約40mm近位まで骨を確認できるようにします。

開窓

右図のように、ドリル先クイック型3フルート(315-440)で髄腔に対して垂直に手前皮質骨をドリリングし、三角形を描くように3つのホールを作成します。

ドリリングの際は、軟部組織保護のため、ダブルドリルスリーブ(312-460)を使用します。

ビューレットポイントリーマー(358-682)で30°の角度でリーミング

して、ネイル挿入点を幅10mm、長さ20mmまで拡大します。

ネイルの挿入が妨げられないように開窓口をスムースに整えます。

310-440

ドリル先 クイック型3フルート

10mm

30°

20mm

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DePuy Synthes 19

5.

6.

7.

ネイルとインサーションハンドルの組み立て

インサーションハンドル(03-010-054)とネイルを接続します。

ネイルの先端が、インサーションハンドル側を向くようにします。

コネクティングスクリュー (03-010-053)でネイルを固定し、

ラチェットレンチ(321-200)を使用してしっかりと締結します。

ネイルの挿入

ネイルを軽く捻りを加えながら徒手にて挿入します。

ネイルは先端が上腕骨頭下より少し上方に出るまで挿入します。

ネイルの位置をイメージインテンシファイアーで確認します。

ネイルは上腕骨用リーミングロッド(359-083)を通して挿入する

ことができます。

リーミングロッドの挿入とリーミング

ネイルの挿入が困難な場合は、髄腔のリーミングを行います。

リーミングは0.5mmずつリーマー径を太くしながら段階的に進めて

いきます。最終リーミング径は使用するネイル径の1.0mmオーバー

リーミングとなるようにします。

重要術中の2次骨折を避けるため、ハンマーによる挿入は行わないで ください。

03-010-054

インサーションハンドル

03-010-053

コネクティングスクリュー

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

20 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

8.

9.

近位部のロッキング

近位部のドリリングは、ラジオルーセントドライブMARK ll(511-300)

を使用するか、ドリル先クイック型3フルート(03-010-103)を使用して

フリーハンドにて行います。

近位部のロッキングは、アンテグレードインサーションの手技と

同様です。14ページの「9b」を参照してください。

ドリル先クイック型3フルート(03-010-060)を使用しドリリング後、

ドリル先の目盛りから計測、またはデプスゲージ(03-010-072)を

使用してロッキングスクリュー長を計測します。

スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を使用して、ロッキングスクリューを挿入します。

遠位部のロッキング

インサーションハンドルにエイミングアームスタンダード/Expert™

ヒューメラルネイル用(03-010-091)を取り付けます。インサーションハンドルとネイルの接続が緩んでいないことを確認します。

トロカールコンビネーション一式*¹をエイミングアーム*²に記載

されている“STATIC ”もしくは、“COMP ”のホールに挿入し、

トロカールで骨にマークした後、トロカールを取り除きます。

03-010-091

エイミングアーム スタンダード /Expert™ヒューメラル

ネイル用

COMP用

STATIC用

03-010-069

03-010-064

03-010-063

※1. トロカールコンビネーション一式

トロカール

ドリルスリーブ

プロテクションスリーブ

※2. エイミングアーム

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DePuy Synthes 21

03-010-107

スクリュードライバー スタードライブ用T25

10.エンドキャップの装着

スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を用いてエンドキャップを装着します。エンドキャップが斜めに入るのを防止するため、エンドキャップのスレッドとネイルのスレッドが噛み合うまで反時計回りに回します。

エンドキャップは3種類の長さがあります。0/5/10mm

必要に応じてネイル挿入深度の調節が可能です。

※ 0mmエンドキャップ使用時はインサーションハンドルを通して

エンドキャップを装着することができます。

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Expert™ Humeral Nailing SystemSurgical Technique

22 DePuy Synthes Expert™ Humeral Nailing System SURGICAL TECHNIQUE

注意コンプレッションの操作は、イメージインテンシファイアーを確認しながら慎重に行ってください。

その他

オプション

術中コンプレッション

術中に骨片間にコンプレッションをかける場合は、短縮を考慮してネイルを過挿入しておきます。

はじめにネイル遠位ホールに、ロッキングスクリューを挿入して

おきます。続いてネイル近位のコンプレッションホールにロッキング

スクリューを挿入します。

コネクティングスクリュー(03-010-053)を通して、コンプレッション

スクリュー(03-010-113)を挿入します。

ラチェットレンチ(321-200)で締結します。

コンプレッションスクリュー1回転で1.25mm、最大で8mmまでのコンプレッションが可能です。

321-160

321-160

03-010-053

03-010-113

コンビネーションレンチ

コンビネーションレンチ

コネクティングスクリュー

コンプレッションスクリュー

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DePuy Synthes 23

インプラントの抜去

1. スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)を使用して

エンドキャップを抜去します。2. インサーター(358-696)とスパイラルブレード用のコネクティング

スクリューを組み合わせて、スパイラルブレードに接続します。

スクリューを組み合わせて、スパイラルブレードに接続します。

徒手またはスライディングハンマー(03-010-058)を用いて、

スパイラルブレードを抜去します。

358-69603-010-107

358-697

03-010-107

03-010-112

03-010-053

03-010-053

03-010-059

03-010-058

03-010-058

インサータースクリュードライバー スタードライブ用T25

コネクティングスクリュー

スクリュードライバー スタードライブ用T25

ホールディングスリーブ

コネクティングスクリュー

コネクティングスクリュー

ガイドロッド

スライディングハンマー

スライディングハンマー

4. コネクティングスクリュー ( 0 3 - 0 1 0 - 0 5 3 )にガイドロッド

(03-010-059)を接続し、スライディングハンマー(03-010-058)

を使用してネイルを抜去します。

3. スクリュードライバースタードライブ用T25(03-010-107)とホール

ディングスリーブ(03-010-112)を使用してロッキングスクリュー

を抜去します。最後の1本を抜去する前に、コネクティングスクリュー

(03-010-053)をネイルに接続しておきます。

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Expert™ Humeral Nailing SystemExpert™ Humeral Nail andExpert™ Proximal Humeral Nail

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J K

.K. 2

013-

2014

• D

STRS

005-

01-2

0140

7-N

K

製造販売元

ジョンソン・エンド・ジョンソン株式会社

デピューシンセス・ジャパン

トラウマ事業部

depuysynthes.jp

〒 101-0065 東京都千代田区西神田3丁目5番2号

T. 03 4411 6680 / F. 03 4411 6064

T. 0120 785 645 / F. 0570 060 020

受注受付時間: □ 平    日 / 08:00~21:00 □ 土・日・祝日 / 10:00~19:00

カスタマーサービスセンター

手術手技書

使用に際しては患者の状態および総合的な条件を考慮した上で治療材料および手技を選択し、当該製品の資料や手技書の関連文書、添付文書を必ず読み記載の指示に従ってください。

CAUTIONCAUTION

CAUTION

CAUTION CAUTION

販 売 名 : AO Expert™ ヒューメラルネイル システム(滅菌) 承認番号: 22000BZX00105000

販 売 名 : AO Expert™ プロキシマルヒューメラルネイルシステム(滅菌) 承認番号: 21900BZX00770000

販 売 名 : AO ヒューメラルネイル システム TAN (滅菌) 承認番号: 21700BZY00375000

販 売 名 : AO Expert™ ティビアルネイル システム(滅菌) 承認番号: 21700BZY00378000

販 売 名 : Expert™ ティビアルネイル手術用器械セット 届出番号: 13B1X00204STN001

販 売 名 : Expert™ R/AFN手術用器械セット 届出番号: 13B1X00204STN002

販 売 名 : Expert™ ヒューメラルネイル手術用器械セット 届出番号: 13B1X00204STN003

販 売 名 : PFNA手術用器械セット 届出番号: 13B1X00204STN005

販 売 名 : UHN手術器械セット 届出番号: 13B1X00204STN010

販 売 名 : SureLock手術器械セット 届出番号: 13B1X00204STN011

販 売 名 : リーミング 手術器械セット 届出番号: 13B1X00204STN014

販 売 名 : ラジオルーセント 届出番号: 13B1X00204STN022

販 売 名 : チューブシステム創外固定器 届出番号: 13B1X00204STE001

販 売 名 : ラージ手術器械セット 届出番号: 13B1X00204STP006

販 売 名 : ペルビック手術器械セット 届出番号: 13B1X00204STP012

販 売 名 : 滅菌済穿孔ツール(単回使用) 認証番号: 225AABZX00161000