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RENASYS TOUCH 陰圧維持管理装置 取扱説明書 1 製品番号: 66801280/66801281

RENASYS TOUCH 陰圧維持管理装置 取扱説明書 …RENASYS TOUCH 陰圧維持管理装置 5第1 版 1. はじめに 本取扱説明書には、RENASYS TOUCH 陰圧 維持管理装置を安全かつ有効に操作する

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RENASYS◇ TOUCH

陰圧維持管理装置

取扱説明書

第 1版

製品番号:

66801280/66801281

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 2

取扱説明書 製品番号:66801280/66801281

目 次 ページ

1. はじめに 5

2. 陰圧閉鎖療法使用時の注意事項 5

3. 使用目的又は効果 5

4. 警告 5

5. 禁忌・禁止 6

6. 使用上の注意 6

6.1. 使用注意 6

6.2. 重要な基本的注意 7

6.3. 相互作用(他の医薬品・医療機器との併用に関すること) 8

6.4. 不具合・有害事象 9

6.5. 小児等への適用 9

6.6. その他の注意 9

7. 医療従事者の評価項目 9

8. 製品概要 10

9. 使用時の機器の位置 11

10. ドレッシング交換 13

11. キャニスターの選択 13

12. キャニスターの取り付け 14

13. キャニスターの取り外し・交換 15

14. 機器の起動 15

15. タッチスクリーンの操作 16

16. 治療設定 17

16.1.Yコネクタ設定 17

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 3

16.2.治療モード設定 17

17. 治療開始 18

17.1.治療の一時停止 19

17.2.患者モード 19

17.3.ロック/ロック解除機能 19

18. 設定 20

18.1. アラーム音量 20

18.2. 吸引度 20

18.3.モード変更 20

18.4. 言語 21

18.5. タイムゾーン 21

18.6. リークメーター 21

18.7. リセット 22

18.8. 機器情報 22

18.9. 治療履歴 22

19. ヘルプメニュー 23

19.1.アラーム/トラブルシューティング 23

19.2.クイックリファレンスガイド 23

19.3.カスタマーサポート 23

19.4.About 23

20. アラーム/トラブルシューティング 24

20.1.過剰陰圧検出アラーム 25

20.2.高陰圧検出アラーム 25

20.3.低陰圧検出アラーム 26

20.4.エアリーク検出アラーム 27

20.5.閉塞検出アラーム 28

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 4

20.6.キャニスター満杯検出アラーム 30

20.7.バッテリー残量注意 30

20.8.バッテリー切れ 31

20.9.バッテリー異常 31

20.10.機器異常 32

20.11.治療停止中 32

20.12.定期点検 32

21. 付属品 33

21.1.IVポール/ベッドクランプ(別売) 33

21.2.キャリー・バッグ(別売) 35

21.3.キャリー・ストラップ 36

22. 日常点検 37

22.1.クリーニング 37

22.2.消毒 38

23. 定期点検 38

24. バッテリー稼働と充電 38

25. 機器の返却 39

26. 保管とバッテリー管理 39

27. 電磁両立性 40

28. 仕様 43

29. 交換部品と付属品 45

30. 注意書き 46

31. 重要な性能 (IEC 60601-1:2005, 第 3版) 46

32. アイコンと記号の説明 47

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 5

1. はじめに

本取扱説明書には、RENASYS TOUCH陰圧

維持管理装置を安全かつ有効に操作する

ための重要な情報が記載されています。

本品は医療従事者、あるいは資格を有す

る方の指示によって使用するものです。

本品をご使用になる前に、この取扱説明

書をよくお読みいただき、各機能を十分

にご理解の上、正しくお取り扱いくださ

い。また、本品の使用方法、保守、クリ

ーニングおよび返品に関する内容も記載

されていますので、必ずご一読ください。

2. 陰圧閉鎖療法使用時の注意事項

出血や滲出液の貯留、感染、浸軟、陰圧

閉鎖処置不良の徴候がないかを確認する

ため、頻回に患者、機器、ドレッシング

の状態を観察してください。患者や創傷

の状態に応じて、医療従事者の方が観察

頻度を判断してください。本品は、出血

や貯留の状態を検知してアラームが鳴る

ように設計されていません。したがって、

頻回な観察が、これらの状態を検知する

唯一の方法です。

システム構成や設定、患者や創傷の個々

の特性(滲出液の性状、患者の解剖学的

構造など)に関連する様々な状態が、局

所陰圧閉鎖療法に影響を与えます。また、

ドレープ開口部に対するソフトポートの

位置やブリッジングテクニックの使用、

創傷の特性に合わせたドレッシング構成

の選択が、治療過程における局所陰圧閉

鎖療法の吸引状態に影響を与えます。滲

出液の量や粘性、濃度は、液体の除去や

経路の閉塞に影響を及ぼします。満杯の

キャニスターや不適切な機器の向き、創

傷に対する機器やチューブの高さが、浸

軟や感染、認識できない出血を引き起こ

す可能性のある処置不良や創傷内の滲出

液の貯留に影響を及ぼす可能性がありま

す。

感染のリスクを減らすために、創傷の感

染を観察し、ドレッシング交換毎に必ず

すべてのフィラーを取り除いてください。

使用前に警告、禁忌・禁止、使用上の注

意を確認してください。

3. 使用目的又は効果

適応疾患に対して、管理された陰圧を付

加し、創の保護、肉芽形成の促進、滲出

液と感染性老廃物の除去を図り、創傷治

癒の促進を目的とします。

適応疾患:

既存治療に奏効しない、或いは奏効しな

いと考えられる難治性創傷。

4. 警告

患者の出血状態を注意深く観察してください。突発的な出血や出血量の増

加が観察された場合にはただちに治

療を中止し、しかるべき止血処置を講

じ、担当医に連絡してください。また

以下の患者は特に出血に留意し、慎重

に対応してください。[出血や組織損

傷の恐れがあります。]

出血する恐れのある患者

抗凝固薬又は血小板凝集抑制薬を投与されている患者

適用部位に外科用止血剤を使用している患者

適用部位に明らかな臨床的感染(骨髄炎を含む)を有する患者には、感染症

状を軽快させてから使用してくださ

い。創傷の感染が疑われる場合は、抗

菌薬の投与等による全身・局所管理を

行い、十分な観察の下で慎重に適用し

てください。[感染が悪化する恐れが

あります。]

創傷内に骨棘や鋭利な部分がある場合は除去又は保護してから使用して

ください。[臓器、血管を傷つける恐

れがあります。]

本品は適正使用の説明を受けた医療従事者が医療機関内で使用してくだ

さい。[院外での使用は緊急時に対応

できない場合があります。]

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 6

5. 禁忌・禁止

適用対象

主要な血管、臓器、主要神経が露出している創傷

血管等吻合部

臓器と交通している瘻孔、及び未検査の瘻孔がある創傷

陰圧を付加することによって瘻孔が難治化する可能性のある創傷(髄液瘻

や消化管瘻、肺瘻など)

痂皮を伴う壊死組織を除去していない創傷

壊死骨が除去されていない骨髄炎

悪性腫瘍がある創傷

適用対象(患者)

アクリル系粘着剤にアレルギーを有する患者

使用方法

キャニスターは再使用禁止。[感染リスクが高くなるため。]

可燃性麻酔混合剤が、空気あるいは酸素または亜酸化窒素と一緒に存在す

る場所では本器を使用しないでくだ

さい。[火災発生の危険があるため。]

可燃性の物質が存在する場所では、本器を使用しないこと。[火災発生の危

険があるため。]

併用医療機器

RENASYS創傷治療システム構成品以

外を組み合せて使用しないでくださ

い。[意図した機能を保てなくなるた

め。]

以下の機器は陰圧維持管理装置と併用し

ないでください。

磁気共鳴システム(MRI) [MRI環境

下での使用に適していないため。]

高圧酸素治療室(HBO)装置[HBO環

境下での使用に適していないため。]

6. 使用上の注意

6.1. 使用注意

1) 以下に該当する患者または該当すると思われる患者には慎重を期してく

ださい。[治療中に創傷や全身状態が

悪化する恐れがあります。]

未治療の栄養障害を持つ患者

コンプライアンスが得られない患者や非協力的な患者

血管や繊細な筋膜の近傍に創傷がある患者

急性熱傷患者

心・肺、胸部食道術後で、出血等の危険がないと医師が判断した

患者

患者の体位変換や栄養状態・血流状態の改善等の全身管理も同時

に実施する必要がある患者

過度の体液喪失及び脱水のリスクが予測される小柄な体型の患

者、滲出液の多い患者、体格に対

して相対的に大きい創傷を有す

る患者

2) 患者に、自律神経反射の亢進(交感神経系の刺激応答による突然の血圧や

心拍数の上昇)がみられた場合は感覚

器への刺激を最小限にするために本

治療の中止を検討してください。特に

脊椎損傷患者では、治療を中止し、速

やかに医療処置を受けてください。

[自律神経過反射の恐れがありま

す。]

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 7

3) 四肢の創傷などで、浮腫や多量の滲出液が認められる患者にドレッシング

を巻き付けて使用する方法(環状ドレ

ープ法)が必要とならない限り、この

方法を推奨しません。末梢循環血液量

低下のリスクを最小限にするため、複

数のドレープの使用を考慮してくだ

さい。閉鎖状態を維持するために医師

が必要と判断して環状ドレープ法を

用いた際には、末梢動脈を適宜触知し、

循環状態を評価してください。循環不

全が疑われた場合は、治療を中断して

フィラーを除去し、当該使用の継続を

再検討してください。[末梢循環障害

の恐れがあります。]

6.2. 重要な基本的注意

1) 本品による治療中は可能な限り外科用止血剤を使用しないでください。外

科用止血剤が崩壊した場合、出血のリ

スクが高くなる恐れがあります。

2) 創傷の感染が疑われる場合、より密なモニタリング及び頻繁なフィラーキ

ット交換を行い慎重に対応してくだ

さい。また、感染の徴候、滲出液の状

態、感染の悪化、他の合併症について

頻繁にモニターしてください。全身性

の感染の徴候又は創傷部における進

行性の感染徴候が認められた場合は

本品の中止を考慮してください。

3) フィラー等の創傷内部で閉塞が発生した場合、アラームが表示されず、ド

レッシングの密閉性が失われたり、貯

留が発生する可能性があります。粘性、

膿状や漿液血液状の排液は、ドレッシ

ングの閉塞を発生させる場合があり

ます。治療中は、創傷部位が固く圧縮

されて陰圧がかかっていることを定

期的に触って確認してください。

4) 陰圧療法を適用した場合、組織がフィラーへ固着するリスクがあります。新

生組織のフィラーへの固着は設定陰

圧を低くすること、非固着性ガーゼを

使用すること、交換回数を増やすこと

によって組織がフィラーへ固着する

リスクを低減することができます。ま

た、患者が痛みや不快感を訴える場合

は、陰圧を低くしたり、非固着性ガー

ゼの使用を検討してください。

5) 血管、臓器が露出している創傷の場合は、自家組織等により組織を被覆保護

してください。

6) 腱、靭帯、神経束などの組織は、自家組織等で覆われているか、もしくは非

固着性創傷被覆・保護材等で保護して

からフィラーを適用してください。

7) 深さのわからないポケットや奥深い見えない部位にフォームフィラーを

使用しないでください。深さがわかっ

ているポケットの場合、ポケットの深

さよりも長いフォームフィラーを使

用して、ポケットからフォームフィラ

ーの一部分が必ず出ている状態で使

用してください。

8) 複数のフォームまたはコットンフィラーを創傷部に適用する場合、適用し

た数を記録し、交換時にすべてのフィ

ラーが取り除かれたか確認してくだ

さい。

9) フォームまたはコットンフィラーは創傷部にきつく詰込まないでくださ

い。

10) キャニスターは少なくとも週に 1回は

交換してください。キャニスターは可

能な限り小さいサイズのものを選択

してください。出血のリスクが高い患

者には大きいサイズのキャニスター

を使用しないでください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 8

11) 陰圧維持管理装置を取り外す必要のある場合、チューブ両端のコネクタに

はキャップをしてください。陰圧維持

管理装置を取り外すことのできる時

間の長さは、患者と創部の特性に基づ

いて臨床的に判断してください。検討

すべき要因として、滲出液の量、創部

の位置、フィラーキットの密封状態、

創部の細菌負荷および患者の感染リ

スクなどが挙げられます。

12) 入浴またはシャワー浴の時には、陰圧維持管理装置とフィラーキットをコ

ネクタ部位で切り離し、両端のコネク

タにはキャップをしてください。治療

を再開する場合は、ソフトポートのエ

アフィルター、コネクタ部が濡れてい

ないか確認してください。

13) チューブがねじれのない状態で正しく接続されており、吸引ルートに漏れ

や遮断等がないことを確認してくだ

さい。つまずき事故のリスクを回避す

るため、陰圧維持管理装置の位置とチ

ューブを適切に配置してください。

14) 全ての粘着製品同様に、過敏もしくは脆弱な皮膚の場合、ドレープを剥がす

時に水疱形成や皮膚剥離を起こさな

いように慎重に剥がしてください。特

に頻回な交換を行っている場合は注

意してください。

15) 本品を操作、移送、修理および廃棄処理する場合、誤用によって感染性の液

体を吸引、本品を汚染するリスクを否

定することはできません。感染の可能

性がある機器や構成品を使用して作

業する場合には必ず、施設の定める標

準感染予防策に基づいて行ってくだ

さい。

16) 解剖学的に密閉が困難な部位にドレッシングを貼付した場合や、外部から

の水濡れがあった場合、密閉状態が保

たれているか頻回に確認を行ってく

ださい。

6.3. 相互作用(他の医薬品・医療機器との併用に関すること)

併用禁忌

医療機器の

名称等

相互作用の

内容

措置方法

磁気共鳴画

像診断装置

(MRI)

誤作動を起

こす可能性

がありま

す。

MRI検査実施前に

陰圧維持管理装置

を取り外してくだ

さい。

高圧酸素治

療室装置

(HBO)

誤作動を起

こす可能性

がありま

す。

高圧酸素療法実施

前に陰圧維持管理

装置を取り外して

ください。

併用注意

医療機器の

名称等

相互作用の

内容

措置方法

電気メス 高周波雑音

により誤作

動する可能

性がありま

す。

電気メス、及びコ

ードと本品の距離

を 25cm以上離し

てください。電気

メスと本品の電源

は別系統のコンセ

ントを使用してく

ださい。

除細動器 電流伝達や

患者蘇生を

妨げる可能

性がありま

す。

除細動器を要する

場合には、フィラ

ーキットから陰圧

維持管理装置を取

り外した後に除細

動を行ってくださ

い。フィラーキッ

トの位置がプロー

ブの接着を妨げる

場合には、フィラ

ーキットを除去し

てください。

コンピュー

ター断層撮

影装置(CT)

本品が何ら

かの影響を

受ける可能

性がありま

す。

CT検査実施の場

合は陰圧維持管理

装置が照射野にか

からないようにし

てください。

X線検査装

本品が何ら

かの影響を

受ける可能

性がありま

す。

X線検査実施の場

合は陰圧維持管理

装置が照射野にか

からないようにし

てください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 9

6.4. 不具合・有害事象

[不具合]

本品の使用に伴い、以下の不具合が発生

する場合があります。

陰圧維持管理装置の機能・動作不良

キャニスターからのチューブの抜け落ち、チューブのねじれ・つぶれ・折

れ等、ゲル化剤破裂による詰まり等

ドレープの不良(粘着不良、破れ等)

ソフトポートの不良(粘着不良、破損、吸引物の詰まりによる動作不良等)

ドレーンアクセサリーの不良(形状不良、破損、吸引物の詰まりによる動作

不良等)

[有害事象]

陰圧創傷治療システムの使用に伴い、以

下の有害事象が発生する場合があります。

死亡(出血等) 出血

局所又は全身の感染 壊死組織の増加

アレルギー反応 創傷の悪化

創傷治癒の遅延 骨髄炎

疼痛 創傷への固着

浸軟 表皮剥離

水疱 浮腫

びらん 発赤

接触性皮膚炎 そう痒

血中尿素増加 腹部膨満

錯覚感 感覚鈍麻

高血圧 不眠症

6.5. 小児等への適用

小児を対象とする試験は実施されていま

せん。本品を使用する場合には、患者の

体格や体重を考慮してください。

6.6. その他の注意

陰圧維持管理装置が氷点下の環境下に置

かれていた場合、機器が破損する可能性

があるため、機器を室温に戻してから使

用してください。

7. 医療従事者の評価項目

本品を使用する前に、創傷を治療する医

療従事者は個々の創傷に応じた最適なシ

ステムの使用方法を検討してください。

局所陰圧閉鎖療法の適応を確認するため

に、創傷と患者を注意深く評価すること

が重要です。

以下の全ての項目を考慮してください。

創傷の位置、大きさ、種類

スミス・アンド・ネフュー社のフィラーキット

陰圧設定値

ドレッシングの交換頻度

補助的ドレッシング

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 10

8. 製品概要

RENASYS TOUCH 陰圧維持管理装置は、閉鎖した創傷に対して、創傷から吸引した滲出

液を単回使用のキャニスターに回収し、管理された陰圧を付加し、滲出液と感染性老

廃物の除去を図り、創傷治癒の促進を目的とした医療機器です。

ドレープを創傷部に貼付して閉鎖環境を作り、吸引器を密閉した創部に接続します。

本品には、フルカラーのタッチスクリー

ンと、タッチスクリーンの下にある 3つ

のボタンから構成される 2つのユーザー

インターフェースがあります。

タッチスクリーンの下にある 3つのボタ

ンで、本品の電源のオン/オフ、治療の

スタート/ポーズ、操作のロック/ロッ

ク解除を行ないます。

治療中は本品上部のステータスライトが

緑に点灯し、黄色の場合はアラーム状態

を示します。治療が行われていない場合

は、ステータスライトは点灯しません。

正面

本品は、AC電源、または内部バッテリー

によって稼働します。治療を中断せずに

バッテリー充電する場合は、本品に ACア

ダプタと電源コードを取り付けコンセン

トに接続します。本品がコンセントに接

続されると、電源接続口の横にある外部

電源インジケータが緑に点灯し、外部電

源に接続していることを示します。本品

に電源が入るとタッチスクリーンのバッ

テリーが充電中であることを示すバッテ

リーインジケータに稲妻マークが表示さ

れます。電源コード類は本品専用のもの

をご使用ください。

左側面と電源

本品の左右両側には、キャリー・ストラ

ップと IVポール/ベッドクランプを取り

付けるための取付ノブが設けられていま

す。

本品の背面には、スピーカーとラベルが

設けられています。背部のアクセスドア

には、脱臭フィルター、USBポート、排

気口が設けられています。

背面

電源コード差込口

電源

接続口 ACアダプタ

電源コード

外部電源

インジケータ

DC電源コード

ラベル

脱臭

フィルター

と USB

アクセスドア

取付ノブ スピーカー

排気口

タッチスクリーン ステータスライト

電源ボタン ロック/ロック

解除ボタン

スタート/ポーズボタン

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 11

本品の下面には、吸引ポート、交換可能

な Oリング、バーコードラベルが設けら

れています。

下面

9. 使用時の機器の位置

本品は直立の位置で使用するように設計されています。本品の向き、液体がキャニス

ターに入る速度、および滲出液の凝固状態がフィルターの閉塞に影響を与えます。本

品を直立の位置で使用することで、キャニスターの容量とアラーム機能を最適化しま

す。固定して使用する場合は、本品を医療従事者の位置に向けて設置します。

適切な使用と正しい位置

300mLキャニスターにはスタンドとゴム足が設けられています。300mLキャニスター

を取り付けると本品を直立の位置で設置することができます。スタンドを開いて別の

位置に安定させると視野の方向を変えることができます。

800mLキャニスターにはスタンドとゴム足が設けられていません。IVポール/ベッドク

ランプまたはキャリー・ストラップを使用して、本品を直立の位置に設置します。

300mLキャニスター

のみ

300mLキャニスター

のみ

300mL/800mLキャニスター

と IVポール/ベッドクランプ

300mL/800mLキャニスター

とキャリー・ストラップ

吸引ポート

バーコードラベル Oリング

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 12

不適切な位置

注意:うつ伏せの状態で本品を操作すると、機器が破損したり、誤って治療設定が変

わることがあります。逆さの位置で本品を操作すると、フィルターが閉塞するために

閉塞検出アラームが鳴り、キャニスターの交換が必要になります。チューブがねじれ

のない状態で正しく接続されており、吸引ルートに漏れや閉塞等がないことを確認し

てください。つまずき事故のリスクを回避するため、本品の位置とチューブを適切に

配置してください。また、本品とチューブは創傷と同じ高さか、それよりも低い位置

に設置してください。

300mL/800mLキャニスター 300mL/800mLキャニスター

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 13

10. ドレッシング交換

1) フィラーは、治療開始後 48~72時間

以内に最初のフィラー交換を行って

ください。その後はリークがなく、患

者の装着感に問題がなければ、フィラ

ー交換は少なくとも 1週間に 3回行っ

てください。

2) 滲出液が多いとき、滲出液に沈殿物等が含まれているとき、滲出液の粘ちょ

う度が高いとき、また出血が見られる

ときは、定期的な観察とより頻回なフ

ィラー交換が必要となる場合があり

ます。

3) 解剖学的に密閉が困難な部位にドレープを貼付する場合や、外部からの水

濡れがある場合には、密閉状態が保た

れているか頻回に確認を行ってくだ

さい。フィラーが十分に密閉されてい

ること、手で触って固くなっているこ

とを確認してください。

4) フィラー交換時に充填した全てのフィラーが取り除かれたか、次のフィラ

ーを適用する前に必ず確認してくだ

さい。フォームフィラーが創傷に固着

した場合は、生理食塩液でフォームフ

ィラーを湿らせて 15~30分後に優し

くフォームフィラーを取り除いてく

ださい。フィラーは施設の手順に従っ

て廃棄してください。

5) 全ての粘着製品同様に、敏感もしくは脆弱な皮膚の場合、ドレープを剥がす

ときに皮膚剥離をおこさないよう慎

重に剥がしてください。特に頻回な交

換を行っている場合は注意してくだ

さい。必要に応じて、皮膚保護剤を用

いて創周囲の皮膚を保護してくださ

い。

6) 治療中は定期的にドレッシング部を確認してください。患者の局所または

全身感染の臨床的な徴候を観察して

ください。創傷の感染が疑われる場合、

頻回にフィラーを交換してください。

万が一全身性もしくは進行中の感染

の徴候が確認された場合は、速やかに

担当医師に連絡してください。

7) 治療中はドレープに触って固くなっており、リークがないことを確認して

ください。

11. キャニスターの選択

本品には、スミス・アンド・ネフューが

提供する本品専用のキャニスターのみを

使用してください。

本品のキャニスターは、オーバーフロー

や吸引した微生物の拡散から本品を保護

するために、一体型で 2段階のバクテリ

アフィルターを採用しています。

キャニスターは単回使用です。再使用は

しないでください。

少なくとも週に 1回、あるいは患者が変わ

った場合やキャニスターの内容物が最大

容量表示(300mLまたは 800mL最大ライ

ン)に達した場合には交換してください。

キャニスター満杯検出アラームが鳴る前

にキャニスターを交換してください。

出血のリスクのある患者には 300mLキャ

ニスターを使用してください。滲出液の

多い場合には、1人の患者の治療に対して

キャニスターを定期的に交換してくださ

い。また、滲出液がキャニスターの最大

ライン以下であることを確認して、定期

的にキャニスター内の滲出液の量を観察

してください。

キャニスターは未滅菌のため、清潔域で

使用しないでください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 14

注記:キャニスターに亀裂や破損がない

か確認をして、亀裂や破損等が認められ

る場合には廃棄し、新しいキャニスター

に交換してください。

注記:キャニスターを落としたり、乱暴

に扱ってしまった場合には、見た目の損

傷が無くても、エアリーク検出や閉塞検

出アラームが正しく機能するように、キ

ャニスターを交換してください。

12. キャニスターの取り付け

1) 治療を停止しているか、本品の電源が入っていないことを確認してくださ

い。

2) キャニスターチューブを留めてある紙テープを取り外し、チューブ全体を

伸ばします。

3) キャニスターの両側にあるキャニスタークリップを開きます。

4) 観察窓が前面を向くようにキャニスターを設置します。

5) 本品の底部にある吸引ポートにやさしくキャニスターを押し込みます。

6) 両側のキャニスタークリップを取り付けます。キャニスタークリップが正

しく取り付けられると、“カチッ”と

いう音が鳴ります。

7) 2つのクイッククリックコネクタを

引っ張って、キャニスターチューブを

ソフトポートに接続します。クイック

クリックコネクタが正しく取り付け

られると、“カチッ”という音が鳴り

ます。

300mL/800mLキャニスター

注記:適切な治療を

実施するために、エ

アフィルターをふ

さがないようにし

てください。

300mLキャニスター

キャニスター

観察窓 スタンド

800mLキャニスター

キャニスター

クリップ

ゴム足

キャニスターチューブ

キャップ付

クイッククリックコネクタ

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 15

13. キャニスターの取り外し・交換

1) 治療を停止してください。

2) 創部より上でクイッククリックコネクタを持って、滲出液がチューブから

漏れないようにします。

3) キャニスターのクイッククリックコネクタを押さえてやさしく引きなが

ら、ソフトポートからキャニスターチ

ューブを取り外します。

4) チューブから液漏れを防止するため、備え付けのキャップを両方のクイッ

ククリックコネクタに取り付けて蓋

をします。

5) 本品から両側のキャニスタークリップを取り外し、ゆっくり本品からキャ

ニスターを引き抜きます。

感染の可能性のある物質、またはバイ

オハザード物質の取り扱いに関する

施設のプロトコールを遵守して、使用

済みのキャニスターを廃棄してくだ

さい。

300mL/800mLキャニスター

14. 機器の起動

本品の初回使用時にバッテリー駆動が必要な場合は、バッテリーが十分に充電されて

いることを確認してください。

本品の電源を入れる(または切る)場合には、タッチスクリーン下の電源 ボタンを

2秒間押します。

タッチスクリーンが明るくなり、次の開始画面が連続して起動します。smith & nephew

の開始画面が表示され、ステータスライトが黄色から緑色に点滅し、電子音が鳴った

後に“ようこそ”という文字が表示されます。これらの開始画面の表示が完了すると、

ホーム画面が表示されます。

注記:本品の年 1回の定期点検時期が近づくと、本品の電源を入れた後に年 1回の定期

点検の通知が表示されます。通知の表示画面を閉じてホーム画面を続けて表示する場

合は、承諾 アイコンを押してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 16

15. タッチスクリーンの操作

本品の画面はタッチ感応式です。

タッチスクリーンを軽く叩いて選択をおこないます。

スクロールする場合には、画面を指で上下にスライドさせます。

注記:タッチスクリーンは指でのみ操作してください。ペンやその他の尖ったものを

使用すると、画面が損傷する可能性があります。

ホーム画面(連続モードを表示)

ステータスライト

バッテリー残量表示

陰圧設定値

ヘルプメニュー

値を下げる

履歴

アラーム

音量表示

設定

日時表示

値を上げる

治療表示

Yコネクタ切替 治療モード切替

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 17

16. 治療設定

治療設定は対象となる創傷の評価に基づ

いて、医療従事者が以下の一般的ガイド

ラインに従っておこなってください。

陰圧設定値の範囲は 40~120mmHgを

推奨します。

局所陰圧閉鎖療法は決して疼痛を伴う治療ではありませんが、患者が不快

感を訴える場合には陰圧値を下げる

ことを検討してください。

推奨する 40~120mmHgの陰圧設定値

の範囲外では、圧力設定値において臨

床的判断を支援するためにより広い

25~200mmHgの範囲で操作が可能で

す。

陰圧設定値が本品の画面に表示されます。

16.1. Yコネクタ設定

2本のチューブを適用する場合にYコネク

タを使用してください。

本品に接続された 2本のチューブを考慮

して閉塞検出アラームを調整するときは、

Yコネクタのオンを選択します。

本品に 1本のチューブを接続するときは、

Yコネクタのオフを選択します。

Yコネクタ切替アイコンを押して、Yコネ

クタのオン とオフ を切り替え

ます。

承諾 アイコンを押して、選択を確認し

ます。

キャンセル アイコンを押すと、現在の

設定を継続します。

注記:Yコネクタを交換する場合は、必ず

治療を止めてください。本機能は患者モ

ードでは使用できません。

注意:本システムは 2つの経路が閉塞し

た場合のみ閉塞を検知できます。Yコネク

タに接続された 1つの経路の閉塞は検知

できないため、閉塞した経路では治療が

おこなわれない可能性があります。

不慮のアラームを避けるため、1本のチュ

ーブを接続した場合には、Yコネクタをオ

フ に設定してください。

閉塞検出アラームが適切に機能するよう、

2本のチューブを接続した場合には、Yコ

ネクタをオン に設定してください。

16.2. 治療モード設定

本品には、連続モードと間欠モードの 2

つの治療モードがあります。

治療モード切替アイコンを押して、連続

モード と間欠モード を切り替

えます。

注記:治療モードを切り替える場合は、

必ず治療を止めてください。

連続モード

連続モードでは、治療が停止または変更

されるまで、選択された陰圧値を維持し

ます。陰圧設定値が画面の中央に表示さ

れます。下げる または上げる アイコ

ンを押して、25~200mmHgの範囲で陰圧

値を選択できます。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 18

(連続モード画面)

間欠モード

間欠モードは高低 2つの陰圧設定値を選

択できます。本品は、設定した高陰圧値

と低陰圧値を設定されたサイクル時間で

交互に切り替えます。

陰圧設定値とサイクル時間の調整方法は

以下の通りです。

1) 調整する設定を選択してハイライト表示します。

2) 下げる または上げる アイコン

を押して、以下の範囲から設定陰圧値

とサイクル時間を選択します。

高陰圧値:25~200mmHg

低陰圧値:0~180mmHg

(高陰圧値以上は設定できませ

ん。)

高陰圧サイクル時間:3,5,8,10分

低陰圧サイクル時間:2,3,5,8,10分

以下の場合は間欠モードを推奨しません。

滲出液の多い創傷

ポケットのある創傷

密閉を維持することが困難な創傷

間欠モードで疼痛を訴える患者

注記:サイクル時間を変更する場合は、

必ず治療を止めてください。

(間欠モード画面)

17. 治療開始

治療開始前に適切な設定陰圧値であるこ

とを確認してください。

注意:本品とチューブが創傷と同じ高さ

か、それよりも低い位置に設置されてい

ること、熱源から離れていることを確認

してください。

タッチスクリーンの下にあるスタート/ポ

ーズ ボタンを押して治療を開始しま

す。

治療が開始されると、システム内が完全

に密閉されており、著しいリークが無い

ことを確認するためにリークチェックが

実行されます。

(間欠モード画面)

リークチェック中

リークチェック完了

高陰圧値 高陰圧サイクル時間

低陰圧値 低陰圧サイクル時間

陰圧設定値

値を下げる 値を上げる

Yコネクタ切替 治療モード切替

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 19

治療中は画面上部の治療表示 がオレ

ンジ色で回転し、本品の上部にあるステ

ータスライトが緑色に点灯します。

著しいリークを検知するとエアリーク検

出アラームが鳴ります。詳細については、

「アラーム/トラブルシューティング」の

項を参照してください。

治療中ホーム画面に戻るためには、治療

表示画面のホーム アイコンを押しま

す。10秒間操作が無いと、タッチスクリ

ーンは自動的に治療表示画面に戻ります。

設定メニューにあるヘルプメニューやリ

ークメーターを操作した場合、3分間操作

が無いと、タッチスクリーンは自動的に

治療表示画面に戻ります。

17.1. 治療の一時停止

スタート/ポーズ ボタンを押すと、治

療を一時停止します。

一時停止すると、タッチスクリーンはホ

ーム画面に戻り、ステータスライトは消

灯して治療表示はグレーになります。

17.2. 患者モード

本品には、必要に応じて機能にアクセス

または制限するモードを設けています。

患者モードは治療設定と特定の機能への

アクセスを制限します。患者が誤って設

定を変更しないよう、治療設定を選択し

た後は患者モードに設定することを推奨

します。

医療従事者モードの詳細については、「設

定」項の「モード変更」を参照してくだ

さい。

17.3. ロック/ロック解除機能

治療中にユーザーインターフェースのロ

ックをおこなう場合、タッチスクリーン

の下にあるロック/ロック解除 ボタン

を 2秒間押します。ロックされると陰圧

設定値の背後にロック記号が表示され、

画面がスリープモードになります。

スリープモード中はユーザーの快適さと

バッテリーの節約のため、タッチスクリ

ーンは暗くなります。ステータスライト

は治療中であることを示すため、緑色に

点灯し続けます。

アラーム発生時には自動的にロックが解

除され、アラーム画面が表示されます。

治療中に 5分間操作が無いと、タッチス

クリーンは自動的にロックされ、画面は

スリープモードに入ります。

注記:ロック機能はタッチスクリーンと

スタート/ポーズボタンをロックしますが、

電源ボタンはロックされません。

ユーザーインターフェースのロック解除

を行なう場合、ロック/ロック解除 ボタ

ンを 2秒間押します。

治療中 稼働中の

陰圧設定値

稼働中の

サイクル時間

次の陰圧設定値

とサイクル時間

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 20

18. 設定

設定には、ユーザー設定、機器機能、機

器情報のメニューが含まれています。 上

下にスクロールしてすべての選択を表示

します。

18.1. アラーム音量

設定メニューからアラーム音量を表示し、

小・中・大を選択してアラーム音量を調

節します。選択すると本品からサンプル

音が鳴ります。画面上部にある設定メニ

ューのアラーム音量表示が設定した音量

に更新されます。

18.2. 吸引度

吸引度は所定陰圧値に到達するまでの時

間を制御します。

「高」吸引度を選択すると、最も速くド

レッシングが収縮します。設定メニュー

から吸引度を表示し、低・中・高を選択

します。設定メニューの吸引度表示が設

定したレベルに更新されます。

注記:吸引度を変更する場合は、必ず治

療を止めてください。

18.3. モード変更

本品には、医療従事者 、患者 、定期

点検 の 3つのモードがあります。

医療従事者モードは医療従事者が機能と

設定の全てにアクセスできます。

患者モードは以下の機能のアクセスを制

限することにより、誤って治療を変更し

ないようにします。

治療設定:陰圧設定値、サイクル時間、治療モード、Yコネクタ設定がタッチ

スクリーンに表示されますが、変更す

ることはできません。

設定メニュー選択:リセットは設定メニューに表示されますが、選択するこ

とはできません。

定期点検モードでは、認定された医療機器管理者が年 1回の定期点検のタイ

マーをリセットできます。詳細につい

ては、「アラーム/トラブルシューテ

ィング」項の「定期点検」を参照して

ください。

モードを切り替える場合には、設定メニ

ューからモード変更を表示して、医療従

事者モードまたは患者モードを選択しま

す。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 21

医療従事者モードと患者モードを切り替

える場合にはパスワードが必要になりま

す。数字のパスワード(3141)を入力して、

承諾 アイコンを押します。

誤って入力した数字を消去する場合には、

戻る アイコンを押します。パスワード

を入力せずに画面を終了させる場合には、

キャンセル アイコンを押します。

18.4. 言語

言語を変更する場合には、設定メニュー

から言語を表示して、リストから所望の

言語を選択します。上下にスクロールし

てすべての選択を表示します。

18.5. タイムゾーン

タッチスクリーンの上部に表示している

日時を変更するためには、設定メニュー

からタイムゾーンを表示して、リストか

ら所望のタイムゾーンを選択します。

18.6. リークメーター

リークメーターは、システム内の空気流

量を視覚的に表示して、システムが適切

に密閉されているかどうか、またはリー

クがあるかどうかを判断するのに役立ち

ます。著しいリークが検知されると目盛

が黄色に変わります。リークメーターを

表示する場合には、設定メニューからリ

ークメーターを選択します。

エアリーク検出アラーム発生時には、シ

ステム内のリーク箇所確認を助けるため、

アラーム画面にリークメーターが表示さ

れます。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 22

18.7. リセット

本品を新しい患者に使用する場合には、

必ずリセットを選択してください。

設定メニューからリセットを選択して承

諾 アイコンを押すと、以下に示すデフ

ォルト設定に戻ります。

すべての履歴情報が全てリセット

連続モード:80mmHg

間欠モード:80mmHg(5分)、0mmHg

(2分)

Yコネクタ:オフ

吸引度:高

アラーム音量:大

現在の設定を継続する場合には、キャン

セル アイコンを押します。

注記:患者モード選択時には本機能は使

用できません。

18.8. 機器情報

シリアル番号、バッテリー残量、ソフト

ウェア情報、定期点検の時期などの機器

情報リストを表示する場合には、設定メ

ニューから機器情報を選択して表示させ

ます。

18.9. 治療履歴

治療履歴は、「概要」と「詳細」を表示

する 2つの画面を用いて、稼働時間合計

(前回のリセット以降の累積治療日数と

時間)と患者におこなった治療の情報を

提示します。

履歴切替アイコンを選択して、「概要」

と「詳細」 の画面を切り替えま

す。

「概要」は、1日当たりの稼働時間合計を

棒グラフで表示し、左右にスクロールし

てその他の日を閲覧できます。

「詳細」は、治療設定、アラーム、機器

状況などの結果の履歴を表示し、上下に

スクロールしてその他の日を閲覧できま

す。

注記:フォーマットは日、時間、分です。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 23

19. ヘルプメニュー

ヘルプメニューには、機器機能や操作に

関するガイド、トラブルシューティング

支援、スミス・アンド・ネフュー社連絡

先、ライセンス詳細が記載されています。

上下にスクロールしてすべての項目を閲

覧できます。

19.1. アラーム/トラブルシューティ

ング

各アラームの説明には、アラームの解決

を支援するための手順が段階的に示され

ています。

ヘルプメニューからアラーム/トラブルシ

ューティングを選択し、上下にスクロー

ルして全てのメニュー項目を閲覧します。

支援が必要なアラームを選択し、上下に

スクロールして段階的指示を表示します。

19.2. クイックリファレンスガイド

クイックリファレンスガイドは、高い頻

度で参照される使用説明を要約したもの

です。 ヘルプメニューからクイックリフ

ァレンスガイドを選択し、上下にスクロ

ールしてすべてのメニュー項目を閲覧で

きます。

操作や機能を選択し、上下にスクロール

して使用説明と情報を閲覧できます。

19.3. カスタマーサポート

国ごとのスミス・アンド・ネフュー社の

カスタマーサポートに関する情報につい

ては、上下にスクロールしてお住まいの

国の連絡先情報を検索してください。

19.4. About

Aboutには、本品のライセンス情報が含ま

れています。 上下にスクロールするとす

べての内容を閲覧できます。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 24

20. アラーム/トラブルシューティング

本品は、システムのエラーを示すアラーム機能を備えています。すべてのアラームは

低優先度と判断されています(IEC 60601-1:2005第 3版および IEC 60601-1-8:2006)。

アラーム発生時には電子音が鳴り、アラーム画面が表示され、ステータスライトが黄

色に点灯します。過剰陰圧検出アラーム、高陰圧検出アラーム、バッテリー切れとバ

ッテリー異常、機器異常アラームの発生時には治療を停止します。

注意:アラームは、医療従事者によるシステムの検査や観察に取って代わるものでは

ありません。治療中にはアラーム機能に影響を及ぼす事象が発生する可能性がありま

す。したがって、患者や本品、創傷を定期的に観察して、治療がおこなわれているこ

とを確認することが重要です。

いくつかのアラームは、アラーム音を 2分間一時停止することができます。バッテリ

ー残量注意アラームは、アラーム音を 15分間一時停止することができます。上記時間

内にアラームの原因が解消されなければ、アラーム音は再開します。アラーム音一時

停止中に新たなアラーム状況が生じた場合には、アラーム音が鳴り、新しいアラーム

をタッチスクリーンに表示します。複数のアラーム状態が存在する場合には、5秒ご

とにそれぞれのアラーム画面を交互に表示します。

アラーム画面(エアリーク検出アラーム画面)

注記:アラーム画面アイコンと機能は使用可能な場合にのみ表示されます。

アラーム表示 ホーム

(押すとホーム画

面に移動します)

アラーム内容

アラーム情報

リークメーター

(エアリーク検出

アラーム中に表示)

ヘルプモード

(トラブルシュー

ティング情報)

陰圧設定値

治療モード

アラーム音一時停止

(一時停止中はグレー

に表示)

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 25

20.1. 過剰陰圧検出アラーム

過度に高い陰圧(235mmHg以上)を検知した場合のアラームで、機器故障の疑いがあ

ります。

治療を停止します。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

アラーム音は一時停止できません。

トラブルシューティング

1) 本品の電源を切り、再起動してください。

2) 再度アラームが鳴る場合は、機器故障の可能性があります。製造販売業者に連絡してください。

20.2. 高陰圧検出アラーム

高陰圧(陰圧設定値よりも 15mmHg高い)を検知した場合のアラームで、機器故障の

疑いがあります。

治療を停止します。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

アラーム音は一時停止できません。

トラブルシューティング

1) 本品の電源を切り、再起動してください。

2) 再度アラームが鳴る場合は、機器故障の可能性があります。製造販売業者に連絡してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 26

20.3. 低陰圧検出アラーム

低陰圧(設定陰圧値よりも著しく低い)状態が 60秒間続いた場合のアラームです。

治療を継続しますが、所定の治療をおこなう

ことができません。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

画面上のポーズ アイコンを押すと、ア

ラーム音は約 2分間一時停止します。

トラブルシューティング

以下の手順を実施している間は、治療を止めたり、本品の電源を切ったりしないでく

ださい。各手順にしたがって、本品を操作してください。アラームが解決しない場合

には、次の手順に進んでください。

1) 創部にエアリークがないか確認してください。ドレープ周りの空気の漏れる音を聴いたり、陰圧が弱いあるいは温度の低い部分を触知したりして、圧が緩いまた

は陰圧がかかっていない場所を探してください。透明なドレープやジェルパッチ

などを用いてリーク部分に対処してください。

2) すべての接続部分がしっかり固定されていることを確認してください。

ソフトポートとキャニスターチューブを接続するクイッククリックコネクタ。

使用している場合は Yコネクタのクイッククリックコネクタ。

3) キャニスターのクイッククリックコネクタを押さえてやさしく引きながら、ソフトポートからキャニスターチューブを取り外します。備え付けのキャップを両方

のクイッククリックコネクタに取り付けて蓋をします。

アラームが続く場合には、キャニスター本体内か、キャニスターと本品との接続部にリークがありますので、キャニスターを交換してください。詳細につい

ては、「キャニスターの取り外し・交換」の項を参照してください。治療を再

開してもリークが続く場合には、製造販売業者に連絡してください。

アラームが解消された場合には、創部のドレープ部分かソフトポートにリークがありますので、再度当該部分を確認し、必要に応じて交換してください。

注記:低陰圧検出アラームがシステム内のリークに起因する場合は、低陰圧検出アラ

ームの間にエアリーク検出アラームが生じることがあります。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 27

20.4. エアリーク検出アラーム

許容最大のリークいき値以上のリークが 45秒以上続いた場合のアラームです。

治療を継続しますが、所定の治療をおこなう

ことができません。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

画面上のポーズ アイコンを押すと、ア

ラーム音は約 2分間一時停止します。

トラブルシューティング

以下の手順を実施している間は、治療を止めたり、本品の電源を切ったりしないでく

ださい。画面上にあるリークメーターを使用して、リークの場所を探してください。

各手順にしたがって、本品を操作してください。アラームが解決しない場合には、次

の手順に進んでください。

1) 創部にエアリークがないか確認してください。ドレープ周りの空気の漏れる音を聴いたり、陰圧が弱いあるいは温度の低い部分を触知したりして、圧が緩いまた

は陰圧がかかっていない場所を探してください。透明なドレープやジェルパッチ

などを用いてリーク部分に対処してください。

2) すべての接続部分がしっかり固定されていることを確認してください。

ソフトポートとキャニスターチューブを接続するクイッククリックコネクタ。

使用している場合は Yコネクタのクイッククリックコネクタ。

3) キャニスターのクイッククリックコネクタを押さえてやさしく引きながら、ソフトポートからキャニスターチューブを取り外します。備え付けのキャップを両方

のクイッククリックコネクタに取り付けて蓋をします。

アラームが続く場合には、キャニスター本体内か、キャニスターと本品との接続部にリークがありますので、キャニスターを交換してください。詳細につい

ては、「キャニスターの取り外し・交換」の項を参照してください。治療を再

開してもリークが続く場合には、製造販売業者に連絡してください。

アラームが解消された場合には、創部のドレープ部分かソフトポートにリークがありますので、再度当該部分を確認し、必要に応じて交換してください。

注意(アラーム検知不能):著しいエアリークが生じた場合に、エアリーク検出アラ

ームが鳴ります。しかしながら、システム内に閉塞があると著しいリークを検知する

ことが出来ない可能性があるため、アラームが鳴らないことがあります。予想される

閉塞の原因は以下の通りです。

創部内の物理的な閉塞(フィラー内の凝血塊、コットンフィラーの詰め過ぎ、多

量な粘性の高い滲出液)。

管路内の物理的な閉塞(キャニスターチューブの折れ、管路内の凝血塊)。

ソフトポート開口部とドレープ開口部とのずれ。治療がおこなわれているか定期

的に創部を確認してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 28

20.5. 閉塞検出アラーム

一見キャニスターが満杯でない場合においても、キャニスター内のフィルターが滲出

液で塞がれたり、キャニスターや管路内に閉塞が生じた場合にはアラームが鳴ります。

治療を継続しますが、所定の治療をおこなう

ことができません。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

画面上のポーズ アイコンを押すと、ア

ラーム音は約 2分間一時停止します。

トラブルシューティング

以下の手順を実施している間は、治療を止めたり、本品の電源を切ったりしないでく

ださい。各手順にしたがって、本品を操作してください。アラームが解決しない場合

には、次の手順に進んでください。

1) 1本のチューブを接続している場合には、ホーム アイコンを押してホーム画面に

移動し、Yコネクタ切替アイコンがオフ に設定されていることを確認してく

ださい。

2) すべての管路および接続部に折れや詰りが無いことを確認してください。

3) キャニスターのクイッククリックコネクタを押さえてやさしく引きながら、ソフトポートからキャニスターチューブを取り外します。キャニスターのクイックク

リックコネクタから備え付けのキャップを取り外して開放し、ソフトポートのク

イッククリックコネクタには備え付けのキャップを取り付けて蓋をしてくださ

い。

アラームが続く場合には、キャニスター内に閉塞がありますので、キャニスターを交換してください。詳細については、「キャニスターの取り外し・交換」

の項を参照してください。治療を再開してもアラームが続く場合には、製造販

売業者に連絡してください。

アラームが解消された場合には、ソフトポート内に閉塞がありますので、再度当該部分を確認し、必要に応じて交換してください。

注記:本品の向き、液体がキャニスターに入る速度、および滲出液の凝固状態がフィ

ルターの閉塞に影響を与えます。本品を直立の位置で使用することで、キャニスター

の容量とアラーム機能を最適化します。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 29

20.5. 閉塞検出アラーム(続き) 注意(アラーム検知不能)

2本のチューブを適用する場合に Yコネクタを使用してください。1本のチューブ

に接続した場合に Yコネクタをオンに設定すると、不慮のアラームが鳴ることが

あります。2本のチューブに接続した場合に Yコネクタをオフに設定すると、閉塞

検出アラームが適切に機能しないことがあります。Yコネクタを使用して 2本のチ

ューブに接続した場合には、定期的に創傷部位を観察することを推奨します。ド

レッシング部に触って十分に圧縮されていることを確認してください。本システ

ムは 2つの経路が閉塞した場合のみ閉塞を検知できます。Yコネクタに接続された

1つの経路の閉塞は検知できないため、閉塞した経路では治療がおこなわれない可

能性があります。

キャニスターとソフトポートのドレープとの境界部分との間に閉塞を検知した場合に、閉塞検出アラームが鳴ります。本システムではフィラー内部の閉塞を検知

することはできません。

本システム内で閉塞があっても、本品と閉塞部分の間にエアリークが生じている場合には、アラームは鳴りません。すべての接続部分がしっかり固定されており、

システム内にエアリークが無いことを確認してください。

エアリークの原因としては以下のものが考えられます。

割れや損傷したキャニスター。

クイッククリックコネクタ内の誤装着された Oリングや摩耗した Oリング。

吸引ポート部の誤装着された Oリングや摩耗した Oリング。

損傷したり、裂けたソフトポートやクイッククリックコネクタ。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 30

20.6. キャニスター満杯検出アラーム

一見キャニスターが満杯でない場合においても、キャニスターがほぼ満杯の状態やキ

ャニスター内のフィルターが滲出液で塞がれた場合にはアラームが鳴ります。

治療を継続しますが、所定の治療をおこなう

ことができません。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

画面上のポーズ アイコンを押すと、ア

ラーム音は約 2分間一時停止します。

トラブルシューティング

以下の手順を実施する前に、治療を止めてください。各手順にしたがって、本品を操

作してください。アラームが解決しない場合には、次の手順に進んでください。

1) キャニスターを交換して治療を再開してください。詳細については、「キャニスターの取り外し・交換」の項を参照してください。

2) すべての管路および接続部に折れや詰りが無いことを確認してください。アラームが継続する場合には、製造販売業者に連絡してください。

注記:本品の向き、液体がキャニスターに入る速度、および滲出液の凝固状態がフィ

ルターの閉塞に影響を与えます。本品を直立の位置で使用することで、キャニスター

の容量とアラーム機能を最適化します。

20.7. バッテリー残量注意

バッテリーは約 2時間の治療時間を残しています。

バッテリーが消耗すると、本品の電源は切れ

て治療を停止します。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

画面上のポーズ アイコンを押すと、ア

ラーム音は約 15分間一時停止します。

バッテリー節電のために、タッチスクリーンは暗くなります。

トラブルシューティング

1) 本品をすぐにコンセントに接続してください。本品をコンセントに接続することにより、治療を中断せずに充電することができます。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 31

20.8. バッテリー切れ

バッテリーは約 3分の治療時間しか残されていません。

バッテリーが消耗すると、本品の電源は切れ

て治療を停止します。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

画面上のポーズ アイコンを押すと、ア

ラーム音は約 2分間一時停止します。

バッテリー節電のために、タッチスクリーンは暗くなります。

トラブルシューティング

1) 本品をすぐにコンセントに接続してください。本品をコンセントに接続することにより、治療を中断せずに充電することができます。

20.9. バッテリー異常

本品内蔵バッテリーの充電ができない状態です。本品をコンセントに接続し続けた場

合にのみ、治療を継続することができます。

本品の電源は切れて治療を停止します。本品

をコンセントに接続しなければ、電源は入り

ません。

本品に電源が入ると、ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は鳴りません。

注記:バッテリー異常アラームは、本品がコ

ンセントに接続されて電源が入っている場

合にのみ表示されます。

トラブルシューティング

1) 本品が推奨温度範囲外の温度にさらされている場合は、本品を室温に戻してください。

2) 本品をコンセントに接続してくだい。バッテリー電源で本品を稼働できない場合には、製造販売業者に連絡してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 32

20.10. 機器異常

本品のハードウェアまたはソフトウェアのエラーが原因で、回復不能な不具合が発生

している可能性があります。

本品は治療を停止します。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

アラーム音の一時停止はできません。

トラブルシューティング

1) 本品の電源を切り、再起動してください。

2) 再度アラームが鳴る場合は、エラーコードを書きとり、製造販売業者に連絡してください。

20.11. 治療停止中

本品の電源を入れた後、15分以上操作が何もおこなわれない場合に鳴ります。

本品は引き続き操作できます。

ステータスライトは黄色に点灯します。

アラーム音は 20秒毎に鳴ります。

トラブルシューティング

1) 画面上のどこかにタッチしてアラームを解除してください。

2) 陰圧値を設定して治療を開始するか、治療を開始するまで電源を切ってください。

20.12. 定期点検

本品の年 1回の定期点検時期が近づくと表示されます。治療は継続できますが、本品

の電源を入れる毎に、年 1回の定期点検が通知されます。

本品は引き続き操作できます。

トラブルシューティング

1) 通知の表示画面を閉じてホーム画面を続けて表示する場合は、承諾 アイコンを

押してください。予定通り治療を継続してください。

2) 患者の治療終了時に、年 1回の定期点検が必要であることを院内の医療機器管理者

に伝えてください。医療機器管理者は本品が適切に稼働していることを確認し、

アラームのタイマーをリセットしてください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 33

21. 付属品

本付属品は IVポールもしくは患者用ベッドに取り付けることが可能です。

21.1. IVポール/ベッドクランプ(別売)

IVポールへの取り付け(最大直径 51mm)

1) ノブを回してクランプを開けます。

2) IVポールをパッドの凹部の中心に合

わせます。

3) しっかり固定できるまでノブを閉じる方向に回します。

ベッド柵への取り付け(最大幅 76mm)

1) ノブを回してクランプを開けます。

2) クランプをベッド柵に設置します。

3) しっかり固定できるまでノブを閉じる方向に回します。

本品への取り付け

1) クランプにキャリー・ストラップ用ホルダーを装備しています。クラン

プを使用するには、キャリー・スト

ラップを本品から取り外し、クラン

プの側面にあるキャリー・ストラッ

プホルダーに取り付けます。

2) クランプの取付凹部に本品の取付ノブを合わせます。

3) クランプの取付凹部に本品をゆっくり押し込みます。取り付けている間

は、クランプのオレンジ色のクラン

ククリップは開いています。

4) オレンジ色のクランプクリップを押し込んで閉じます。

パッド

表示ラベル

ノブ

パッド

緩衝部 取付凹部 クランプ

クリップ

開ける 閉じる

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 34

本品からの取り外し

1) オレンジ色のクランプクリップを持ち上げます。

2) クランプの取付凹部からゆっくり本品を引き抜きます。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 35

21.2. キャリー・バッグ(別売)

キャリー・バッグは患者毎に交換してく

ださい。

キャリー・バッグの装着

1) バッグの裏面にあるファスナーを開けます。

2) 本品からキャリー・ストラップを取り外します。本品を直立した状態に保

ち、バッグを本品の上下にスライドさ

せます。バッグを装着した状態でも、

本品の両側にある取付ノブが使用可

能であることを確認してください。

3) ファスナーを閉め、キャリー・ストラップを再び取り付けます。

4) 取り付けた後、キャニスターチューブが自由に動くことを確認してくださ

い。

注記:キャリー・バッグを装着中は、本

品をロック すること推奨します。

注意:キャリー・バッグを装着して使用

する場合には、本品が常に直立の位置に

なっていることを確認してください。

キャリー・バッグの特徴

長いキャニスターチューブは、チューブ用ポケットの下にある孔から取り

出したり、バッグの底から取り出して

巻き付けた状態でバッグの後ろにあ

るチューブ用ポケットに納めること

もできます。

プライバシー保護のために設けているバッグの前面にあるカバーは、めく

ってタッチスクリーンやボタンを操

作したり、キャニスターを観察するこ

とができます。

前面のカバーの裏には、名刺や連絡先情報を入れることができるカードポ

ケットがあります。

本品を患者の腰に取り付けたい場合には、バッグの後ろにあるベルト通し

を使用してください。

チューブ用ポケット

ベルト通し

キャニスター

チューブ

上側のカバーをめくると、タッチスクリーン、ボタン

およびカードポケットを利用することができます。

下側のカバーをめくると、キャニス

ターを観察することができます。

チューブ用ポケット

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 36

21.3. キャリー・ストラップ

キャリー・ストラップは患者毎に交換してください。

キャリー・ストラップの装着

1) キャリー・ストラップの大きな開口部の留め具をスライドして、本品の取付ノブに引っ掛けます。

2) キャリー・ストラップの留め具を引き上げます。留め具が正しく装着されると、カチッと音がします。本品の反対側のストラップも同じ手順で取り付けます。

3) キャリー・ストラップの留め具を本品の両側に取り付けた後、ストラップ同士を接続すると短いキャリー・ストラップができます。

4) キャリー・ストラップの留め具を引き下げて、本品からストラップを取り外します。

注意:キャリー・ストラップを使用する場合には、本品が常に直立の位置になってい

ることを確認してください。

ストラップの延長

1) キャリー・ストラップのコネクタを接続すると、短いキャリー・ストラップができます。

2) キャリー・ストラップのコネクタに肩用ストラップや延長ストラップを接続すると、長さが延長されるので、肩に掛けたり、体に斜め掛けしたりして本品を携帯するこ

とができます。

3) 本品を携帯する場合には、ストラップのパッド部分を肩に当てると、快適に使用できます。

留め具付

ショートストラップ

パッド付

肩用ストラップ

延長ストラップ

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 37

22. 日常点検

使用する前に、キャニスターやチューブ

類を含めて本品に破損の徴候がないか目

視で確認してください。本品を落下させ

た場合や破損の徴候が認められる場合に

は使用せずに、製造販売業者に返却して

ください。

本品の吸引ポートと Oリングが損傷して

いないことを目視で確認し、交換が必要

な場合にはサービスマニュアルを参照す

るか、製造販売業者に返却してください。

Oリングと脱臭フィルターは、定期点検

の一環として、医療機器管理者が少なく

とも 1年に 1回は交換してください。

本品の部品の中でお客様が修理できるも

のはありませんので、本品を分解しない

でください。製造販売業者に連絡してく

ださい。

注意:患者に使用している場合には、決

して本品を修理しないでください。

クリーニング時の注意事項

プラスチック製筐体、ゴム製ボタンやタ

ッチスクリーンが劣化する恐れがあるた

め、溶剤や研磨剤は使用しないでくださ

い。

本品は防水性でないため、液体の中に浸

漬したり、過度に濡れた布を使用しない

でください。本品の内部に液体が浸入し

た場合には、製造販売業者に連絡してく

ださい。

キャリー・バッグとキャリー・ストラッ

プは患者毎に交換してください。

22.1. クリーニング

本品を違う患者に使用する場合には、本

品、ACアダプタと IVポール/ベッドクラ

ンプから汚れや付着物を取り除くため、

次の手順でクリーニングを実施してくだ

さい。

1) クリーニングや消毒をおこなう前に、電気ショックを起こさないために、本

品からACアダプタを取り外し、電源

を切ります。

2) 湿らせた柔らかい布か使い捨ての布で本品の表面を拭き取ります。プラス

チック素材に安全な pH7の中性洗剤、

消毒剤または抗菌剤を使用してくだ

さい。

3) 表面に汚れや付着物が残っていないか目視で確認し、必要に応じてクリー

ニングの手順を繰り返します。

キャリー・バッグとキャリー・ストラッ

プは単回使用とし、患者の治療が終了し

た後には廃棄してください。

同一患者に使用するキャリー・バッグと

キャリー・ストラップは以下の手順で清

掃してください。

1) 温水と石鹸水で湿らせた柔らかい布で拭きます。必要に応じて柔らかいブ

ラシを使用してください。

2) 1分後、水のみで湿らせた柔らかい布

で拭きます。

本品の表面で汚れが乾燥するのを防ぎ、

タッチスクリーンの油や汚れを取り除く

ため、使用中は、汚れたらすぐに湿った

布や使い捨ての布を使用して本品の表面

とタッチスクリーンを清掃し、別の布や

使い捨ての布で拭いてください。

感染の可能性のある物質、またはバイオ

ハザード物質のクリーニングと取り扱い

については、施設のプロトコールや地方

自治体の条例を遵守してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 38

22.2. 消毒

クリーニング後は、以下の方法で本品を

消毒してください。

推奨する消毒液は以下の通りです。

100mL(塩素)漂白剤に 1Lの温水を加

えた希釈溶液

70%のイソプロピルアルコールで湿

らせた使い捨ての布

製造元の指示に従って、プラスチックに安全な中性消毒剤(Sporicidin©、消

毒剤など)を使用

サービスマニュアルを参照し、患者毎に

日常点検を実施してください。

23. 定期点検

年 1回の定期点検の時期が近づくと、本品

の電源を入れる毎に年 1回の定期点検の

通知が表示されます。通知の詳細につい

ては、「アラーム/トラブルシューティン

グ」項の「定期点検」を参照してくださ

い。年 1回の定期点検が必要であることを

院内の医療機器管理者に伝えてください。

医療機器管理者は本品が適切に稼働して

いることを確認し、アラームのタイマー

をリセットしてください。

Oリングと脱臭フィルターは、定期点検

の一環として、医療機器管理者が少なく

とも 1年に 1回は交換してください。

24. バッテリー稼働と充電

本品は携帯使用できるよう充電可能なリ

チウムイオンバッテリーを内蔵しており、

初めて使用する前には満充電してくださ

い。満充電の場合、8~16時間使用できま

す。携帯使用する場合には、ACアダプタ

を本品から取り外してください。

本品の電源を入れると、タッチスクリー

ン上部のステータスライトに充電状況が

表示されます(「アイコンと記号の説明」

参照)。バッテリー残量注意やバッテリ

ー切れアラームの場合には、アラーム音

が鳴り、アラーム画面が表示され、ステ

ータスライトが黄色に点灯し、バッテリ

ー節電のために画面が暗くなります。バ

ッテリーアラームが生じた場合は、本品

をすぐにコンセントに接続してください。

初めての使用でバッテリー稼働が必要な

場合は、ステータスライトが緑色に点灯

するまでAC電源を使用してバッテリーを

充電してください。

以下の方法でバッテリーを充電します。

1) 本品の電源接続口に ACアダプタの電

源コードを接続します。

2) 電源コードを ACアダプタに接続しま

す。

3) 電源コードをコンセントに接続します。

4) 外部電源インジケータが緑色に点灯することを確認してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 39

稼働中にも、電源を切って使用しない場

合にも、治療を妨げることなくバッテリ

ーは充電できます。患者が動かない場合

には、本品に電源を接続したまま使用す

ることを推奨します。携帯使用ができる

よう、本品はバッテリー稼働もできます。

本品が満充電で使用しない場合には、本

品からACアダプタと電源コードを取り外

し、コンセントからも抜いて下さい。

注意:充電中は本品を熱源から離してく

ださい。

注意:キャリー・バッグを装着したまま

充電すると、温度が上昇して本品が冷め

るまで充電が中断される可能性がありま

すが、本品は稼働し続けます。本品の稼

働温度を下げるためには、本品をキャリ

ー・バッグから取り出すか、周囲温度の

低い環境に移動してください。本品が冷

めると、自動的に充電が再開されます。

注意:火災の危険を避けるために、充電

に使用するACアダプタが毛布や衣服で覆

われていないように注意してください。

25. 機器の返却

本品とACアダプタを製造販売業者に返却

する前に、本取扱説明書の「クリーニン

グ」項に記載している手順にしたがって

本品とACアダプタを必ず清掃してくださ

い。

本品とACアダプタは専用の輸送ケースと

ダンボールに入れて返却してください。

本品と ACアダプタを返却する場合には、

内蓋の表示に示されている通り、本品を

型の左側に、ACアダプタを右の下の区画

部分にそれぞれ入れてください。

26. 保管とバッテリー管理

最適なバッテリー性能を発揮するために

は、本品は 5~40℃で保管する必要があり

ますが、短時間の場合には、-25~70℃で

保管することができます。保管中はバッ

テリー充電が放電されます。

本品を 6ヶ月以上保管した場合には、使

用前に満充電にしてください。

8時間以上充電しても本品のバッテリー

が充電中を示す場合は、製造販売業者に

連絡してください。

注意:本品を氷点下で保管した場合には、

本品が破損する可能性があるため、使用

する前に本品を室温に戻してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 40

27. 電磁両立性

本品は検査が行われており、IEC60601-1-2-2007の医療機器に対する制限事項を遵守し

ていることを確認しています。これらの制限事項と試験水準は、一般的な医療施設で

の使用環境における電磁妨害に関する合理的な安全性を提供することを意図していま

す。

本品は高周波エネルギーを発生および使用し、これを放射する可能性があり、本技術

資料にしたがって使用しない場合には、周辺にある他の機器に対して有害な妨害波を

もたらす可能性があります。ただし、特定の使用に対して妨害波が生じないことを保

証しているわけではありません。

ガイダンスおよび製造業者の申請書-電磁的イミュニティ

本品は、以下に明記する電磁環境下で使用することを意図しています。本品の顧客ま

たは医療従事者は、必ず本製品を当該環境下で使用してください。

イミュニティ

試験

IEC 60601試験水準 適合性水準 電磁環境-ガイドライン

静電気放電

(ESD)

IEC 61000-4-2

±6kV接触放電

±8kV気中放電

±8 kV接触放電

±15 kV気中放電

床は木製、コンクリート

製またはセラミックタイ

ルであることが望まし

い。床が合成材料の場合

には、相対湿度は 30%以

上であることが望まし

い。

電気的ファスト

トランジェント

/バースト

IEC61000-4-4

±2 kV電源線

±1 kV入出力信号線

±2 kV電源線

±1 kV入出力信号線

電源電力品質は、一般的

な商業環境用または病院

環境用であることが望ま

しい。

サージ

IEC61000-4-5

±1 kV差動

±2 kV同相

±1 kVラインから

ライン

±2 kVラインから

アース

電源電力品質は、一般的

な商業環境用または病院

環境用であることが望ま

しい。

電源供給入力ラ

インの電圧降

下、一時的遮断

および電圧変動

IEC61000-4-11

<5%UT(UTで 95%超低下)、

0.5サイクル

40%UT(UTで 60%低下)、

5サイクル

70%UT(UTで 30%低下)、

25サイクル

<5%UT(UTで 95%超低下)、

5 秒

同等

同等

同等

同等

電源電力品質は、一般的

な商業環境用または病院

環境用であることが望ま

しい。本品のユーザーが

停電時の連続操作が必要

な場合、無停電電源装置

またはバッテリーから本

品に電力供給することが

推奨されます。

注記:UTは、テストレベル適用前の AC電源電圧である。

電源周波数

(50/60 Hz)

磁界

IEC 61000-4-8

3 A/m 30 A/m 電力周波数磁場は、一般

的な商業環境または病院

環境における一般的区域

のレベルであることが望

ましい。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 41

イミュニティ

試験

IEC 60601試験水準 適合性水準 電磁環境-ガイドライン

伝導 RF

IEC 61000-4-6

放射 RF

IEC 61000-4-3

3 Vrms

150 kHz~80 MHz

3 V/m

80 MHz~2.5 GHz

10 Vrms

20 V/m

携帯型および移動型 RF通

信機器は、下記の算出方

法による距離以下で本品

から分離して使用するこ

とが望ましい。

推奨分離距離:

d = 1.2√P

d = 1.2√P

(80 MHz~800 MHz)

d = 2.3√P

(800 MHz~2.5 GHz)

Pが送信機最大出力定格

であり、単位はワット(W)

で、送信機製造業者が指

定したもの。dは推奨分離

距離で、単位はメートル

(m)です。

電磁領域調査によって決

定されるとおり a、固定の

RF送信機からの電磁界強

度は、それぞれの周波数

範囲の適合性水準未満で

あることが望ましい b。

右記のシンボルマークが

表示されている機器の周

辺では干渉が生じる可能

性があります:

注記 1:80 MHzにおいては、より高い周波数範囲が適用されます。

注記 2:これらのガイドラインはすべての状況に適用できるわけでは

ありません。電磁気の伝搬は、構造・物体および人々からの吸収およ

び反射による影響されます。

a. 無線(携帯/コードレス)電話基地局および陸上移動無線、アマチュア無線、AMおよび FMラジオ放送ならびにテレビ放送など、固

定送信機からの電磁界強度は理論上、正確には予測することができ

ません。固定 RF送信機に起因する電磁環境を評価するために、電

磁気の現地調査が考慮されることが望ましい。本品を使用する場所

の電磁界強度が 3 V/mを上回る場合には、本品を観察し、正常に稼

働することを確認してください。性能異常が観察された場合には、

本品の向きや配置を変更するなどの、追加措置が必要になる場合が

あります。

b. 周波数範囲が 150 kHz~80 MHzで、電磁界強度は 3 V/m未満である

ことが望ましい。

ガイダンスおよび製造業者の申請書-電磁的エミッション

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置(製品番号:66801280/66801281)

本品は、以下に明記する電磁環境下で使用することを意図しています。必ず本品を以

下に示す環境下で使用してください。

エミッション試験 適合性 電磁環境-ガイドライン

RFエミッション CISPR 11 グループ 1 本品は、その内部機能のためだけに RFエネ

ルギーを使用しています。そのため、本品の

RFエミッションは非常に低く、近くの電子

機器に対して干渉を引き起こす可能性は非

常に低く設計されています。

RFエミッション CISPR 11

高調波エミッション IEC 61000-3-2

電圧変動/フリッカエミッション

IEC 61000-3-2

クラス B

クラス A

適合

本品は、家庭や家庭目的で使用さる建物に電

力を提供する公共の商用電源配電網に直接

接続された施設を含む全ての施設での使用

に適します。 警告:本品は他の機器の近くや機器と積み重ねた状態で使用すべきではなく、周辺で

の使用や積み重ねた状態での使用が必要な場合には、本品をよく観察し、本製品が正

常に稼働するか確認してください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 42

携帯型および移動型 RF送信機と本品との推奨分離距離

本品は、放射 RF妨害が制御される電磁環境内での使用を意図しています。本機器の使

用にあたっては、通信機器の最大出力に従って、携帯型および移動型 RF通信機器(送

信機)と本品との最短距離を以下の推奨どおりに維持することにより、電磁干渉の防

止を促すことができます。

送信機の

定格最大出力

(W)

送信機の周波数に基づく分離距離(m):

150 kHz~80 MHz

d = 1.2√P

80 MHz~800 MHz

d = 1.2√P

800 MHz~2.5 GHz

d = 2.3√P

0.01 0.02 0.02 0.03

0.1 0.06 0.06 0.11

1.0 0.18 0.18 0.35

10 0.57 0.57 1.1

100 1.8 1.8 3.5 上記に列挙されていない最大出力定格の送信機については、送信機の周波数に適用可

能な式を用いて、推奨分離距離 d(m)を決定できます。この場合、Pは送信機の最大

出力定格(W)であり、送信機製造業者が指定するものです。

注記 1:80 MHzおよび 800 MHzにおいては、より高い周波数範囲を適用します。

注記 2:これらのガイドラインはすべての状況に適用できるわけではありません。電

磁気の伝搬は、構造・物体および人々からの吸収および反射による影響されます。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 43

28. 仕様

治療モード

連続モードの

設定値

25, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100, 120, 140, 160, 180, 200mmHg

間欠モードの

設定値

高陰圧値:25, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100, 120, 140, 160, 180, 200mmHg

低陰圧値:0, 25, 40, 50, 60, 70, 80, 90, 100, 120, 140, 160, 180mmHg

間欠モードの

サイクル時間

高陰圧値:3, 5, 8, 10 分

低陰圧値:2, 3, 5, 8, 10分

アラーム

一般(すべてのアラーム)

優先度 低優先度

アラーム音量 小:

中:

大:

60 dB

68 dB

74 dB (本品から 1m)

ライトの色 黄色

アラームが鳴るまでの時間

過剰陰圧検出

高陰圧検出

連続モード

間欠モード

5秒以下

180秒

60秒

低陰圧検出 60秒

リーク 45秒

閉塞 120秒

キャニスター満杯検出 45秒

バッテリー残量注意 即時

バッテリー切れ 即時

バッテリー異常 30秒

治療停止中 15分

定期点検 起動直後

機器異常 30秒

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 44

電源要件

入力電圧 19.5 V(DC)

入力電力 50 W

ACアダプタ スミス・アンド・ネフュー社(製品番号:66801286)

入力:100~240V(AC)、50/60Hz、10~35VA

出力:19.5V(DC)、2.6A、50W

ヒューズ:内部電子ヒューズ(交換不可)

物理特性

寸法 幅 180mm x 高さ 190mm x 奥行 76mm

(300mLキャニスター装着時)

重量 1.1kg(300mLキャニスター装着時)

稼働音

通常使用 アラームが鳴っていない場合:43.7dB以下

バッテリー

稼働時間 10~16時間(陰圧設定値:25~120mmHg)

8時間(陰圧設定値:200mmHg)

タイプ リチウムイオン電池

適合規格 UL 2054 / IEC 62133

安全保護

電撃に対する保護の形式 クラスⅡ(機器内部電源、外部電源供給)

電撃に対する保護の程度 タイプ BF

防塵・防水に対する保護等級 IP22

環境

短期保管と輸送温度 -25~70℃

長期保管温度 5~40℃

動作温度 5~40℃

相対湿度 15~93%RH

大気圧 700~1,060mbar

適合規格

UL 60601-1

IEC 60601-1

IEC 60601-1-2

IEC 60601-1-6

IEC 60601-1-8

IEC 60601-1-11

CAN/CSA C22.2

RTCA/DO-160G

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 45

29. 交換部品と付属品

下表の製品はスミス・アンド・ネフュー社から入手することができます。購入方法と

発注に関しては、スミス・アンド・ネフュー社のカスタマーサービスに連絡願います。

製品名 製品番号

RENASYS TOUCH 陰圧維持管理装置 66801280/66801281

RENASYS TOUCH ACアダプタ 66801286

電源コード 66801562

RENASYS TOUCH キャニスター(300mL)(ゲル化剤入り) 66801273

RENASYS TOUCH キャニスター(800mL)(ゲル化剤入り) 66801274

RENASYS TOUCH キャニスター(300mL)(ゲル化剤なし) 66801275

RENASYS TOUCH キャリー・ストラップ 66801276

RENASYS TOUCH キャリー・バッグ 66801277

RENASYS TOUCH IVポール/ベッドクランプ 66801278

RENASYS TOUCH 輸送ケース 66801279

RENASYS TOUCH Oリング 66801283

RENASYS TOUCH 脱臭フィルター 66801284

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 46

30. 注意書き

安全かつ適切な性能を確保するためには、

以下の条件を満たす必要があります。

本品の改造は禁止されています。

本品が損傷している場合には性能に影響を与える可能性があるため、本品

を使用せず、製造販売業者に連絡して

ください。

感電の危険を避けるため、本品に付属の電源コードのみを使用してくださ

い。

ACアダプタや電源コードが破損して

いる場合や電線が摩耗したり、露出し

たりしている場合には使用せず、バッ

テリー電源を使用してください。

必要に応じて、着脱可能な電源コードを外して、AC電源から本品を絶縁す

ることができます。

使用する部屋の電気設備は、適切な電気配線規格に準拠している必要があ

ります。

本取扱説明書および該当するすべてのラベルに従って、本品を使用してく

ださい。

バッテリーの注意事項

本品はお客様で交換できないリチウムイオンバッテリーを内蔵していま

す。

バッテリーを充電する場合には、スミス・アンド・ネフュー社が認めた本品

用に設計された ACアダプタと電源コ

ードを使用してください。

バッテリーを廃棄する場合には、地方自治体のガイドラインとバッテリー

のラベルに従ってください。

リチウムイオンバッテリーを不適切に廃棄すると、火災、爆発、火傷の原

因となります。

バッテリーに穴を開けたり、潰したり、焼却したり、100℃を超える温度にさ

らさないでください。

損傷したり、漏れたりしたバッテリーは、けがをしないように慎重に扱って

ください。

これらの条件に違反した場合には、関連する保証は無効になります。

本取扱説明書は本品の有効性・安全性な

どを担保するものではありません。医学

的な質問については、医師に相談してく

ださい。その他の製品情報または特定の

製品に関する質問については、製造販売

業者に連絡してください。

31. 重要な性能

(IEC 60601-1:2005, 第 3版)

安全に使用頂くための本品の重要な性能

は、選択された陰圧を維持し、局所陰圧

閉鎖療法(NPWT)を提供することです。

医療機器管理者のみが、本品が適切に操

作できることを確認してください。サー

ビスやその他の指示が必要な場合は、製

造販売業者に連絡してください。これら

の構造的な確認は患者治療間でおこなっ

てください。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 47

32. アイコンと記号の説明

操作ボタン

電源ボタン:2秒間押して、

本品の電源を入れたり、切

ったりします。

スタート/ポーズボタン:押

して治療を開始します。治

療中に押すと一時停止し

ます

ロック /ロック解除ボタ

ン:2 秒間押してタッチス

クリーンとスタート/ポー

ズボタンのロックとロッ

ク解除をおこないます。

ステータスライト

緑色 治療中。すべて正常です。

黄色 アラーム発生中。注意が必

要です。

無灯 治療未実施。稼働していま

せん。

外部電源インジケータ

緑色 本品は電源に接続されて

います。

無灯 本品は電源に接続されて

いません。

ステータスバー

YYYY-MM-DD 日付

HH:MM 時間

治療表示

治療未実施:

グレー

治療実施中:

オレンジ(回転)

アラーム音量表示

大:3本のバー

中:2本のバー

小:1本のバー

バッテリー残量表示

満充電/充電完了:緑色

充電中:稲妻マーク

バッテリー残量注意:黄色

バッテリー切れ:

白色に赤いライン

バッテリー異常:

グレーに赤いライン

ホーム画面/治療表示画面

設定値を上げる

設定値を下げる

連続モード

選択した陰圧値を維持し

ます。

間欠モード

設定した高陰圧値と低陰

圧値を繰り返します。

Yコネクタ:オフ

1 本のチューブを取り付け

た場合に選択します。

Yコネクタ:オン

2 本のチューブを取り付け

た場合に選択します。

ホーム画面に移動します。

画面ロック

陰圧設定値の背後に表示

されると、タッチスクリー

ンとスタート/ポーズボタ

ンがロックされています。

現在の間欠モードのサイ

クル時間を示します。

次の間欠モードの陰圧設

定値とサイクル時間を示

します。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 48

メニューナビゲーション

設定

押すと設定メニューにアクセ

スします。

アラーム音量

吸引度

モード変更

医療従事者

モード変更

患者

モード変更

定期点検

言語

タイムゾーン

リークメーター

リセット

機器情報

治療履歴

押すと履歴画面にアクセスし

ます。

「概要」切替

「詳細」切替

ヘルプメニュー

押すとヘルプメニューにアク

セスします。

ホーム

押すとホーム画面に移動しま

す。

戻る

前の画面に戻ります。

承諾

押すと作業を続行します。

キャンセル

押すと作業をキャンセルする

か、画面を閉じます。

アラーム画面

アラーム表示

システム内のエラーを示し

ます。

アラーム画面に戻る

押すと操作していたアラー

ム画面に戻ります。

ヘルプメニュー

トラブルシューティング支

援が必要な場合に押します。

アラーム音一時停止

押すとアラーム音を一時的

に消します。一時停止中はグ

レーに表示されます。

稼働中画面とアイコン

稼働中の陰圧設定値と治療

モードを表示します(治療停

止中は黒色に表示)。押すと

ホーム画面に移動します。

連続モード

間欠モード

リークメーター

システム内のリーク箇所を

特定するのに役立ちます。

*注記:アイコンの色は画面によって違

う色で表示されることがあります。

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 49

直流

北米安全認証

マーク

メーカー

取扱説明書参照

注意事項参照

包装破損時は

使用不可

感染性廃棄物

防塵・防水に対

する保護等級

エチレンオキサ

イド滅菌

水濡れ注意

保管時温度範囲

製造年月

EU:WEEE指令

相対湿度範囲

直射日光を避け

ること

大気圧

MRI非対応:

MRI 装置から離

すこと

欧州指定代理人

単回使用:

再使用禁止

ロット番号

シリアル番号

製品番号

電源入力

IEC 60878-5034

CEマーク

非電離電磁放射

注意:米国連邦

法は、本品の注

文及び販売につ

いて医師に限定

している

漏れ電流形別分

類:BF形装着部

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 50

RENASYS TOUCH陰圧維持管理装置 第 1版 51

承認番号

22400BZX00276000

販売名

RENASYS創傷治療システム

製造販売元

スミス・アンド・ネフュー株式会社

東京都港区芝公園二丁目4番1号

TEL:03-5403-8930

FAX:03-5403-8931

◇はスミス・アンド・ネフューの登録商標です。