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コミュニケーションしたくても、どうして もすれ違いは多くなる。また、コミュニ ケーションは英語で行っているが、英 語を母国語としていない国のスタッフ とは、スムーズに会話が行えないこと も少なくなかった。 ところが、プレゼンスによって相手の 現在の在席状況が分かるようになった ため、リアルタイムでのコミュニケーシ ョンが容易に。さらにWeb会議機能に ついて大島氏は、「簡単な操作ですぐ フェイス・トゥ・フェイスで話し合えます。 まるで会って話しているかのような臨 場感があるので、音声だけのときと比 べて、意思疎通が大変スムーズになり ました」と喜ぶ。 海外出張も削減できたそうだ。「海 外出張の目的の1つは、現地スタッフと 親しくなることです。それがWeb会議 のおかげで、直接会わなくても強い信 頼関係を築けるようになり、現地に赴 く必要性が少なくなりました」 NTT Comは日本以外に、シンガポ ールとマレーシアの拠点にArcstar UCaaSをすでに導入。将来的には全 世界の拠点に展開していく方針だ。 BYODとも相性よしで セキュリティ向上にも貢献 「両手が自由に使えるので、業務効 率が非常に上がりました」と語るのは 高野展彰氏だ。同氏はBluetooth対応 のワイヤレスヘッドセットを愛用してお り、空いた両手を使ってWeb会議を 行いながら会議内容をPCに入力した りしているという。 また、高野氏は海外拠点のセキュリ ティ向上にもArcstar UCaaSは貢献し ていると明かす。日本と比べて、海外 ではIMの普及率がはるかに高く、シ ンガポールやマレーシアの拠点では勝 手に業務に「Skype」や「ICQ」などを 利用していた社員が少なくなかった。 セキュリティの観点からは大きな問題 である。 しかし、Arcstar UCaaSの導入で、 そうしたコンシューマ向けのIMアプリ を使う必要はなくなった。Arcstar UCaaSなら、ログ機能を備えるなどセ キュリティ面も安心である。 1つの電話番号で自席のソフトフォン と携帯電話の両方を同時に呼び出せ る「シングルナンバーリーチ」機能の利 便性を説くのは瀬桃子氏だ。瀬氏は かつて営業部門に所属していたころ、 固定電話や会社支給の携帯電話など 合計3台の端末と電話番号を併用して いた。誰にどの電話番号に連絡して もらえばいいのか、3つの電話番号を 使い分けるのは非常に大変だったと いう。 「それがシングルナンバーリーチ機 能を利用すると、1つの0AB~J番号に かかってきた電話をすべての端末に 着信させられます。これで番号を使い 分ける煩雑さは解消されました」 NTT Comはスマートデバイスの BYOD(私有端末の業務利用)を積極 導入しているが、梶木氏が「今後フル 活 用 して いきた い 」と 挙 げ た の は 「Web電話帳」だ。スマートフォンの業 務利用で不安なのは盗難・紛失によ る情報漏洩だが、Web電話帳ではク ラウド上でデータを一元管理でき、端 末にデータを残さない。また、ビジネ ス用とプライベート用の電話帳を分け て管理できるようにもなる。 出張デモで「UCaaS」を体感 働き方変革で成長加速へ ここまでNTT Comの導入効果を紹 介してきたが、「どんな説明を聞くよりも デモを見て、体感してもらうのが一番」 と梶木氏。NTT Comは、Arcstar UCaaSの出張デモを行っており、その メリットを気軽に体感することが可能 だ。 「成長している企業ほど、Arcstar UCaaSに対するニーズは高いです。働 き方が変わることにより業務効率が上 がり、さらに業績が伸びるという好循 環を生んでいます」と梶木氏は言うが、 それが本当かどうかを確認するため にも、まずは出張デモを試してみては いかがだろうか。 お問い合わせ先 NTTコミュニケーションズ 法人コンタクトセンター TEL:0120-106-107 お問い合わせの際には、電話番号をお間違いの ないようお確かめください。 ※受付時間 月~金9:30~17:00(土・日・祝日お よび同社指定休業日を除きます) など、多様なコミュニケーション手段を 統合的に利用可能だ。 「従来はそれぞれのコミュケーション ツールが連携していなかったが、 Arcstar UCaaSでは有機的につなが ります。まずプレゼンスで相手の状況 を把握し、それから最適なコンタクト 方法を選択できるようになり、効率的に コミュニケーションできるようになりま した」と梶木保宏氏は話す。 従来のテレビ会議にあった「場所(= 会議室でないと使えない)」と「時間(= 予約しないと使えない)」の制約からも 解放された。自席のPCで、いつでも簡 単にWeb会議を始められるからだ。こ のため、Web会議を行っている最中に、 上司の承認が必要になったら、プレゼ ンスを確認して上司にも急遽、Web会 議に参加してもらうといったことも手軽 に行える。 表情が見えるから信頼感 海外とのやり取りがスムーズに NTT Comは海外31の国と地域、87 都市に拠点を展開している。大島史 静氏の主なミッションは、こうした海外 拠点のサポート。当然、現地スタッフ とのコミュニケーションが不可欠だ。 Arcstar UCaaSの導入以前、大島 氏は海外拠点のスタッフと基本的に電 話とメールでコミュニケーションを図っ ていた。だが、日本のデイタイムが現地 ではオフタイムに当たる地域があるな ど、時差の関係があり、リアルタイムに と顔を見合わせながら会議したい」と いったニーズには応えにくい。 こうした課題山積のコミュニケーショ ン環境を改革するため、NTT Comが 導入したのが自社のクラウド型ユニファ イドコミュニケーション( U C )サービス 「Arcstar UCaaS」だった。電話やイン スタントメッセージ(IM)、Web会議、プ レゼンス(在席状態表示)などの機能を 統合的に利用できるサービスである。 Arcstar UCaaSは、NTT Comのコ ミュニケーションをどう変えたのか。 社員たちの声を紹介していこう。 プレゼンスで相手の状況把握 最適な手段でコンタクト 2013年7月、NTT Comのボイス&ビ デオコミュニケーションサービス部500 人とシステム部150人は、それまで貸与 されていた構内PHS端末を返却し、 全員がArcstar UCaaSのソフトフォン に切り替えた。ソフトフォンからは、電 話、メール、IM、Web会議、資料共有 「何度電話してもまったく応答してく れない。急ぎの用件があるのに……」 ほとんどの会社でよく見られるこん な光景。社内のコミュニケーションに 課題を抱えている企業は多いだろう が、NTTコミュニケーションズ(NTT Com)の場合もそうだった。 例えば電話。NTT Comでは従来、 構内PHSを主要なコミュニケーション ツールとして活用してきたが、相手は 会議中だったり、外出中だったり、無 駄も多いのが電話の特性である。 また、顧客や社員の電話番号など が登録された構内PHS端末は社外持 ち出し禁止。PHSを電話帳代わりに 利用していたスタッフたちは不便を感 じていた。 メールやテレビ会議についても、そ れぞれ課題はあった。メールはリアル タイム性に欠けているところが弱点だ。 テレビ会議は、会議室を事前に予約 し、決まった時間に参加者が集まる必 要がある。「今すぐ、他拠点のスタッフ Arcstar UCaaS 電話とメールを中心にしたコミュニケーションでは、克服できない課題がある。NTTコミュニケーションズは、「いつ でも、どこでも、誰とでも、どんな端末でもコミュニケーションが取れる」環境をどうやって実現したのか。クラウド型UC でワークスタイル変革を実現した同社の社員たちに話を聞いた。 コミュニケーションの課題を次々解決 NTT Comの働き方を直撃レポート NTT コミュニケーションズ Web Review PR クラウド グローバル マルチデバイス ・ クラウド型のUCサービス ・ 当然、お客様のサーバ設備保有の必要なし ・ ID単位の柔軟な機能・課金管理 お客様による迅速な変更管理 ・ Arcstar Universal One/グローバル IP-VPN提供国(159カ国/ 地域)で利用可能 欧米亜の3局でグローバルプラットフォームを提供 PC、タブレット、スマートフォン、いずれの端末からもコミュニケー ションが可能 図表 Arcstar UCaaSの特徴 ボイス&ビデオコミュニケーション サービス部 UCaaS PT 担当課長 梶木保宏氏 同部 UCaaS PT 大島史静氏 同部 サービス企画部門 第三サービス企画担当 主査 プロダクトマネージャー 高野展彰氏 同部 UCaaS PT 瀬桃子氏

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コミュニケーションしたくても、どうして

もすれ違いは多くなる。また、コミュニ

ケーションは英語で行っているが、英

語を母国語としていない国のスタッフ

とは、スムーズに会話が行えないこと

も少なくなかった。

ところが、プレゼンスによって相手の

現在の在席状況が分かるようになった

ため、リアルタイムでのコミュニケーシ

ョンが容易に。さらにWeb会議機能に

ついて大島氏は、「簡単な操作ですぐ

フェイス・トゥ・フェイスで話し合えます。

まるで会って話しているかのような臨

場感があるので、音声だけのときと比

べて、意思疎通が大変スムーズになり

ました」と喜ぶ。

海外出張も削減できたそうだ。「海

外出張の目的の1つは、現地スタッフと

親しくなることです。それがWeb会議

のおかげで、直接会わなくても強い信

頼関係を築けるようになり、現地に赴

く必要性が少なくなりました」

NTT Comは日本以外に、シンガポ

ールとマレーシアの拠点にArcstar

UCaaSをすでに導入。将来的には全

世界の拠点に展開していく方針だ。

BYODとも相性よしでセキュリティ向上にも貢献

「両手が自由に使えるので、業務効

率が非常に上がりました」と語るのは

高野展彰氏だ。同氏はBluetooth対応

のワイヤレスヘッドセットを愛用してお

り、空いた両手を使ってWeb会議を

行いながら会議内容をPCに入力した

りしているという。

また、高野氏は海外拠点のセキュリ

ティ向上にもArcstar UCaaSは貢献し

ていると明かす。日本と比べて、海外

ではIMの普及率がはるかに高く、シ

ンガポールやマレーシアの拠点では勝

手に業務に「Skype」や「ICQ」などを

利用していた社員が少なくなかった。

セキュリティの観点からは大きな問題

である。

しかし、Arcstar UCaaSの導入で、

そうしたコンシューマ向けのIMアプリ

を使う必要はなくなった。Arcstar

UCaaSなら、ログ機能を備えるなどセ

キュリティ面も安心である。

1つの電話番号で自席のソフトフォン

と携帯電話の両方を同時に呼び出せ

る「シングルナンバーリーチ」機能の利

便性を説くのは瀬桃子氏だ。瀬氏は

かつて営業部門に所属していたころ、

固定電話や会社支給の携帯電話など

合計3台の端末と電話番号を併用して

いた。誰にどの電話番号に連絡して

もらえばいいのか、3つの電話番号を

使い分けるのは非常に大変だったと

いう。

「それがシングルナンバーリーチ機

能を利用すると、1つの0AB~J番号に

かかってきた電話をすべての端末に

着信させられます。これで番号を使い

分ける煩雑さは解消されました」

NTT Comはスマートデバイスの

BYOD(私有端末の業務利用)を積極

導入しているが、梶木氏が「今後フル

活用していきたい」と挙げたのは

「Web電話帳」だ。スマートフォンの業

務利用で不安なのは盗難・紛失によ

る情報漏洩だが、Web電話帳ではク

ラウド上でデータを一元管理でき、端

末にデータを残さない。また、ビジネ

ス用とプライベート用の電話帳を分け

て管理できるようにもなる。

出張デモで「UCaaS」を体感働き方変革で成長加速へ

ここまでNTT Comの導入効果を紹

介してきたが、「どんな説明を聞くよりも

デモを見て、体感してもらうのが一番」

と梶木氏。NTT Comは、Arcstar

UCaaSの出張デモを行っており、その

メリットを気軽に体感することが可能

だ。

「成長している企業ほど、Arcstar

UCaaSに対するニーズは高いです。働

き方が変わることにより業務効率が上

がり、さらに業績が伸びるという好循

環を生んでいます」と梶木氏は言うが、

それが本当かどうかを確認するため

にも、まずは出張デモを試してみては

いかがだろうか。

お問い合わせ先

NTTコミュニケーションズ法人コンタクトセンターTEL:0120-106-107お問い合わせの際には、電話番号をお間違いのないようお確かめください。※受付時間 月~金9:30~17:00(土・日・祝日および同社指定休業日を除きます)

など、多様なコミュニケーション手段を

統合的に利用可能だ。

「従来はそれぞれのコミュケーション

ツールが連携していなかったが、

Arcstar UCaaSでは有機的につなが

ります。まずプレゼンスで相手の状況

を把握し、それから最適なコンタクト

方法を選択できるようになり、効率的に

コミュニケーションできるようになりま

した」と梶木保宏氏は話す。

従来のテレビ会議にあった「場所(=

会議室でないと使えない)」と「時間(=

予約しないと使えない)」の制約からも

解放された。自席のPCで、いつでも簡

単にWeb会議を始められるからだ。こ

のため、Web会議を行っている最中に、

上司の承認が必要になったら、プレゼ

ンスを確認して上司にも急遽、Web会

議に参加してもらうといったことも手軽

に行える。

表情が見えるから信頼感海外とのやり取りがスムーズに

NTT Comは海外31の国と地域、87

都市に拠点を展開している。大島史

静氏の主なミッションは、こうした海外

拠点のサポート。当然、現地スタッフ

とのコミュニケーションが不可欠だ。

Arcstar UCaaSの導入以前、大島

氏は海外拠点のスタッフと基本的に電

話とメールでコミュニケーションを図っ

ていた。だが、日本のデイタイムが現地

ではオフタイムに当たる地域があるな

ど、時差の関係があり、リアルタイムに

と顔を見合わせながら会議したい」と

いったニーズには応えにくい。

こうした課題山積のコミュニケーショ

ン環境を改革するため、NTT Comが

導入したのが自社のクラウド型ユニファ

イドコミュニケーション(UC)サービス

「Arcstar UCaaS」だった。電話やイン

スタントメッセージ(IM)、Web会議、プ

レゼンス(在席状態表示)などの機能を

統合的に利用できるサービスである。

Arcstar UCaaSは、NTT Comのコ

ミュニケーションをどう変えたのか。

社員たちの声を紹介していこう。

プレゼンスで相手の状況把握最適な手段でコンタクト

2013年7月、NTT Comのボイス&ビ

デオコミュニケーションサービス部500

人とシステム部150人は、それまで貸与

されていた構内PHS端末を返却し、

全員がArcstar UCaaSのソフトフォン

に切り替えた。ソフトフォンからは、電

話、メール、IM、Web会議、資料共有

「何度電話してもまったく応答してく

れない。急ぎの用件があるのに……」

ほとんどの会社でよく見られるこん

な光景。社内のコミュニケーションに

課題を抱えている企業は多いだろう

が、NTTコミュニケーションズ(NTT

Com)の場合もそうだった。

例えば電話。NTT Comでは従来、

構内PHSを主要なコミュニケーション

ツールとして活用してきたが、相手は

会議中だったり、外出中だったり、無

駄も多いのが電話の特性である。

また、顧客や社員の電話番号など

が登録された構内PHS端末は社外持

ち出し禁止。PHSを電話帳代わりに

利用していたスタッフたちは不便を感

じていた。

メールやテレビ会議についても、そ

れぞれ課題はあった。メールはリアル

タイム性に欠けているところが弱点だ。

テレビ会議は、会議室を事前に予約

し、決まった時間に参加者が集まる必

要がある。「今すぐ、他拠点のスタッフ

Arcstar UCaaS

電話とメールを中心にしたコミュニケーションでは、克服できない課題がある―。NTTコミュニケーションズは、「いつでも、どこでも、誰とでも、どんな端末でもコミュニケーションが取れる」環境をどうやって実現したのか。クラウド型UCでワークスタイル変革を実現した同社の社員たちに話を聞いた。

コミュニケーションの課題を次々解決NTT Comの働き方を直撃レポート

NTT コミュニケーションズ

Web ReviewPR

クラウド

グローバル

マルチデバイス

・ クラウド型のUCサービス ・ 当然、お客様のサーバ設備保有の必要なし ・ ID単位の柔軟な機能・課金管理 ・ お客様による迅速な変更管理

・ Arcstar Universal One/グローバル IP-VPN提供国(159カ国/地域)で利用可能

・ 欧米亜の3局でグローバルプラットフォームを提供

・ PC、タブレット、スマートフォン、いずれの端末からもコミュニケーションが可能

図表 Arcstar UCaaSの特徴

ボイス&ビデオコミュニケーションサービス部 UCaaS PT担当課長梶木保宏氏

同部 UCaaS PT大島史静氏

同部サービス企画部門第三サービス企画担当主査プロダクトマネージャー高野展彰氏

同部 UCaaS PT瀬桃子氏