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YOGA BULLETIN Kripalu yoga teachers association

training inspiration community Spring 2013 volume 22 issue 1 【日本語ダイジェスト版】

■ 目 次 1－ 社会変革：10 代の若者一人ずつ 2－ オン・ザ・マット – こわばったヒップを緩める：ヨガとフランクリンメソッド 3－ ヨガの効果は何か？ 4－ 神、悪魔、そしてヨガの治癒力

社会変革：10 代の若者一人ずつ イオナ・M・スミス 思春期の若者を教育し、充実した素晴らしい人生を歩めるような準備をサポートするのは容易ではありません。社会性を持ちながら感情と向き合う学習（ socio- emotional learning）を学業に加えていくことが、素晴らしい生徒、学校、コミュニティを作るために必要だと多くの教育者は感じています。2008 年以来、クリパル・ヨガ・イン・スクールズ（KYIS）プログラムは、ボストンとバークシャー郡の中学校／高校にヨガを基礎としたカリキュラムを持ち込むことで、この現実に取り組んできました。このカリキュラムは、Institute of Extraordinary Living (IEL)が、若者のために特別に考案し、ハーバード大学医学校やブリガム女性病院の研究者らと共同で試験的に試されてきたものです。 6/28~7/5 の間、クリパルセンターで「学校におけるクリパルヨガ教師トレーニング」（KYIS）として、このカリキュラムを初めてヨガ教師たちとシェアすることができるのは大変喜ばしいことです。

呼吸法、センタリングの方法、コミュニティを築く方法、体験活動、ヨガポーズ、リラクゼーション、愛と慈悲の瞑想などを通して、若者に健全な感情コントロールやストレス・マネージメントを促します。このトレーニングでは、カリキュラムを基に作ったレッスンプランを、自信を持って教えられるようになるほか、自分の地域でもKYIS が始められるよう、マーケティングの為の“スタート・キット”を持ち帰ってもらいます。 KYIS カリキュラムとその教師トレーニングの共同制作者として、また生物および健康保育科目の元教師として、そしてヨガの教育者として、私はヨガ教師達に与えられたこの素晴らしい機会に、つまり個人や学校、地域にインパクトとを与えることが出来る機会を本当に素晴らしいと感じています。これだけペースの早い現代において、増大するストレスと対峙しなくてはいけない 10 代の若者たちに、KYIS プログラムは真に変革的な効果を与えられます。また、ひ

いては社会全体においても同じような効果があるでしょう。生徒たちがヨガをどのように日常に活かしているかを聞くと本当に力強く感じます。例えば、非常にストレスの多い状況で、呼吸を使って一旦自分を止め、怒りのメールを送らないで済んだといった話や、全体的に幸福感や、リラックスしていると感じることができるといったことを生徒は話してくれます。 公認教師としての私たちは、10代の若者たちに教えるときに必要

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な知識やツールは、成人に教える場合とさほど変わらないだろう、と安易に考えがちです。しかし、どちらのグループも教えて来た体験者として、ティーンエイジャーにヨガを教えるに当たって、非常に特殊なスキルが必要であることは私には明確です。10 代の脳はまだ成長過程です。思春期では、前頭葉（言語や理論を司る脳）がまだ形成中であるため、扁桃（感情を司る脳）に過度に頼らざるを得ないのです。この時期、グレーゾーンにどう対応し判断するかは、彼らの脳の中で、どの部分が既に備わっているかによって変わるため、リスクが高く、思春期の若者にとっては認識および感情の発達において極めて重大な時期だと言

えます。 KYIS のカリキュラムは、CASEL（学業、社会貢献、感情教育を学校に広める活動をする団体 : Collaborative for Academic, Social, and Emotional Learning）が考える５つの社会的、感情的能力を含みます。セルフ・アウェアネス、セルフ・マネージメント、社会的アウェアネス、人間関係のスキル、責任ある決断をするためのスキルで、いずれも若者が高校から社会人になる過程で成功する為に必要なスキルです。ハーバード大学医学校のサット・ビル・S・カルサ博士との共同で行われている私たちの定性調査は、ヨガプログラムを受けた生徒がより健康で幸せと感じることを既に示してい

ます。特に睡眠、感情、ストレス・マネージメントの分野で質の向上が見られ、ドラッグ濫用への興味は低下しました。こうした具体的な結果をもって、IEL は地域、州、ひいては国全体で保健体育カリキュラムの革新的な要素としてヨガを広めていきます。できるだけ多くの若者に伝えるという私たちのゴールへの大きなステップです。 Iona M Smith イオナ・M・スミス（MEd / CYT500） KYIS のプログラムリーダー。ハーバード大学教育学で修士号を取得。コスタリカのノサラ・ヨガで 500時間のヨガ教師トレーニングを修了。

オン・ザ・マット こわばったヒップを緩める：ヨガとフランクリンメソッド クリスタ・ライピン こわばったヒップは辛いものです。膝や背中の痛みの原因になったり、歩くことを困難にしたり、セックスを心地悪いものにしたり、ヨガを怖いものと捉えたりします。さらには、体に何か深刻な問題があるのではないかという感覚を与えます。ヒップがこわばっていると、体の他の部位すべてに影響を与え、体に痛みを抱えた生活により、満足を感じることも難しいでしょう。ヨガ教師にとっては、なおさら辛いことです。なぜなら私たちはこの問題への答えと解決法を持ち合わせているはずなのですから。恥ずかしい気持ちが痛みを増幅させます – これこそ不快の集合体！ もちろん、私たちは臀部の筋肉をストレッチしたり、開いたりするポーズは知っていますが、時々こわばりの方が勝ります。さあ、どうしましょう？この記事では、筋肉をストレッチするよりも、ヒ

ップをつないでいる組織を柔らかくすることにフォーカスをおく新たなツールを紹介します。柔軟さとオープンなところから、新たな可能性が見えてくるでしょう。 直径8~11cmくらいのボールを用意して下さい。もしくは柔らかく、丸められる物（ハンドタオルなど）でも大丈夫です。テニスボールを使うこともできますが固いのでお勧めできません。これからやろうとしているのは拷問ではなくリリースですので。リリースをしている途中、引っぱりに対してこわばっている自分に気づいたら、何かもっと柔らかい物が必要、というサインです。 これからあなたが読もうとしている記事を実際にデモンストレーションしてビデオに収めたので、以下のやり方を読みながら参考にして下さい。完璧な効果を得るに

はパートナーが必要です。もちろん一人でもできるエクササイズです。 ＊ ビデオ（メールアドレスと名前を入力すればビデオを再生できます） http://www.intelligentbody.net/KYTA-hips/

①固めの床に腹這いになります（ベッドは通常柔らかすぎます）。ボールを腸骨にあたるようにおきます。骨盤の前面 2カ所で感じられる恥骨と上前腸骨棘（略して ASIS、一般的には寛骨と言われる骨）との間に、斜めの線を見つけて下さい。ボー

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ルが骨ではなく、組織に当たるようにおいて下さい。

②臀部の筋肉がリラックスするように、足と腿を内側に回して下さい（足先は内側を向いている）。額を両手の上に休ませます。呼吸して。舌と顎をリラックスさせ、腹部の表面の筋肉が柔らかくなり、ボールが、腸骨の周りに扇のように付いている腸骨筋に触れるのを待ちます。もし、もっと圧が欲しければ、肘を立て、スフィンクスのポーズに入ります。そして再び、呼吸して、リラックスして、柔らかくなる状態を感じましょう。筋肉が緊張をほどいたら、足先を外側に向け、圧に対しさらにストレッチをかけます。そこで呼吸し、柔らかく感じてみましょう。

③リリースを感じたら、踵を内側へ外側へと交互に回転させ、骨盤をボールの上で動かし、より広いエリアの筋肉に触れます。最後に、両膝をもう少し外へ広げ、曲げながら両足で円を描きます。ボールの半分くらいまで行き、より骨盤を回転させます。ボールを外し、子供のポーズなどで、右と左の違いを感じましょう。呼吸、ヒップ、膝の可動、両側での感覚を感じてみます。

④もう片方のヒップで同じことを繰り返します。もしくはパートナーワークで、骨盤の外側の筋肉から腸骨筋のマッサージをパートナーにしてもらうことを加えて、同じ側でやってみましょう。

⑤ボールが腸骨筋を押している状態で、パートナーにゆっくり骨盤を揺らしてもらい、外側の筋肉をマッサージすることも出来ます。パートナーに骨盤の側面を丁寧に押してもらい、筋肉に軽度の圧をかけながら揺れる動きを足すことができます（ビデオで手順を説明しています）。もしパートナーが近くにいなければ、自分でヒップを揺らすことも出来ます。

ここで柔らかくしようとしている筋肉は、ヒップの回旋筋も含まれます。臀部の真ん中から下部にかけての６つの筋肉です。臀筋；ヒップの側面の筋肉、そして他全ての臀部にある筋肉をまとめる大臀筋。しかし、このエクササイズの効果を体験する為に、解剖学的な詳細を理解する必要はありません。もう片方のヒップでも同じエクササイズを繰り返し、それから自身の練習に入っていきましょう。ヒップでの違いを感じながら、そして自分のあり方が違っていることを感じながら！ Christa Rypins クリスタ・ライピン 慢性的な痛みに苦しむ人たちを助けることに長けている。スカイプを通した個人レッスンを提供するほか、ヨガ教師らにツールを与え、彼らの生徒が痛みから解放され、より強く、制限がないと感じられるよう手助けをしている。クリスタはセンターでこの春、2つのワークショップを指導する。 「骨盤の力を楽しむ：ヨガとフランクリンメソッド」（5/21-24）「より良い背中と腰のためのヨガ：心地よい体を得る、フランクリンメソッドを使った 5つの秘訣」（5/24-27）

ヨガの効用は何か？ アンジェラ・ウィルソン

ヨガに関する調査の分野で、科学的な研究はますます増えています。「なぜヨガにははっきり効果があるのか？」という疑問への答えを得るようになってきたことは驚き

ではありません。研究結果により、ヨガが様々な症状を改善することがわかっています。うつや不安、糖尿病、慢性的な痛み、さらにはてんかんさえ軽減できるのです。最近、国立衛生研究所は多額の交付金を複数のヨガ研究に助成しました。

その一つは、乳がん患者の健康にヨガがどのような影響を与えるのかを研究しているテキサス大学医学部のアンダーソン癌センターにおける統合的医療プログラム（Integrative Medicine Program）のディレクター、ロレンゾ・コーエン博士に与えられました。また、高校生の違法ドラッグ濫用を阻止、

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もしくは減少にクリパルヨガが役立つかを調査する研究を、クリパルセンターと共に実施しているサット・ビル・S・カルサ博士（ブリガム女性病院の睡眠医学部助教授）にも交付金が助成されました。 精神的および肉体的な症状の多くを軽減するのにヨガがいかに効果的であるかを示す、多くの研究結果が次々と発表される昨今は、とても心躍る時代です。 ボストン大学医学校の精神神経科で助教授を務めるクリス・ストリーター博士は「自律神経系に与えるヨガの効果；ガンマアミノ酪酸、アロスタシス（生理的な習慣変化で安定を図る）とてんかん、うつ、PTSD」という記事を最近発表し、生理メカニズムでは何が起こっているのかを詳しく説明しました。つまり、簡単にいうとヨガが体と脳にどういうインパクトを与えるかについてです。 ストリーター博士と彼女の研究チームが立てた仮説によると、ヨガは、ストレスにうまく対応するための身体機能である、迷走神経トーン（vagal tone）と呼ばれるものを高め、神経系の調整を助けます。迷走神経トーンをうまく整えることは、アロスタティック負荷（長期に渡って溜め込んだストレス）を減少させることと相互的に関連があります。回復力や健康で幸福な状態をヨガが増加させる理由は、迷走神経トーンに働きかけるポジティブなインパクトだと多くの研究者は考えているのです。 ではその迷走神経トーンとは一体何でしょうか？それは私たちの脳神経の中で、最も大きい迷走神経の状態と直接関係しています。また、この神経は、体の

中を移動するその特徴から「彷徨う神経」とも呼ばれます。迷走神経は頭蓋骨の底部から始まり、体中に張り巡らされており、呼吸、消化、神経系に関わりを持ちます。私たちの「管制塔」と考えられることも多く、迷走神経は主な身体機能全てを調整する助けをしています。呼吸、心拍、消化、さらには私たちがプロセスをどのように受け入れるのか、私たちが体験にどのような意味付けをするのか、といったことまでが迷走神経と直接関係しています。 迷走神経が、最適な生理的機能にとって重要な役割を果たしていること、また回復力の大切な道標となっていることは明確です。健康な迷走神経機能を持っている人は高いレベルの迷走神経トーンを維持している、つまり体と脳はストレスに脅かされていても回復力が強いと考えられます。興奮した状態から落ち着いた状態に持って行くことが容易なのです。例えば、迷走神経トーンが高いレベルの人はパートナーと喧嘩をしても、トーンが低い人に比べると早く立ち直ります。こうした人たちがより健康でより強い回復力を持っていると言っても驚くことはないでしょう。 迷走神経トーンが低い人は、逆にストレスや病気により繊細です。弱い消化機能、心拍数の増加、感情のコントロールが困難、といった問題を抱えている傾向があります。興味深いことに、迷走神経トーンが弱い状態はうつ、不安、慢性的な痛み、てんかんといった症状と相互に関係しているとされています。これらは、ヨガを練習することで著しい改善がみられる、と言われる同じ症状です。研究者は、ヨ

ガで迷走神経を刺激することが、こうした症状を改善するという仮説を立てているのです。 この他にも、どのようにヨガと関係しているのでしょうか？より多くの研究によってプラーナヤーマのようなヨガの練習は迷走神経トーンを著しく増加させるそうです。ウジャイ呼吸のような「抵抗呼吸」は副交感神経を高め（リラクセーション反応）、心拍の変動性を活性化させます。いずれも回復力の指標です。 科学者らがヨガの効果を解明していく中、ヨガ教師はどの練習がどういう反応をなぜ生むのか、という理解を深めていくでしょう。ここに紹介したような研究結果がヨガのサイエンスを、これからも魅力的に洞察していくでしょう。そしてクリパルに関連する科学者たちに、様々な健康状態にヨガがどう影響するのかを探索していくための道筋を調えてくれるでしょう。 Angela Wilson アンジェラ・ウィルソン（MA） ク リ パ ル ス タ ッ フ で あ り 、Institute for Extraordinary Living の Frontline Providers programのプロジェクトリーダー。このプログラムが健康、ウェルビーイング、地域サービスのクオリティにいかに影響を与えるのかを科学者たちと共に発表している。レスリー大学でメンタルヘルス・カウンセリングの修士号を取得。「Yoga International」「Yoga Therapy Today」の記者としてヨガ、西洋心理学、科学との関連について寄稿している。

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神、悪魔、そしてヨガの治癒力 ヨガナンダ・マイケル・キャロルとの質疑応答

クリパルヨガのマスターレベルの教師であるヨガナンダ・マイケル・キャロルが、１月にクリパル・スクール・オブ・ヨガの学部長に就任しました。YTT のディレクターとして 15 年以上、クリパルセンターでプログラムを引率して来た彼は、2003 年にクリパルを去り 、 Radiant Well-being Yoga Center をノースカロライナ州ノース・オーガスタに設立し、プラナ・クリヤ・ヨガの 200 時間と500 時間の教師トレーニング、および 800 時間のヨガセラピー・トレーニングを行っています。インドとアメリカでの長年の集中的研究と実践によって、ヨガナンダはヨガの秘伝や技法の要旨を抽出し理解する高い能力を備えています。最近のインタビューで、ヨガナンダは古代の教えとヨガの向かおうとする方向性について、彼の思いをシェアしてくれました。 Yoga Bulletin: クリパルヨガの向かう方向性について、どんな洞察を抱いていますか？ Yoganand:クリパルセンターでの最近のトップの人事異動は新たな可能性を生み出しています。ショバーン（リチャード・フォールズ: クリパルの暫定 CEO）は組織を内部からよく知るヨギであり、短期間の就任中にクリパルが最高の状態になるためにできるすべてのことをしてくれています。私は、彼の情熱と自分への支持にとても激励されています。スクール・オブ・ヨガに関しては、我々は未来を見据え、戦略的に行動する必要があ

るでしょう。ヨガの世界は変化しています。人々はヨガをじっくり見るようになり、これが一体何なのかを本当に知りたがっているのです。これは素晴らしいことでもあり、非常にパワフルなことでもあります。それを示している 2 つの例があり、１つはマイケル・シングルトンが著した「ヨガ・ボディ」で、この本の中ではこれまで信じられていたアシュタンガ・ヨガとは違う歴史が明かされています。もう１つはウィリアム・ブロードの「サイエンス・オブ・ヨガ」です。人々はヨガを疑う余地のない、実用的で健康を促すものと理解してきています。 YB：プラナ・クリヤ・ヨガについて教えて下さい。長年クリパルヨガ教師として、YTT ディレクターとして活躍されたあとにあなたが開発されたヨガですね。 Y: 3 つの別々なタントラの教典からひもといた一節があります。プラナクリヤの哲学をつらぬくものです。 世界にはヴァイシュナヴァ

（Vaishnava） 自分の練習にはサイヴァ

（Saiva） 自分の中にはシャクタ

（Shakta） 世界にはヴァイシュナヴァ

（Vaishnava） ヴァイシュナヴァはヴィシュヌの信者でした。ヴィシュヌの主な神格はラマとクリシュナで、

どちらも結婚して子供を持つ王でした。ヴァイシュナヴァの伝統はいい人間であること、世の中を良くし、地域を良くし、輪を回すこと。欠点は（どんな伝統にも欠点はあります）、世界で成功することにあまりに焦点を置きすぎて、神を忘れることです。 自分の練習にはサイヴァ

（Saiva） サイヴァはシヴァの信者でした。シヴァは鍛錬、厳粛、禁欲の苦行を行う行者でした。サイヴァは練習に非常に厳しかったのですが、欠点は世間と交わらず、傲慢になることでした。 自分の中にはシャクタ

（Shakta） これはバクティの伝統で、感情、愛情、自身を愛とオープンな状態に溶け込ませること。シャクタらは恍惚としていることが多かったため、行儀が悪いという評判がありました。つまりこの３つの中でバランスを取ることなのです；厳格な練習は感情においての激変が含まれるので、世間に身を置きながら仕事を続けることが出来ます。現代において、練習をする私たちにとって、非常に貴重なことを彼らはやろうとしていたのだと思います。 YB: あなたはヨガの古典を集中的に研究されてきました。特にハタヨガ・プラディーピカとバ

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ガヴァドギータ、そしてヨガの歴史についてです。一般的に知られていないことでどんな発見がありましたか？ Y: イギリス人がインドに来た16-17 世紀、彼らはショッキングな光景を多く目にしました。イギリス人はヨガが気に入らなかったのです。脚を頭の後ろに回したり、頭立ちをするインド人を見て、それは苦行だと思っていました。イギリス支配の影響下で、ヨガは人々から好まれなくなり、ほとんど途絶えかけたのです。インド人が独立を求め始めた 20 世紀初期、彼らは抑圧された文化がするすべてのことをしました。自分たちの歴史や伝統を見直し、ヨガを取り戻したのです。しかし、独立運動を先導していたインド人の多くはイギリスで教育を受けた若いエリートたちだったため、古典をイギリス風に解釈し、学校で容易に教えられるような形に解釈しました。20 世紀にヨガを西洋に持ち込んだインド人教師の多くは（例えば、ビクラム・チョードリー）は学校で学んだの

です。 伝統の原点を振り返り、明らかにされてくるヨガは、非常に違ったものでした。スワミ・クリパルが実践していたのは、基本的にはタントラ・ヨガの形体で、体は心や感情を伝える媒体だと教えているのです。古典やスワミ・クリパルの言葉を私が研究し始めたとき、私たちが今日使う心理学的用語は登場しませんが、そこには多くの癒しに関することが含まれていることを発見しました。例えば、古い伝統では、神と悪魔の存在について書かれています。悪魔は私たちに痛みや苦しみを与えるもので、神は私たちを祝福するあらゆるものです。洞察は神で、タバコやアイスクリームへの渇きは悪魔。タントラの古典は、悪魔から解放されたければ、その悪魔の名前を知れと教えています。どうすればその名前がわかるのか？じっくりと間近にその悪魔を見つめるのです。悪魔の名前がわかれば、それに打ち勝つ力がつき、悪魔は神になります。

タントラ的な練習は、西洋ではよく誤解されていますが、自分を苦しめるものを練習に取り入れることを教えています。悪魔のおぞましい絵、たとえば、ハゲタカの頭と竜の尾を持ったカエルの絵を祭壇に飾り、その悪魔を目にしながら、感じながら練習します。 バガヴァド・ギータも同じようなことを教えています。簡単に言えば、アルジュナはただ平和でいたいから、闘いに行きたくないと言っています。そしてクリシュナは闘いの反対側には、こちら側では見えないようなものが見えるだろう、と彼に伝えます。タントラ・ヨガの教師は平和を求めていませんでした。彼らは平和な心をかき乱すものに耐えられる能力を養っていたのです。私は生徒に「平和ではなく、真実を求めるように」と言います。平和な心は熟練と共にもたらされるのであり、悪魔の神との対話によってもたらされるのです。