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yuichiro-nishimura
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西村雄一郎 (OSMFJ, OSGeo.JP, Code for Nara, 奈良女子大学)
[email protected] twitter id: nissyyu
http://www.facebook.com/yuichiro.nishimura
オープンデータのインポートプロセス -ガイドラインを守って楽しいインポートを-
State of the Map Japan 2015 2015/10/31
How did you contribute to
OpenStreetMap ?
•OSMアカウント: nissyyu
•http://hdyc.neis-one.org/?nissyyu
•Type of Mapper: A Heavy Mapper 2.0
新興住宅地(木津川市城山台)の地図作成
http://tools.geofabrik.de/mc/#15/34.7313/135.8335&num=2&mt0=mapnik&mt1=google-map
オープンデータのインポートプロセス
•OpenStreetMapへのデータのインポート作業を行う前に、OSM wikiのインポートガイドラインをよく読みましょう
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:インポート/ガイドライン
open data, yeah????•オープンデータ都市
•ランキング
•奈良県をクリックすると・・・
•5つ星 奈良市
•4つ星 葛城市
•3つ星 宇陀市http://fukuno.jig.jp/2014/opendatajpodp正直ええっ
OpenStreetMapのライセンス
地図(絵柄)とデータ
3
<OSM地理データベース> ・道路 ・地形 ・POI(Point Of Interest) ・植生 ・電力線 ・禁煙/喫煙 ・車椅子利用可否 ・…
OSMでは完全に別物
http://www.slideshare.net/higa4/20120729-odbl
•絵柄となる画像データ(タイル画像など):CC BY-SA
•地理データベース:ODbL(Open Data Commons Open Database License)
地図画像データと地理データベース
•絵柄となる画像データ(タイル画像など)と地理データベースでのライセンスの違い
•もともとのライセンス(CC BY-SA 2.0)では著作物となるコンテンツが主な対象であってデータベースは対象とされていなかった→ODbLの採用
日本のOpenStreetMapで利用可能なデータソース
サーヴェイ トレース インポート
手書きGPS写真現地入力
Microsoft bing画像地理院地図基盤地図情報
Yahoo Japan/ALPS データ
国土数値情報
自治体オープンデータ
国土数値情報•2015年7月に利用約款が変更
•商用利用の原則禁止
•「第三者による配布・再配信(送信可能化を含む)はできません」
•「商用可能な指標については、その表示をしますので、その表示の無い指標については、引き続き公共公益的な用途となり、原則として商用での利用はできません」
•国土数値情報(KSJ2)のOSMへのインポートはそれ以降実施が困難に
•既にインポートされたデータについては、利用約款変更前の配布・作業データであり、遡及した削除は行わない
基盤地図情報•国土地理院への測量成果 使用承認・複製承認を申請した結果、成果品からの二次的著作物の利用について、測量法の適用を受けないという承認をすることは現在の運用では難しい
•作業方法が基盤地図情報データのコンバートではなく、画像を参考にトレースするのであれば、承認不要
測量法の超えられない壁・・・
自治体オープンデータのライセンス
•自治体オープンデータ:CC BY 2.1(jp)が主、一部でCC BY 4.0を採用
•CC BY 2.1(jp)では著作物が主な対象でデータは適用されず、CC BY 4.0でデータベースも含まれる
•公開されている多くのGISデータやcsvのデータなどのテキストと数字からなるデータベースは日本の法律上著作性があるものとして認められていない→結果的にライセンス形態に意味があるものとして取り扱うことが難しい
•CC BY 4.0もしくはCC0(パブリックドメイン)の方がライセンスとして適切…
この 作品 は クリエイティブ・コモンズ 表示 4.0 国際 ライセンスの下に提供されています。
インポートプロセス
•インポートはライセンス上問題ないからと言ってすぐになんでもやっていいわけではありません
•これまでさまざまなインポートの経験や発生した問題を踏まえて、ガイドラインが作成されており、これに準拠することが求められます
「めんどくせえな」
•「自由な地図」なんだからだれがどうしようが好き勝手にやっていいんじゃね?
•だれもが共有できる「自由な」地図を維持してきたのはコミュニティの力。個人が勝手になんでもやっていいという意味の「自由」ではない
オープンデータのインポートプロセス
•読んでみると重要な点は・・・
•インポートは慎重な上にも慎重に
•インポートデータのライセンス重要
•OSMコミュニティの合意形成が重要
http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:インポート/ガイドライン
OSMコミュニティの合意形成ステップ 2 - コミュニティによる受け入れ
1 インポートに関する実際の作業を行うより前に、データのインポートに関する関心があるかどうかを把握するためにコミュニティと連絡を取り合うことを推奨します。地理的な場所が異なれば、インポートに対する受容のレベルは異なります。全く同じ種類のデータであっても、ある地域では歓迎されるものが、別の地域では拒絶されることがあります。
2 あなたの計画について議論してください。ウィキページへのリンクを含んだあなたの計画を、メールで OSM コミュニティに周知してください。これは、(少なくとも) [email protected] や talk-(your country)@openstreetmap.org やインポートにより直接影響を受ける地域に特化した OSM グループなどにメールを送ることで実行できます。このことは、投入を考えているインポートデータがすでにレビューされている可能性も含め、過去の経験を生かした助けになります。地域のユーザーグループや OSMF 支部や対象地域のメーリングリストをチェックしてください。
3 コミュニティからの質問に回答できるよう準備してください。それぞれのデータがインポートに適しているかどうか、コミュニティと議論しましょう。データ種別によっては、インポートの手間が少ないものもあれば、そうでないもの(例:道路中心線)もあります。同様に、インポートが広く受け入れられているデータもあれば、まだ明確な同意が形成されていないもの(例:郵便配達の境界線など)も存在しています。
4 複雑で、大規模なインポートは、より高い技術を持ち、よく経験を積んだ OSM ボランティアの助けのもと、レビューを受けてください。
5 地域で受け入れられることなしにデータのインポートを絶対にしてはいけません。
「勝手にやるな」
ドキュメント作成・レビューステップ 4 - ドキュメント作成1 Import/Catalogue のページの表に行を加えて、インポートの許諾とプロジェクトに関する登録を行うことが必要です。
2 インポートの計画を OSM ウィキに記述することが必要です。あなたの計画の詳細について記述したウィキページを作成してください。計画にはデータを OSM XML 形式に変換する方法、作業を分割する方法、データの結合の方法、 GIS の属性を OSM のタグに割り当てる方法、データの単純化を行う方法、データに問題が発生した時の復元の計画、変更セットのデータサイズの制限、品質保証の計画などが含まれなくてはなりません。これらの項目に関する例は、 Import/Plan Outline で確認することができます。
3 データ所有者からの要求があれば、確認事項を協力者の一覧に追加する必要があります。ステップ 5 - インポートのレビュー1 [email protected] メーリングリストにインポートのレビュー依頼を投稿する必要があります。これにはメーリングリストへの参加が必要です。プロジェクトがレビューされるまで、決してデータをアップロードしないでください。
2 可能であれば、レビューに供することができるデータの準備と作成をしてください。
「一人でやるな」
ドキュメント作成・レビュー
ステップ 6 - アップロード1 立案した計画に従ってください。2 進捗状況を記録してください。3 コミュニティに対して、行った作業に関する最新情報を伝えてください。4 インポートの実施時期を告知してください。5 インポート専用のアカウントを利用する必要があります。
「データこわすな」
富田林市の例•2015年5月 インポート作業のための勉強会開催・インポート専用アカウントの作成
•2015年7月 オープンデータとしての地形図データ公開(CC BY 2.1(jp))
•2015年7月 インポートに関するwikiの整備(日本語・英語)
•2015年8月 ローカルコミュニティ(talk-ja)における議論
•2015年9月 imports MLへのレビュー依頼(英語)
•2015年10月 インポート作業開始http://wiki.openstreetmap.org/wiki/JA:Tondabayashi/
Road_Building_import
日本でも•2015年2月 徳島県オープンデータ・和歌山県オープンデータをガイドラインに示される手順を踏まずにインポート(類似のインポートが行われているから大丈夫と思った)
•2015年8月 環境省生物多様性センターの国立公園データをガイドラインに示される手順を踏まずにインポート(意図は不明)