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ACQUITY UPLC バイナリソルベントマネージャ操作概要 およびメンテナンス情報 リビジョン A Copyright © Waters Corporation 2012 All rights reserved

ACQUITY UPLC - Waters Corporation...概要 1 概要 Waters ACQUITY UPLC バイナリソルベントマネージャは、アイソクラティックおよびバ イナリグラジェントメソッドの溶媒組成を0.01~2.0

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  • ACQUITY UPLCバイナ リ ソルベン ト マネージャ操作概要

    および メ ンテナンス情報

    リ ビジ ョ ン A

    Copyright © Waters Corporation 2012All rights reserved

  • ii

    著作権表示

    © 2012 WATERS CORPORATION. 米国およびアイルラ ン ド にて印刷。著作権保有。発行者 の文書によ る許諾がない限 り、いかな る形で も本書の全部または一部を複製する こ と はでき ません。

    本書の内容は予告なしに変更される場合があ り、また当社の責任を示すものではあ り ません。本書に万一誤 り があった場合、Waters Corporationは責任を負いかねますのでご了承 く だ さ い。本書は、発行時点においては完全で正確な もの と見な されます。本書の使用に関連して、ま たは本書の使用結果 と し て発生する偶発的ま たは結果的な損害に対し て、当社は責任を負いません。

  • 目次

    著作権表示 ............................................................................................................................... ii

    概要 ......................................................................................................................................... 1 流量の正確度........................................................................................................... 4 遅延ボ リ ュームおよび混合特性 ................................................................................ 5 イ ンテ リ ジェ ン ト イ ンテ イ クバルブ .......................................................................... 5 Connections INSIGHT®およびACQUITY UPLCコ ン ソール診断の接続 ..................... 5 ACQUITY UPLCシステムの一例でのバイナ リ ソルベン ト マネージ ャの位置 ............... 6 主な コ ンポーネン ト ................................................................................................. 7 ソルベン ト マネージ ャ システムの流路....................................................................... 9

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備 ................................................................................. 10 廃液およびデガ ッ サベン ト チューブの取 り 付け........................................................ 10 溶媒への接続......................................................................................................... 13 シール洗浄のプラ イ ムの実施.................................................................................. 14 バイナ リ ソルベン ト マネージ ャのプラ イ ム .............................................................. 16 乾いたバイナ リ ソルベン ト マネージ ャのプラ イ ム .................................................... 16 ウ ェ ッ ト なバイナ リ ソルベン ト マネージ ャのプラ イ ム.............................................. 18 プラ ンジ ャの洗浄 .................................................................................................. 19

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの使用 ................................................................................. 20 フ ィ ッ テ ィ ングの設置推奨事項 .............................................................................. 20 リ ーク センサーのエ ラー解消法(オプシ ョ ン)........................................................... 23

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの メ ンテナン ス .................................................................. 28 Watersテ ク ニカルサービ スへの連絡....................................................................... 28 保守スケジ ュール .................................................................................................. 29 メ ンテナン ス時の注意事項 ..................................................................................... 30 メ ンテナン ス警告の設定 ........................................................................................ 31 リ ーク センサーの交換............................................................................................ 31 ミ キサーの交換 ..................................................................................................... 35 i2Valveア クチュエータの交換................................................................................. 36 i2Valveカー ト リ ッ ジの交換.................................................................................... 47 i2Valveア クチュエータのイ ン ラ イ ンフ ィ ルタ カー ト リ ッ ジの交換 ............................ 57 アキ ュ ム レータチェ ッ クバルブの交換..................................................................... 60 溶媒 リ ザーバフ ィ ルタの交換.................................................................................. 63 バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの ド アにあ る フ ィ ルタの ク リ ーニング....................... 64 バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの ド アにあ る フ ィ ルタの交換.................................... 65 プラ イマ リ ヘッ ド プラ ンジ ャおよびシールの交換 .................................................... 66

    目次 iii

  • アキ ュ ム レータヘッ ド プラ ンジ ャおよびシールの交換.............................................. 86 ベン ト バルブカー ト リ ッ ジの交換 .......................................................................... 101 装置外部の ク リ ーニング ....................................................................................... 103

    iv 目次

  • 概要

    Waters ACQUITY UPLCバイナ リ ソルベン ト マネージャは、ア イ ソ ク ラ テ ィ ッ クおよびバ イナ リ グ ラ ジ ェ ン ト メ ソ ッ ド の溶媒組成を 0.01 ~ 2.0 mL/ 分の流量で送液し ます。主な機 能 と し て、プ ラ イ マ リ チ ェ ッ ク バルブ上流の イ ン ラ イ ン フ ィ ル タ、Waters® Intelligent Intake Valve (i2Valve)、プラ イ ム自動化機能、および日常的なシステムセ ッ ト ア ッ プ作業な どがあ り ます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャは、高圧下で ミ キサーテ ィ ーによ り 、 A と Bの2つの並列な 流路の出口を混合し ます。4つの溶媒(ク ロマ ト グ ラ フ ィ ー用溶媒)はペアに分け られ、それぞれのポンプチャ ンネルに1つのペアが割 り 当て られます。こ う し て、A1 と A2(チャ ンネルA)、およびB1 と B2(チャ ンネルB)が指定されます。事前に選択されているそれぞれの溶媒(A1 またはA2、B1 またはB2)がデガ ッサからセレ ク タバルブを通過し ます。そして溶媒は、プ ラ イマ リ およびアキ ュ ム レータ ポンプヘッ ド 、さ らにベン ト バルブ、ミ キサーテ ィ ー、そし て最後にサンプルマネージャへと流れます。このデバイ スは、6チャ ンネル溶媒デガッサを 内蔵しています。サンプルマネージ ャ洗浄溶媒用に2つのチャ ンネルが確保されています。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの2つのポンプチャ ンネルでは、4.0 mL/分の流量での高速 な溶媒置換が可能です。この高速な溶媒置換は、低流量のデガ ッサチャ ンネル(480 μL内部 容量)、自動溶媒選択バルブ、および自動ベン ト バルブによ って行われます。

    流量を追加する ポンプによ って、82,737 kPa(827 bar、12,000 psi)以上のシ ス テム背圧で も 1 mL/分を超え る流量で、短いカ ラ ムでの高速または加速された分離が可能です。内蔵の ア ク テ ィ ブなプ ラ ン ジ ャ シール洗浄機能が、プ ラ ンジ ャーやプ ラ ンジ ャーシールの イ ンターフ ェースから粒子や沈殿物を洗い流し ます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ(およびシステム全体)の設計は、2 µm以下の粒子径の液体 ク ロマ ト グ ラ フ ィ 用に最適化されています。圧力の上限は、各ポンプあた り 124,106 kPa (1241 bar、18,000 psi)に設定 さ れてい ます。124,106 kPa(1241 bar、18,000 psi)ま でのシ ステム背圧で最大1 ml/分の流量は、2 µm以下の粒子径のカ ラ ム(内径1.0 mm~3.0 mm) で最適線速度の範囲内にな り ます。

    概要 1

  • 下図にはバイナ リ ソルベン ト マネージ ャの流量 と 圧力エンベロープをグ ラ フで表示し ています。

    圧力流量エンベロープ:圧

    124,106 kPa(1241 bar、18,000 psi)

    82,737 kPa(827 bar、12,000 psi)

    流量(mL/分)

    1 2

    2

  • 下図は、抗 う つ剤の分離 と い う 典型的なアプ リ ケーシ ョ ンでの ク ロマ ト グ ラ ムを示し ています。このよ う な分析では、両方のポンプをプロ ポーシ ョ ニングモード で使用する こ と で、98,595 kPa(986 bar、14,300 psi)のシステム背圧、1.6 ml/分の流量でシステムを動作させ る こ と が可能です。この例は、ACQUITY UPLCシステムの非常に短い注入サイ クル時間と 最小のシステム遅延容量を生かして、非常に高速な分離を実行でき る こ と を示しています。

    分析は以下のデータ を使用し ます。

    • システム構成:– ACQUITY UPLCバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ– ACQUITY UPLCサンプルマネージャ - 固定ループ、 2 μLのループを取 り 付け

    済、 PLUNOモード 、3 μLのニード ルオーバーフ ィ ルフ ラ ッ シュ– ア ク テ ィ ブプレ ヒ ータ付きACQUITY UPLCカ ラ ム ヒ ーター

    • 検出:– ACQUITY UPLCフ ォ ト ダ イオード アレ イ検出器、 254 nm– サンプ リ ングレー ト :40ポ イ ン ト /秒– フ ィ ルター時定数:高速(0.0250秒)

    • システム容量:85 μL

    AU

    v - 0

    .066

    ノル

    ドキ

    セピ

    ン -

    0.35

    5デ

    シプ

    ラミ

    ン -

    0.38

    0ノ

    ルト

    リプ

    チリ

    ン -

    0.40

    6ド

    キセ

    ピン

    - 0.

    439

    イミ

    プラ

    ミン

    - 0.

    473

    アミ

    トリ

    プチ

    リン

    - 0.

    494

    トリ

    ミプ

    ラミ

    ン -

    0.53

    2

    概要 3

  • • グ ラ ジェ ン ト :– 溶媒A:10 mM 重炭酸アンモニウ ム pH 10.0– 溶媒B:アセ ト ニ ト リ ル

    • カ ラ ム:ACQUITY UPLC BEH C18、1.7 µm、2.1 × 50 mm

    • 温度:60 °C• 注入量:1.0 μL• 記録されたシステム圧力:98,595 kPa(986 bar、14,300 psi)• 平衡化時間:32秒(5カ ラ ム容量)• 注入間のサイ クル時間:65秒• 最小USP R:3.1• ボ イ ド ボ リ ュームピーク:3.96秒(0.066分)• 変曲点での最大ピーク幅:

  • 遅延ボリ ュームおよび混合特性

    ACQUITY UPLCバイナ リ ソルベン ト マネージャでは、2つの溶媒のそれぞれがバイナ リ ソ ルベン ト マネージャの2つのポンプのいずれかによ って送液され、混合された と きから有効遅延ボ リ ュームが始ま り ます。こ の混合点は、それぞれのポンプ、小容量のパ ッ ク済みビーズ、およびイ ン ラ イ ン フ ィ ルタ か ら の送液チューブのサブアセンブ リ で構成さ れます。このよ う な構成要素によ って、2つの流れが適切に混合され、あ ら ゆる分離や流量に対応できます。適切な混合によ って遅延ボ リ ュームが最小 と な り 、その結果、ノ イ ズの少ない安定したベース ラ イ ンが得ら れます。バ イ ナ リ ソ ルベン ト マネージ ャ の流量や圧力範囲全体にて、溶媒混合を よ り 効果的にする ために、ミ キシングチャ ンバーの容量を変更する こ と も出来ます。

    イ ンテ リ ジ ェ ン ト イ ンテイ クバルブ

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのそれぞれのポンプのプラ イマ リ 入力ヘッ ド には、WatersのIntelligent Intake Valveが装備されています。電子制御と電気作動によ り 、各ポンプサイ クルでバルブが開閉し、検出器のベース ラ イ ンに影響する圧力の変動を抑え られます。

    Connections INSIGHT®およびACQUITY UPLCコンソール診断の接続ACQUITY UPLCコ ン ソールソ フ ト ウ ェ アが、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を含む ACQUITY UPLCシステムモジュールの動作をサポー ト し ます。ACQUITYコ ン ソールは、 グ ラ フ ィ カル表示の リ アルタ イ ム ソ フ ト ウ ェ ア イ ン ターフ ェースでシ ス テムのス テータス をモニ ターし、シ ス テム を直接コ ン ト ロールし、エ ラーの ト ラ ブルシ ューテ ィ ング を行い、自動 メ ンテナンス機能を実行し ます。例えば、ACQUITYコ ン ソールによ って、ポンプの性能の基準 と し てシステム背圧の変動をモニ ターでき ます。それぞれのポンプヘッ ド をモニ ターする こ と で、故障箇所を特定し、障害のあ る特定のチェ ッ ク バルブやシールを識別でき ます。これによ り 、適切な メ ンテナン スオプシ ョ ンを選択し て、故障し ている コ ンポーネン ト を交換でき ます。

    ACQUITY コ ン ソールは、Waters Connections INSIGHTの リ モー ト サービ スおよび警告 機能とのインターフェースの役割も果たしています。Connections INSIGHTによって、Waters のサービス担当者は ACQUITY UPLC システムのコンポーネン ト から発生する警告やエラー に即座に応答でき ます。また、この ソ フ ト ウ ェアは、Watersのグ ローバルサービ スおよびサポー ト に直接送信し て分析や解釈を受け られるサービ スプ ロ フ ァ イルを生成する などの特定の機能のイ ン ターフ ェース も提供し ます。

    概要 5

  • ACQUITY UPLCシステムの一例でのバイナ リ ソルベン ト マネージ ャの位置

    以下の図は、ACQUITY UPLC システムの一例でのバイナ リ ソルベン ト マネージ ャの位置 を示し ています。

    ボ ト ル ト レ イ

    検出器

    カ ラムヒーター

    サンプルマネージャ - フ ロースルーニー ドル

    バイナ リ ソルベント マネージャ

    6

  • 主なコ ンポーネン ト

    次の図で、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの主な コ ンポーネン ト を示し ています。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの主なコ ンポーネン ト :

    コ ンポーネン ト 説明

    アキ ュ ム レータ ポンプ (AおよびB)

    プラ イマ リ ポンプからの溶媒をシステムに送液し ます。

    チェ ッ クバルブ 一方向だけに送液させるデュアルボールチェ ッ クバルブです。

    チェ ッ クバルブインラ インフ ィ ルタ

    流入溶媒から微粒子を除去し ます。

    デガ ッ サベン ト チューブ デガ ッ サポンプから排気をベン ト し ます。

    ド レ イ ンチューブ (廃液へ)

    廃液を リ ーク管理システムから廃液容器に流し ます。

    ド リ ッ プ ト レ イ リ ーク し た液を集めます。

    TP03402

    溶媒選択バルブ(2)

    プラ イマ リポンプA

    プ ラ イマ リポンプB

    アキュムレータポンプA

    アキュムレータポンプB

    ド レ イ ンチューブ (廃液へ)

    リーク センサー

    圧力 ト ラ ンスデューサケーブルのコネク タ (4)

    i2ValveアクチュエータB

    i2ValveアクチュエータA

    ド リ ッ プ ト レ イ

    シール 洗浄廃液チューブ

    ベン ト バルブ ミ キサー/フ ィ ルタシール洗

    浄ポンプ

    チ ェ ッ クバルブ(2)

    溶媒ベン トチューブ デガ ッサベン ト

    チューブ

    6チャ ンネルデガ ッサチャ ンバー

    リークセンサーのコネク タ

    ポンプ ド リ ッ プト レ イの廃液ラ イ ン

    チ ェ ッ クバルブイ ン ラ イ ン フ ィ ルタ (2)

    i2Valveケーブルコネク タ (2)

    概要 7

  • i2Valve 一方向だけに送液する電子制御ボールチェ ッ クバルブです。

    リ ーク センサー バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの リ ーク を連続的に監視してお り 、光学センサーによ って、周囲の リ ザーバに約1.5 mLの液体が溜ま った こ と を検出する と、システムの送液を停止し ます。

    ミ キサー/フ ィ ルタ 溶媒を混合およびろ過し てから、サンプルマネージ ャに送 ります。対応し ている ミ キサー/フ ィ ルタのサイ ズは、50 μL、100 μL、および380 μLです。

    6チャ ンネルデガ ッ サチャ ンバー

    移動相溶媒から溶性ガス を除去し、廃液チューブを通し て凝縮物を排出し ます。

    注意:真空脱気によ って混合溶媒の組成が変化する こ と があり ます。

    圧力 ト ラ ン スデューサケーブルコネ ク タ

    ア クチュエータの正面にあ る圧力 ト ラ ン スデューサの電気的な接続です。

    プラ イマ リ ポンプ (A と B)

    溶媒を吸引し、シ リ アルフ ローデザイ ンの一部と し てアキ ュム レータポンプ と システムに送液し ます。

    ポンプ ド リ ッ プ ト レ イの廃液ラ イ ン

    ポンプ廃液を ド リ ッ プ ト レ イへ導き ます。

    シール洗浄ポンプ ア クチュエータの高圧シールおよびプラ ンジ ャが汚染されないよ う に溶媒を循環するポンプです。

    シール洗浄廃液チューブ シール洗浄廃液を ド リ ッ プ ト レ イへ導き ます。

    溶媒選択バルブ 1つの溶媒をA1またはA2、および1つの溶媒をB1またはB2から選択でき ます。

    溶媒ベン ト チューブ 溶媒を排出し てプラ イ ム中に廃棄するチューブです。

    ベン ト バルブ 3位置の自動切 り 替えバルブで、プラ イ ム中またはカ ラ ムの切 り 替え中に廃液/ベン ト の位置を切 り 替え、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの メ ンテナン スの リ ーク テス ト 中にブロ ッ ク位置を切 り 替え、さ らに通常の動作中(またはシステムの リ ーク テス ト 中)にシステム位置を切 り 替えます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの主なコ ンポーネン ト :(続き)

    コ ンポーネン ト 説明

    8

  • ソルベン ト マネージ ャシステムの流路

    次の図は、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの送液を示し ています。

    溶媒送液シーク エンス:

    1. 溶媒は、A1、A2、B1、およびB2の溶媒 リ ザーバに保存されます。2. イ ン ラ イ ンバキ ュームデガ ッ サが溶媒を脱気し ます。3. 溶媒選択バルブは、溶媒 リ ザーバA1、A2、B1、B2か ら ポンプAおよびポンプBの溶媒

    を選択し ます。

    4. 溶媒は、プ ラ イ マ リ ポンプのア ク チュ エータ の イ ン レ ッ ト にあ るチェ ッ ク バルブ、i2Valveを流れます。

    5. プラ イマ リ ピス ト ンがアキュムレータポンプを満たし、溶媒をシステムに送液し ます。6. アキ ュ ム レータ ポンプのピ ス ト ンが、加圧し た状態で、溶媒をベン ト バルブに送液

    し ます。

    7. 溶媒は、ベン ト バルブか ら イ ン ラ イ ン ミ キサーへ流れ、次にサンプル管理シ ス テムに送液されます。

    プ ラ イマ リポンプA

    アキュムレータポンプA

    プ ラ イマ リポンプB

    アキュムレータポンプB

    サンプル マネージャ

    ベン ト バルブ

    シール洗浄ポンプ

    溶媒選択バルブ

    デガ ッサ

    廃液シール洗浄

    水 アセ ト ニ ト リル

    概要 9

  • バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備

    ACQUITY UPLCシステムの最適なパフ ォーマンスを得るには、バイナ リ ソルベン ト マネー ジ ャの操作準備を行 う 必要があ り ます。

    バイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャ の操作準備 と し て、まずシール洗浄シ ス テム、次にバイナリ ソルベン ト マネージ ャのプラ イ ムを行 う 必要があ り ます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの効率を維持し、正確で再現性のあ る ク ロ マ ト グ ラ ムを得るには、MS グレード の溶媒、水、および添加剤のみを使用し ます。詳細については、システムの『溶媒の取 り 扱い時の注意』の文書を参照して く ださい。

    廃液およびデガ ッサベン ト チューブの取り付け

    必要な器材

    • デガ ッ サベン ト チューブ• 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• 廃液チューブ

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準 (GLP) に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    注意:バイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャのコ ンポーネン ト の損傷を避け る ため、ク ロロ ホルム、塩化 メ チレ ン、ト ルエン、またはその他のハロゲン化溶媒は使用し ないでく だ さい。

    警告:生物学的有害物質や有毒物質 と 人体の接触を防ぐ ため、廃液およびデガ ッ サのベン ト チューブの取 り 付けまたは取 り 外しの際には、清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く だ さい。

    10

  • 廃液およびデガ ッサベン ト チューブを取り付けるには:

    1. バイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャ の下部にあ るバーブ ド ド レ イ ン フ ィ ッ テ ィ ング をメ タ ノ ールで湿らせます。

    2. ド レ イ ンカ ッ プの後ろを押さ えて、廃液チューブをバーブ ド ド レ イ ン フ ィ ッ テ ィ ングに滑 り 込ませ、チューブを適切な廃液容器に通し ます。

    3. 溶媒 ト レ イ の背面にあ るバーブ ド ド レ イ ン フ ィ ッ テ ィ ング を メ タ ノ ールで湿らせます。

    4. 廃液チューブをバーブ ド 廃液フ ィ ッ テ ィ ングに滑 り 込ませ、チューブを適切な廃液容器に通し ます。

    注意:ド リ ッ プ ト レ イ の変形ま たは ド レ イ ン カ ッ プの リ ー ク 発生を防ぐ には、廃液チューブの取 り 付けまたは取 り 外しの際に ド レ イ ンカ ッ プを固定します。

    ド リ ッ プト レ イ

    バーブ ド ド レ イ ンフ ィ ッ テ ィ ング

    廃液チューブ

    ド レ イ ン カ ッ プ

    デガ ッサベン ト チューブ

    TP03416

    溶媒 ト レ イ

    バーブ ド ド レ イ ン フ ィ ッ テ ィ ング

    廃液チューブ

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備 11

  • 5. デガ ッ サベン ト チューブを適切な廃液容器につなげます。

    廃液およびデガ ッサベン ト チューブの正しい配置:

    警告:溶媒蒸気を室内に放出し ないために、デガ ッ サベン ト チューブを ド ラフ ト またはその他の適切な排気システム を通すか、あ るいは適切な廃液容器に通し、その場合チューブの排出口が常に液面よ り 上にな る よ う にし ます。

    警告:液漏れ防止のため、定期的に廃液容器を空にし て く だ さい。

    注意:液体の逆流を防ぐ ため、適切な廃液の ド レ イ ン接続を確認し てお く 必要があ り ます。

    • 廃液容器をシステム ス タ ッ ク の下に配置し ます。• 廃液およびデガ ッ サベン ト チューブが折れた り 、曲がった り し ていない

    こ と を確認し ます。チューブが折れた り 曲がった り し ている と 、廃液容器へ廃液が流れな く な り ます。

    • 廃液およびデガ ッ サベン ト チューブの出口が廃溶媒に浸かっていない こと を 確認 し ま す。必要に応 じ て、廃液にチ ュ ーブが浸 ら な い よ う に各チューブを短 く し ます(次の図を参照)。

    TP02709

    廃液チューブ

    デガ ッサベン トチューブ

    廃液チューブ

    デガ ッサベン トチューブ

    正しい 不適切 - 逆流の可能性がある

    12

  • 溶媒への接続

    システムの上部にあ る溶媒 ト レ イには、こぼれた溶媒を2 リ ッ ト ルまでためる こ と ができ ます。ト レ イ背面の廃液ラ イ ンからの漏れを集めるのに適し た廃液コ ンテナが必要です。

    溶媒供給に接続する方法:

    1. ス ター ト ア ッ プキ ッ ト 付属の リ ザーバキ ャ ッ プにぴった り と はま る溶媒 リ ザーバを選択し ます。

    必要条件:溶媒ボ ト ルは加圧し てはな り ません。

    推奨事項:1 L の溶媒ボ ト ルを使用し て く ださ い。

    2. 溶媒フ ィ ルタ を、短いフ ッ素重合体チューブから取 り 外し ます。

    注意:生物学的有害物質や有毒物質 と 人体の接触を防ぐ ため、廃液およびデガ ッ サのベン ト チューブの取 り 付けまたは取 り 外しの際には、清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く ださ い。

    警告:こ ぼれた液を接触し て怪我を し ない よ う にする ため、サンプルオーガナイザの上には溶媒ボ ト ルを置かないで く だ さい。

    注意:適切な溶媒ヘ ッ ド 圧力を維持し て正し く 溶媒を送 り 出すには、シ ス テムの最上部の溶媒 ト レ イに溶媒 リ ザーバを配置し ます。

    注意:皮脂に よ る溶媒フ ィ ル タ の汚染を さ け る ため、取 り 扱 う 際には清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く だ さい。

    TP02484

    溶媒フ ィ ルタ

    フ ッ素重合体チューブ溶媒チューブ

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備 13

  • 3. 溶媒チューブを溶媒 リ ザーバキ ャ ッ プを通し て差し込みます。

    4. 溶媒フ ィ ル タ を、短いフ ッ 素重合体チ ューブの上にあ る溶媒フ ィ ル タ に再イ ン スト ールし ます。

    5. サンプルマネージ ャ または光学検出器の最上部の ト レ イ で、フ ィ ルタが取 り 付け られた溶媒チューブの端を溶媒ボ ト ルに差し込みます。

    6. 残 り の溶媒供給ラ イ ンに対し て、手順2~手順5の手順を繰 り 返し ます。

    シール洗浄のプ ラ イムの実施

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャのシール洗浄のプラ イ ム機能を用いる と 、プラ ンジ ャーを潤滑化 し、チ ュ ーブ を溶媒で満た し、さ ら に、ピ ス ト ン チ ャ ンバーの高圧側か ら プ ラ ンジ ャーシールを通って引き込まれた溶媒や蓄積し た塩類を洗い流すこ と ができ ます。

    プラ ンジ ャーのシール洗浄のプラ イ ムを行 う のは、

    • 移動相にバッ フ ァーを使用し た場合。• バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を数時間以上停止し ていた場合。• バイナ リ ソルベン ト マネージ ャが乾いた場合。

    ヒ ン ト :シール洗浄は自動プラ イ ムですが、シ リ ンジを使って処理を迅速にでき ます。

    注意:

    • 溶媒の流路にあ る シール洗浄ポンプの ソ レ ノ イ ド バルブシー ト と シールの損傷を防ぐ ため、シール洗浄溶媒 と し て不揮発性のバ ッ フ ァーを使用し ないで く ださい。

    • システムの汚染を防止する ため、シール洗浄溶媒は再使用し ないで く だ さい。

    溶媒 ト レ イ

    溶媒チューブ

    溶媒ボ ト ル

    14

  • 推奨事項:

    • 10%の有機溶媒を含むシール洗浄溶媒を使用し て く だ さい。この濃度によ り 、細菌の繁殖を防ぎ、シール洗浄で移動相を確実に可溶化でき ます。

    • プ ラ ンジ ャ シールのプ ラ イ ム を実行する前に、シール洗浄溶媒量が、プ ラ イ ム処理に適切であ る こ と を確認し て く ださ い。

    関連項目:ACQUITY UPLCシステムのブ ッ ク シェルフCDの『Controlling Contamination in Ultra Performance LC/MS and HPLC/MS Systems』(品番 715001307)。

    必要な器材

    • 30 mLのシ リ ンジ(ス ター ト ア ッ プキ ッ ト )• 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• シール洗浄溶液• チューブアダプタ(ス ター ト ア ッ プキ ッ ト )

    シール洗浄のプ ラ イムを実施する方法:

    1. シール洗浄用イ ン レ ッ ト チューブがシール洗浄溶媒 リ ザーバに入っている こ と を確認し ます。

    2. シール洗浄用ア ウ ト レ ッ ト チューブを ド リ ッ プ ト レ イの右側から取 り 外し ます。

    3. シ リ ンジプラ ンジ ャ をシ リ ンジバレル内に完全に押し込みます。4. シ リ ンジにチューブアダプタ を接続し てか ら、シール洗浄シ ステムから出ている ア

    ウ ト レ ッ ト チューブにシ リ ンジアセンブ リ を接続し ます。

    5. ACQUITY UPLC コン ソールで、システムツ リ ーから [バイナ リ ソルベン ト マネージャ] を選択し ます。

    注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    ド リ ッ プ ト レ イ

    シール洗浄用 アウ ト レ ッ トチューブ

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備 15

  • 6. [コ ン ト ロール] > [プラ イ ムシール洗浄]を ク リ ッ ク し、[はい]を ク リ ッ ク し てシール 洗浄のプラ イ ム処理を開始し ます。

    7. シ リ ンジプ ラ ンジ ャ をゆっ く り と 引き出し て、システムから シール洗浄溶媒を排出させます。

    8. 気泡のないシール洗浄溶液がシ リ ンジ内に流入し て き た ら、チューブを取 り 外し、ド リ ッ プ ト レ イのフ ィ ッ テ ィ ングに再び接続し ます。

    9. [コ ン ト ロール] > [プラ イ ムシール洗浄]を ク リ ッ ク し、[はい]を ク リ ッ ク し てプラ イ ム処理を停止し ます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのプラ イム

    新しいシステム、溶媒 リ ザーバの変更後のバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ、または4時間以上のア イ ド ル状態の後はプ ラ イ ム を実行し て使用の準備を し ます。プ ラ イ ム中は、ベン トバルブがベン ト 位置に移動し、背圧が最小にな り 、溶媒が廃液に流れます。プラ イ ム中の流量は、プラ イ ムが行われている各ポンプで4 mL/分です。

    ヒ ン ト :乾いたバイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャのプ ラ イ ム時にシ リ ンジを使用する と 、プラ イ ムを完了するのに必要な時間が短 く な り ます。

    適切なプラ イ ムを実施する ために十分な量の溶媒が溶媒 リ ザーバに入っている こ と、使用済み溶媒に対し て廃液容器に十分な容量があ る こ と を確認し ます。プラ イ ミ ングの流量は各ポンプ4 mL/分、合計で8 mL/分です。例えば、溶媒ご と に5分のプラ イ ムを行 う のであれ ば、溶媒はそれぞれ約20 mLずつ必要にな り ます。

    乾いたバイナ リ ソルベン ト マネージャのプ ラ イム

    乾いたバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ をプ ラ イムする方法:

    1. 装置の前面ド アを開き ます。

    2. 該当する溶媒のベン ト チューブを さ がし ます。

    3. ACQUITY UPLC コン ソールで、システムツ リ ーから [バイナ リ ソルベン ト マネージャ] を選択し ます。

    注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    注意:シ ス テムで塩類の沈殿を防止する ため、バ ッ フ ァ か ら高濃度有機溶媒に変更する場合は、水などの中間溶媒を用いる よ う にし て く だ さ い。『溶媒取 り 扱い時の注意』の文書の溶媒混和性テーブルを参照し て く だ さい。

    警告:液漏れ防止のため、定期的に廃液容器を空にし て く だ さい。

    16

  • 4. バイナ リ ソルベン ト マネージャの情報ウ ィ ン ド ウで、[ コン ト ロール ] > [プラ イム A/B 溶媒]を ク リ ッ ク し ます。

    5. [プラ イ ムA/B溶媒]ダ イ ア ロ グボ ッ ク スで、溶媒AまたはBを選択し ます。

    6. [時間]ボ ッ ク スに、0.1分から60.0分の範囲でプラ イ ム時間を指定し ます。既定値:1.0分推奨事項:ベン ト チューブか ら安定し た流れが出る よ う にな る まで、バイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャ をプラ イ ム し ます(通常は7~10分間)。

    7. [開始]を ク リ ッ ク し ます。

    8. 気泡のない溶媒がベン ト チューブから流れ出し た ら、手順3から手順7までを繰 り 返し、他の溶媒をプラ イ ム し ます。

    ヒ ン ト :溶媒 リ ザーバに、今後の メ ソ ッ ド用に十分な溶媒があ る こ と を確認し ます。

    シ リ ンジを使用し て乾いたバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ をプ ラ イムする方法:

    1. 装置の前面ド アを開き ます。

    2. 該当する溶媒のベン ト チューブを さ がし ます。• 溶媒Aをプラ イ ムする場合、ベン ト バルブのポー ト 4からの「A-VENT」のラベル

    付き ステン レ ス スチールベン ト チューブをたど り 、ド リ ッ プ ト レ イから取 り 外し ます。

    • 溶媒Bをプラ イ ムする場合、ベン ト バルブのポー ト 1からの「B-VENT」のラベル付き ステン レ ス スチールベン ト チューブをたど り 、ド リ ッ プ ト レ イから取 り 外し ます。

    3. シ リ ンジプラ ンジ ャ をシ リ ンジバレル内に完全に押し込みます。

    4. チューブアダプタ をシ リ ンジに接続し ます。

    ド リ ッ プ ト レ イ

    ベン ト バルブ

    溶媒ベン トチューブ

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備 17

  • 5. シ リ ンジアセンブ リ を短いPharMedチューブに接続し てから、手順2で特定し た溶媒ベン ト チューブに短いPharMedチューブを接続し ます。

    6. ACQUITY UPLC コン ソールで、システムツ リ ーから [バイナ リ ソルベン ト マネージャ] を選択し ます。

    注記:システムがUNIFI ソ フ ト ウ ェアで制御されている場合は、UNIFIオン ラ イ ンヘルプを参照し て く ださ い。

    7. バイナ リ ソルベン ト マネージャの情報ウ ィ ン ド ウで、[コ ン ト ロール] > [プラ イ ムA/B 溶媒]を ク リ ッ ク し ます。

    8. [プラ イ ムA/B溶媒]ダ イ ア ロ グボ ッ ク スで、溶媒A1を選択し ます。

    9. [時間]ボ ッ ク スに、0.1分から60.0分の範囲でプラ イ ム時間を指定し ます。既定値:1.0分推奨事項:ベン ト チューブか ら安定し た流れが出る よ う にな る まで、バイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャ をプラ イ ム し ます(通常は3分)。

    10. [開始]を ク リ ッ ク し ます。

    11. シ リ ンジプラ ンジ ャ をゆっ く り 引き、溶媒の流路から溶媒を引き出し ます。

    12. 気泡のない溶媒がベン ト チューブから流れ出し た ら、ベン ト チューブか ら シ リ ンジを取 り 外し、ベン ト チューブを ド リ ッ プ ト レ イに再接続し ます。

    13. 溶媒A2、B1、およびB2でも手順2~手順12を繰 り 返し ます。ヒ ン ト :溶媒 リ ザーバに、分析を実施するのに十分な溶媒があ る こ と を確認し ます。

    ウ ェ ッ ト なバイナ リ ソルベン ト マネージ ャのプ ラ イム

    システム準備

    システムが短期間のア イ ド ル時間(2、3 時間~一晩)を経た後、以前使用し た もの と同じ溶媒を再び使用する場合、[システム起動]機能を使用し ます。

    コ ン ト ロールパネルから、またはサンプルセ ッ ト を使用し て、[ システム起動 ]機能を実行でき ます。

    推奨事項:

    • 4時間以上ア イ ドル状態であった後に、システムに準備されている溶媒を使用する場合、まずバイナ リ ソルベン ト マネージャ をそれぞれの溶媒について1分間プラ イ ム して く だ さい。

    • シ ス テムに準備さ れてい る溶媒 と 同じ組成で も、新し い溶媒を使用する場合、まずバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ をそれぞれの溶媒について4分間プラ イ ム し て く ださい。

    18

  • システムの準備方法:

    1. ACQUITY UPLCコン ソールで、[コン ト ロール] > [システム起動]を ク リ ッ ク し ます。注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    2. [システム起動]ダ イ ア ロ グボ ッ ク スで、設定を確認し、必要であれば別のオプシ ョ ンを選択し ます。

    • 溶媒ラ イ ンAのみ(既定)• 溶媒ラ イ ンBのみ• AおよびBの両方

    3. [OK]を ク リ ッ ク し ます。結果:システムは選択された溶媒をプ ラ イ ム し、弱洗浄プ ラ イ ム(洗浄およびサンプルシ リ ンジを使用)でサンプルマネージ ャ をプ ラ イ ム し て、検出器の ラ ンプを点灯させます。

    プ ラ ンジャの洗浄

    プラ ンジ ャ洗浄機能はプラ ンジャ をシール洗浄溶媒で洗浄し ます。これによ り 、析出がポンププラ ンジ ャに蓄積するのを防止し、高圧シールを損傷する可能性を防ぎます。

    高速/大容量シール洗浄を実行しながら、プラ イマ リ チャンバーと アキュムレータチャンバーを現在の溶媒組成で満ちた し て、次にゆっ く り と 空にするサイ クルを開始し ます。

    推奨事項:バッ フ ァ溶媒を使用し た後で上記手順を実行し ます。

    加えて、ソルベン ト マネージ ャがア イ ド ルの場合に、定期プラ ンジ ャ洗浄は作動し ます。表面の大部分を洗浄でき る よ う に、シール洗浄溶媒はプラ ンジ ャ を前後に動かし なが ら洗浄し ます。定期プラ ンジ ャ洗浄は以下の作業を行いつつ2分間続き ます:

    • シール洗浄ポンプを開始する。• ベン ト バルブを廃液に設定し、シ リ ン ジ をゆっ く り 空に し て次に一杯にする こ と

    で、プラ ンジ ャ をシール洗浄フ ローの中に移動させます。

    • シ リ ンジを空にし て一杯にするサイ クルを合計2サイ クル繰返し ます。

    プ ラ ンジ ャ を洗浄するには:

    ACQUITY UPLCコ ン ソールで、ソルベン ト マネージャ > 保守 > プラ ンジ ャ洗浄と選択し ます。

    注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの準備 19

  • バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの使用

    フ ィ ッ テ ィ ングの設置推奨事項

    システムには、金 メ ッ キ された締め付け用ねじ と 2つのフ ェ ラルを使用し ています。組み立て方法については、下図を参照し て く だ さい。

    推奨事項:

    • バン ド の拡散を防ぐ ために、配管がフ ィ ッ テ ィ ングの穴の底まで完全に差し込まれている こ と を確認し てから締め付け用ねじ を締めます。

    • 簡単に脱着で き る よ う に、長い締め付け用ねじ を使用し て、ベン ト バルブにチューブを取 り 付けて く ださ い。

    • メ ンテナン スの際にフ ィ ッ テ ィ ン グ を交換し た り 、緩めた場合は必ず、ソ ルベン トマネージ ャの リ ーク テス ト を実施し て く だ さい(ACQUITY UPLC のオン ラ イ ンヘ ルプを参照)。

    • メ ンテナン スの際にフ ィ ッ テ ィ ン グ を緩めた場合は必ず、ひび割れ、つぶれたねじ山、変形がないかを確認し て く だ さい。

    • ステン レ ス製フ ェ ラルは6回以上再取 り 付け し ないで く だ さい。

    ヒ ン ト : リ ーク管理シ ス テムでの問題を避け る ために、イ ンジ ェ ク タバルブには長い締め付け用ねじ を使用し ないで く だ さい。

    必要な器材

    手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋

    システムのフ ィ ッ テ ィ ングを締める際は、以下の表を参考にし て く だ さい。

    警告:生物学的有害物質や有毒物質によ って汚染されている フ ィ ッ テ ィ ングと 人体の接触を防ぐ ため、フ ィ ッ テ ィ ン グ を再度取 り 付け る際には、清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く だ さい。

    配管締め付け用ねじ固定リ ング付き フ ェ ラル

    20

  • ACQUITY UPLCバイナリ ソルベン ト マネージャのフ ィ ッ テ ィ ングの設置推奨事項:

    フ ィ ッ テ ィ ング 推奨される締め付け方最

    初の

    使用

    また

    は再

    取り

    付け

    フ ラ ンジな しのフ ェ ラルおよびステン レ ス製固定 リ ング付きの長い1/4-28フ ィ ッ テ ィ ング(外径 (OD)1/8イ ンチのチューブに取 り 付け)

    手締め最

    初の

    使用

    また

    は再

    取り

    付け

    フ ラ ンジな しのフ ェ ラルおよびステン レ ス製固定 リ ング付きの短い1/4-28フ ィ ッ テ ィ ング(外径0.062イ ンチのチューブに取 り 付け)

    手締め

    最初

    の使

    長 く 平ら なツーピース ステン レ ス製フ ェ ラル付き ステン レ ス製(金 メ ッ キ)フ ィ ッ テ ィ ング

    手締め後、レ ンチで さ らに 3/4回転

    TP03377

    固定リ ング フ ェ ラル

    小さい内径(ID)の 固定リ ングの端

    TP03379

    固定リ ング フ ェ ラル

    小さい内径の固定リ ングの端

    TP03378

    長 く 平らな ツーピースフ ェ ラル

    3/4回転

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの使用 21

  • 再取

    り付

    け長 く 平ら なツーピース ステン レ ス製フ ェ ラル付き ステン レ ス製(金 メ ッ キ)フ ィ ッ テ ィ ング

    手締め後、レ ンチで さ らに1/6回転まで

    最初

    の使

    短 く 平ら なツーピース ステン レ ス製フ ェ ラル付き ステン レ ス製(金 メ ッ キ)フ ィ ッ テ ィ ング

    手締め後、レ ンチで さ らに3/4回転

    再取

    り付

    短 く 平ら なツーピース ステン レ ス製フ ェ ラル付き ステン レ ス製(金 メ ッ キ)フ ィ ッ テ ィ ング

    手締め後、レ ンチで さ らに1/6回転まで

    ACQUITY UPLCバイナリ ソルベン ト マネージャのフ ィ ッ テ ィ ングの設置推奨事項:(続き)

    フ ィ ッ テ ィ ング 推奨される締め付け方

    TP02713

    長 く 平らな ツーピースフ ェ ラル

    1/6回転

    TP03375

    短 く 平らな ツーピースフ ェ ラル

    3/4回転

    TP03374

    短 く 平らな ツーピースフ ェ ラル

    1/6回転

    22

  • リークセンサーのエラー解消法(オプシ ョ ン)

    カ ラ ムの リ ーク センサー リ ザーバに約 1.5 mL の液体が溜ま る と 、ア ラームが鳴 り 、リ ーク センサーによ って リ ーク が検出された こ と が示されます。

    必要な器材

    • 綿棒• 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• 糸 く ずが出ない柔らかい布

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャのリークセンサーエ ラーを解消するには、以下の手順を実行し ます。

    1. ACQUITY UPLC コ ン ソールの[ リ ークセンサー]ダイ アロ グボ ッ ク スで、リ ークセン サーによ って リ ーク が検出されている こ と を確認し ます。

    注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    ヒ ン ト : リ ー ク が検出さ れてい る場合は、「 リ ー ク が検出さ れま し た」と い う エ ラーメ ッ セージが ソ フ ト ウ ェ アに表示されます。

    2. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を切 り ます。

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    警告:生物学的有害物質や有毒物質 と の接触に よ る人体への汚染を防ぐ ため、以下の手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあ るパウ ダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く ださ い。

    注意: リ ーク センサーの傷や故障を防ぐには、以下に注意し ます。

    • バッ フ ァー溶媒がセンサーの上で溜ま った り 、乾燥し ないよ う にし て く だ さい。• プ リ ズムを浸すのは洗浄槽だけにし て く だ さい。

    注意:電気部品の損傷を防止する ために、装置ま たはデバ イ スの電源がオンになっ てい る間は、電気アセンブ リ を取 り 外 さ ないで く だ さ い。電源を完全に遮断するには、電源ス イ ッチを「オフ」にしてから、AC電源からプラグを外します。アセンブ リ を取り 外す場合は、電源切断後10秒以上待機して く ださい。

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの使用 23

  • 3. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの ド アを開き、ド アの右端をゆっ く り 手前に引き出し ます。

    4. リ ーク の発生箇所を特定し、リ ーク を止める ために必要な処置を実施し ます。

    5. ベン ト チューブの留め金を時計回 り に回し、AB両方のベン ト チューブを引き上げてド リ ッ プ ト レ イから取 り 外し、リ ーク センサーの左側に移し ます。

    6. センサーの切 り 込み部分を持って リ ーク センサーを上に引き上げる こ と で、リ ザーバから取 り 外し ます。

    ヒ ン ト : リ ザーバか ら取 り 外し た後に リ ーク センサーを容易に操作で き ない場合、装置の前面から コネ ク タ を取 り 外し ます(ページ32を参照し て く だ さい)。

    注意: リ ー ク センサーの損傷を防止する ため、リ ボン ケーブルで リ ー ク センサーを引っ張ら ないで く だ さい。

    TP03421TP03421

    ベン ト チューブの留め金を時計回り に回す

    Aベン ト チューブおよびBベン ト チューブ

    リークセンサー

    切り込み

    24

  • 7. 糸 く ずが出ない柔らかい布で、リ ーク センサープ リ ズムを拭き ます。

    8. 表面に傷をつけず糸 く ずが出ない布を巻いてたたみ込み、リ ーク センサー リ ザーバと 周囲に貯ま った液体を吸い取 り ます。

    9. リ ークセンサー リ ザーバの隅やその周囲に残っている液体を、綿棒で吸い取 り ます。

    TP02891

    プ リズム

    糸 く ずが出ない布

    糸 く ずが出ない布を巻いてたたんだ状態

    リークセンサーリザーバ

    綿棒

    リークセンサーリザーバ

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの使用 25

  • 10. リ ークセンサーのTバーを リ ークセンサー リ ザーバ側面のス ロ ッ ト に合わせ、リ ークセンサーを所定の位置にス ラ イ ド させます。

    11. AB両方のベン ト チューブを該当する ド リ ッ プ ト レ イの穴に取 り 付けます。

    TP02892

    TP03422

    TP02889

    リークセンサー リザーバのスロ ッ ト

    リザーバに取り付けられた リークセンサー

    Tバー

    26

  • 12. AB 両方のベン ト チューブを所定の位置に固定し ているベン ト チューブの留め金を反時計回 り に回し ます。

    13. 装置前面にあ る コネ ク タ を取 り 外し ていた場合は、再度取 り 付けます。14. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を入れます。15. ACQUITY UPLC コン ソールで、システムツ リ ーから [バイナ リ ソルベン ト マネージャ]

    を選択し ます。

    注記:システムがUNIFI ソ フ ト ウ ェアで制御されている場合は、UNIFIオン ラ イ ンヘルプを参照し て く ださ い。

    16. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの情報画面で、[ コ ン ト ロール] > [BSM リ セ ッ ト ] を ク リ ッ ク し、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を リ セ ッ ト し ます。

    TP03421TP03421

    ベン ト チューブの留め金を反時計回り に回す

    Aベン ト チューブおよびBベン ト チューブ

    リークセンサー

    バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの使用 27

  • バイナ リ ソルベン ト マネージ ャのメ ンテナンス

    こ こ では、バイナ リ ソ ルベン ト マネージ ャの コ ンポーネン ト に問題が生じ た場合、および定期保守を実施する場合の操作手順について解説し ます。バイナ リ ソルベン ト マネージ ャで発生し た問題を特定する情報については、ACQUITY UPLC コ ン ソールのオン ラ イ ンヘ ルプを参照し て く だ さ い。

    Watersテ クニカルサービスへの連絡お客様が日本にお住まいの場合は、誤動作やその他の問題については日本ウ ォーターズ株式会社 (0120-800-299) までご連絡 く だ さい。日本以外のお客様は、Waters Corporation 本 社(米国マサチューセ ッ ツ州、Milford)または最寄 り のWaters支社までご連絡 く ださい。弊社のWebサイ ト には、各国のWaters営業所の電話番号と電子 メ ールア ド レ スが記載されています。www.waters.comをご覧 く だ さい。

    Watersに連絡する際には、次の情報をお手元にご用意 く だ さい。

    • エラー メ ッ セージ(あれば)• 症状の特徴• 装置のシ リ アル番号 と フ ァーム ウ ェ アバージ ョ ン• 流量• 操作時の圧力• 溶媒の種類• 検出器の設定(感度および波長)• カ ラ ムの種類 と シ リ アル番号• サンプルの種類および希釈液• データ ソ フ ト ウ ェ アバージ ョ ンおよびシ リ アル番号• ACQUITY UPLC システム ワーク ステーシ ョ ンのモデルおよびオペレーテ ィ ングシ

    ステムのバージ ョ ン

    輸送中の破損およびク レームお申し出についての詳細は、『Waters 使用許諾・保証・サポート サービ ス』の文書を参照し て く だ さい。

    システムのシ リ アル番号の確認方法

    シ ス テム装置およびデバイ スのシ リ アル番号はサービ スおよびサポー ト の円滑化を図 ります。こ う し たシ リ アル番号は、特定の装置ま たはデバイ スのみに関する使用履歴を確認でき る よ う 、1つのモジ ュールにつき 1つのロ グエン ト リ を作成する ためにも利用されています。

    Waters カス タマサポー ト に連絡する場合は、システム装置またはデバイ スに付け られたシリ アル番号を、あ らかじめ確認し ておいて く だ さい。

    28

  • 装置またはデバイスに関する情報を参照するには:

    1. ACQUITY UPLCコ ン ソールで、システムツ リ ーから [装置]または[デバイ ス]を選択 し ます。

    注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    2. [設定] > [モジ ュール情報表示]を ク リ ッ ク し ます。結果:[モジ ュール情報]ダ イ ア ロ グボ ッ ク スに、下記の情報が表示されます。• シ リ アル番号• フ ァーム ウ ェ アバージ ョ ン• フ ァーム ウ ェ アチェ ッ クサム• コ ンポーネン ト ソ フ ト ウ ェ アバージ ョ ン

    代替手段:

    • メ イ ン ウ ィ ン ド ウで、情報を得たいシステム装置またはデバイ スの表示上にポ イ ンタ を静止させる と 、該当する情報が表示されます。

    • シ リ アル番号は、装置およびデバイ スの背面パネルまたは前面 ド アの内側の ラベルに記されています。

    保守スケジュール

    動作の信頼性 と 正確な結果を得るには、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの以下の定期保守を実施し ます。シ ス テム を終日運用する場合(および深夜や週末に連続稼働させる場合)、あ るいは塩溶媒(緩衝液)などの装置に障害を与え る恐れが高い溶媒を使用する場合は、より 頻繁に メ ンテナン ス をする よ う にし て く だ さい。

    定期メ ンテナンスの推奨スケジュール:

    メ ンテナンス手順 頻度 関連情報...リ ーク センサーの交換 必要に応じ て ページ31を参照ミ キサーの交換 定期保守時または必要

    に応じ てページ35を参照

    i2Valveア クチュエータの交換 製造日から5年または必要に応じ て

    ページ36を参照

    i2Valveカー ト リ ッ ジの交換 定期保守時または必要 に応じ て

    ページ47を参照

    イ ン ラ イ ンフ ィ ルタの交換 定期保守時または必要 に応じ て

    ページ57を参照

    アキ ュ ム レータチェ ッ クバルブの交換

    定期保守時または必要 に応じ て

    ページ60を参照

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 29

  • メ ンテナンス時の注意事項

    安全と警告への対応

    システムで メ ンテナン ス操作を実行する場合は、こ こ で解説する警告および注意事項を遵守し て く だ さい。

    溶媒 リ ザーバのフ ィ ルタの交換 定期保守時または必要 に応じ て

    ページ63を参照

    ド アのエアーフ ィ ルタの ク リ ーニング

    必要に応じ て ページ64を参照

    ド アのエアーフ ィ ルタの交換 定期保守時または必要 に応じ て

    ページ65を参照

    プラ ンジ ャ シールの交換 定期保守時または必要 に応じ て

    ページ66およびページ86を参照し て く ださい。

    ベン ト バルブカー ト リ ッ ジの交換 必要に応じ て ページ101を参照水に浸し た、柔らか く 糸 く ずの出ない布または紙でデバイ ス外部をきれいにする

    必要に応じ て ページ103を参照

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    警告:感電防止のため、デバ イ ス の保護パネルは外 さ ないで く だ さ い。内部の コ ンポーネン ト は、ユーザーによ る メ ンテナン スが不要です。

    注意:電気部品の損傷を防止する ために、装置ま たはデバイ スの電源がオンになってい る間は、電気アセンブ リ を取 り 外さ ないで く だ さ い。電源を完全に遮断する には、電源ス イ ッチを「オフ」にしてから、AC電源からプラ グを外し ます。アセンブ リ を取 り 外す場合は、電源切断後10秒以上待機し て く だ さい。

    定期メ ンテナンスの推奨スケジュール:(続き)

    メ ンテナンス手順 頻度 関連情報...

    30

  • メ ンテナンス警告の設定

    保守カ ウ ン タは利用状況に関する情報を リ アルタ イ ムで提供し て く れるので、特定のコ ンポーネン ト の定期 メ ンテナン スのス ケジ ュールを立てやす く な り ます。使用状況のし きい値 と 、コ ンポーネン ト が定められた し きい値に達する と 警告が発せられる メ ンテナン ス警告 を設定す る こ と も で き ま す。し き い値 を 設定 し て、利用状況の カ ウ ン タ を 定期的にチェ ッ クする こ と によ り 、重要な作業中に起こ る予期しない故障やスケジュール外のダウンタ イ ムを最小限に抑え る こ と ができ ます。メ ンテナン ス警告の設定に関する詳細については、ACQUITY UPLCコ ン ソールのオン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    リークセンサーの交換

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• リ ーク センサー

    リークセンサーを交換するには、次の操作を行います:

    1. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を切 り ます。

    2. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの ド アを開き、ド アの右端をゆっ く り 手前に引き出し ます。

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    警告:生物学的有害物質や有毒物質 と の接触に よ る人体への汚染を防ぐ ため、以下の手順を実行する際には、清浄で耐薬品性のあ るパウ ダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く ださ い。

    注意:電気部品の損傷を防止する ために、装置ま たはデバ イ スの電源がオンになっ てい る間は、電気アセンブ リ を取 り 外 さ ないで く だ さ い。電源を完全に遮断するには、電源ス イ ッチを「オフ」にしてから、AC 電源からプラ グを外します。アセンブ リ を取 り 外す場合は、電源切断後10秒以上待機して く ださい。

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 31

  • 3. タブを押し下げて、デバイ ス前面にある リ ークセンサーのコネク タ を取 り 外し ます。

    4. ベン ト チューブの留め金を時計回 り に回し、AB両方のベン ト チューブを引き上げてド リ ッ プ ト レ イから取 り 外し、リ ーク センサーの左側に移し ます。

    リークセンサーのコネク タ

    タ ブを押し下げて コネク タ を外す

    TP03421TP03421

    ベン ト チューブの留め金を時計回り に回す

    Aベン ト チューブおよびBベン ト チューブ

    リークセンサー

    32

  • 5. センサーの切 り 込み部分を持って リ ーク センサーを上に引き上げる こ と で、リ ザーバから取 り 外し ます。

    6. 新しい リ ーク センサーを開梱し ます。

    7. リ ークセンサーのTバーを リ ークセンサー リ ザーバ側面のス ロ ッ ト に合わせ、リ ークセンサーを所定の位置にス ラ イ ド させます。

    切り込み

    TP02892

    TP03422

    TP02889

    リークセンサーリザーバのスロ ッ ト

    リザーバに取り付けられた リークセンサー

    Tバー

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 33

  • 8. AB両方のベン ト チューブを ド リ ッ プ ト レ イに取 り つけます。

    9. AB両方のベン ト チューブを所定の位置に固定しているベン ト チューブの留め金を反時計回 り に回し ます。

    10. リ ーク センサーのコネ ク タ を装置前面に接続し ます。

    11. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を入れます。

    12. ACQUITY UPLC コン ソールで、システムツ リ ーから [バイナ リ ソルベン ト マネージャ] を選択し ます。

    注記:システムが UNIFI ソ フ ト ウ ェ アで制御されている場合は、UNIFI オン ラ イ ンヘルプを参照し て く だ さい。

    13. バイナ リ ソルベン ト マネージャの情報画面で、[コ ン ト ロール] > [BSM リ セ ッ ト ]を ク リ ッ ク し、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を リ セ ッ ト し ます。

    TP03421TP03421

    ベン ト チューブの留め金を反時計回り に回す

    Aベン ト チューブおよびBベン ト チューブ

    リークセンサー

    34

  • ミ キサーの交換

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• ミ キサー

    必要な工具

    • 1/4イ ンチのオープンエン ド レ ンチ• 5/8イ ンチのオープンエン ド レ ンチ

    ミ キサーの交換方法:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を洗い流し ます。

    2. 溶媒の送液を停止し ます。

    3. 5/8イ ンチのスパナを使用して ミ キサーを所定の位置に固定し、1/4イ ンチのスパナを使用し てア ウ ト レ ッ ト 締め付け用フ ィ ッ テ ィ ングを取 り 外し ます。

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    注意:システムの構成部品の汚染を防ぐため、ミ キサーを交換する際には、清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く だ さい。

    ミ キサー

    アウ ト レ ッ ト 締め付け用 フ ィ ッ テ ィ ング

    1/4イ ンチの オープンエン ドレンチ

    5/8イ ンチの オープンエン ドレンチ

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 35

  • 4. 5/8イ ンチのスパナを使用し て ミ キサーを固定し、1/4イ ンチのレンチを使用し て2つのイ ン レ ッ ト 締め付け用フ ィ ッ テ ィ ングを取 り 外し ます。

    5. ミ キサーを ク ラ ンプから取 り 外し ます。

    6. 新しい ミ キサーを開梱し ます。

    7. 新しい ミ キサーを ク ラ ンプに挿入し ます。

    8. 締め付け用フ ィ ッ テ ィ ングを ミ キサーに再度取 り 付け、手で可能な限 り きつ く 締めてから、既存のフ ィ ッ テ ィ ングの場合は1/6回転、新しいフ ィ ッ テ ィ ングの場合は3/4回転締め付けます。

    i2Valveア クチュエータの交換

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    注意:

    • i2Valve ア クチュエータの損傷を避けるため、バルブイ ンレ ッ ト またはアウ ト レ ット ポー ト を通し て液体や気体を出し入れし よ う と し てはいけません。

    • システムの構成部品の汚染を防ぐため、i2Valveア クチュエータを交換する際には、清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く だ さい。

    イ ンレ ッ ト 締め付け用 フ ィ ッ テ ィ ング

    ミ キサー

    1/4イ ンチの オープンエン ドレンチ

    5/8イ ンチの オープンエン ドレンチ

    36

  • 必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• i2Valveア クチュエータ

    • i2Valveカー ト リ ッ ジ(推奨)

    必要な工具

    • 1/4イ ンチのオープンエン ド レ ンチ• 5/16イ ンチのオープンエン ド レ ンチ

    • T8 TORX® ド ラ イバ

    i2Valveアクチュエータ を交換するには:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を洗い流し ます。

    2. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を切 り ます。ヒ ン ト :i2Valveア クチュエータの警告ラベルでは、バイナ リ ソルベン ト マネージャのこ と を、「PUMP」と表記し ています。

    3. 溶媒ボ ト ルをバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ下部へ移動し ます。

    注意:電気部品の損傷を防止する ために、装置ま たはデバイ スの電源がオンになってい る間は、電気アセンブ リ を取 り 外さ ないで く だ さ い。電源を完全に遮断するには、電源ス イ ッチを「オフ」にしてから、AC電源からプラグを外します。アセンブ リ を取 り 外す場合は、電源切断後10秒以上待機し て く ださい。

    警告:こ ぼれ出し た溶媒(サ イ フ ォ ン化現象)に よ る事故を防止する ために、溶媒ボ ト ルをバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ下部へ移動し ます。

    注意:コネ ク タ またはケーブルの損傷を避けるため、i2Valveコネ ク タの刻みのついた部分をつかみます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 37

  • 4. i2Valveコネ ク タの刻みのついた部分をつかみ、手前に引いて、差し込み口から取 り 外し ます。

    コネク タの差し込み口

    i2Valveコネク タ

    刻みの付いた部分

    38

  • 5. イ ン ラ イ ン フ ィ ルタのキ ャ ッ プナ ッ ト を緩め、フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングのねじ山から完全に外し ます。

    TP03380

    キャ ッ プナ ッ ト

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    キャ ッ プナ ッ ト

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 39

  • 6. 5/16イ ンチのスパナで、シェルナ ッ ト を緩め、完全に取 り 外し ます。

    注意:

    • 漏れを防ぐため、バルブアセンブ リ を取 り 外す際には、通常i2Valveカー トリ ッ ジの上面にあるPEEKワ ッ シャーがヘッ ド に残っていないこ と を確認し ます(ページ52を参照)。

    • i2Valve ア クチュエータの PCB ボード の ヒ ューズの故障を防ぐため、ア クチ ュ エータ アセンブ リ や電気の コ ネ ク タ は、決し て ド リ ッ プ ト レ イ内に置かないで く だ さい。

    5/16イ ンチのスパナを こ こに配置し ます

    40

  • 7. プラ イマ リ ポンプヘッ ド の下部から i2Valve ア クチュエータハウジングを取 り 外します。

    8. 古いi2Valveア クチュエータから フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングを取 り 外し ます。

    9. T8 TORX ド ラ イバで、ク ラ ンプ用プレー ト を固定している 4本のねじ を1/2回転緩め ます。

    TP03382

    プ ラ イマ リ ポンプヘ ッ ドの下部

    i2Valveアクチュエータ

    TP02960

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 41

  • 10. シ ェルナ ッ ト が自由に回転する状態のま まで、プレー ト がス ラ イ ド し て開 く よ う にし て く だ さい。

    ヒ ン ト :

    • ねじ を緩める際に ク ラ ンプ用プレー ト タブに触れてはいけません。• シェルナ ッ ト を回転させる こ と で、4本のすべてのねじにア ク セスでき ます。

    11. 両方のプレー ト が最大限に開いた位置にして、i2Valve ア クチュエータからカー ト リ ッジを取 り 外し ます。低圧ガス ケ ッ ト がカー ト リ ッ ジ と 共に取 り 外されている こ と を確認し ます。

    ヒ ン ト :カー ト リ ッ ジをバルブア ク チュ エータ か ら取 り 外すこ と がで き ない場合、カー ト リ ッ ジを1/2回転させてから、取 り 外し ます。

    12. PEEK ワ ッ シャーがカー ト リ ッ ジにはめ込まれている こ と を確認し、面取 り を した縁をカー ト リ ッ ジの反対側に向けます。

    13. プレー ト が緩められてお り 、最大限に開いた位置にあ る こ と を確認し ます。ヒ ン ト :

    • ねじ を緩める際に ク ラ ンプ用プレー ト タブに触れてはいけません。• シェルナ ッ ト を回転させる こ と で、4本のすべてのねじにア ク セスでき ます。

    T8 TORXねじ (4)

    シ ェルナ ッ ト

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ(2)

    ク ラ ンプ用プレー ト (2)

    PEEKワ ッ シャー

    i2Valveカー ト リ ッ ジ

    面取り を し た縁をカー ト リ ッ ジの反対側に向ける

    低圧ガスケ ッ ト

    42

  • 14. 古いi2Valveア クチュエータから取 り 外し たカー ト リ ッ ジを、先ず端に溝の付いた新しいア クチュエータにはめ込みます。

    推奨事項:i2Valveア クチュエータ を交換する際には、常にカー ト リ ッ ジを交換して ください。手順13(ページ52)を参照し て く だ さい。

    15. 片手でi2Valveア クチュエータ上にある2つのク ラ ンプ用プレー ト のタブを押し込み、ク ラ ンプ用プレー ト をカー ト リ ッ ジに固定し ます。

    必要条件:ク ラ ンプ用プレー ト は完全にカー ト リ ッ ジの溝にはま る必要があ り ます。

    カー ト リ ッ ジの溝の付いた側

    i2Valveアクチュエータ

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ

    ク ラ ンプ用プレー ト

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 43

  • 16. ク ラ ンプ用プレー ト タブを押し込みながら、T8 TORX ド ラ イバを使用し、プレー ト を 固定し ている4本のねじ を締めます。以下に示す ト ルクパターンを少な く と も 3回繰り 返し、ねじが均一に締ま る まで徐々に大きい ト ルク をかけて く だ さい。

    ヒ ン ト :シェルナッ ト を回転させる こ と で、4本のすべてのねじにア ク セスでき ます。

    17. フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングを i2バルブアセンブ リ にあ る イ ン レ ッ ト ポー ト に差し込んで、手締めし ます。

    こ こから開始

    T8 TORXねじ (4)

    シ ェルナ ッ ト

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ(2)

    ク ラ ンプ用プレー ト (2)

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    44

  • 18. ケーブルが左側から出る よ う にi2Valveアセンブ リ の向き を合わせます。

    19. i2Valve アセンブ リ をプラ イマ リ ポンプヘッ ドの下部に差し込み、バルブア クチュエータの後ろにケーブルを通し ます。

    20. シェルナ ッ ト を手で締め、約5回転させる と、バルブがし っか り 締ま り ます。

    21. 5/16イ ンチのスパナで、ナ ッ ト を さ らに1/8回転締めます。

    22. イ ン ラ イ ンフ ィ ルタ を フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングに再度取 り 付けます。

    5/16イ ンチのスパナを こ こに配置し ます

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    イ ン ラ イ ン フ ィ ルタ

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 45

  • 23. キ ャ ッ プナ ッ ト を フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングにかぶせ、キ ャ ッ プナ ッ ト を可能な限 り 指で締めます。

    24. 12時の位置に く る よ う に i2バルブコネ ク タの赤色の点を差し込み口の赤色の点に揃えて、コネ ク タ を差し込み口に挿入し ます。

    25. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を入れます。

    26. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ をプラ イ ム し ます(ページ16を参照)。

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    キャ ッ プナ ッ ト

    コネク タの差し込み口

    i2Valveコネク タ

    刻みの付いた部分

    コネク タの赤色の点

    差し込み口の赤色の点

    46

  • i2Valveカー ト リ ッ ジの交換

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• i2Valveカー ト リ ッ ジ

    必要な工具

    • 1/4イ ンチのオープンエン ド レ ンチ• 5/16イ ンチのオープンエン ド レ ンチ• T8 TORX ド ラ イバ

    i2Valveカー ト リ ッ ジを交換するには:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を洗い流し ます。

    2. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を切 り ます。ヒ ン ト :i2Valveア クチュエータの警告ラベルでは、バイナ リ ソルベン ト マネージャのこ と を、「PUMP」と表記し ています。

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について確認し て く だ さい。

    注意:

    • i2Valveア クチュエータの損傷を避けるため、バルブイ ンレ ッ ト またはアウ ト レ ット ポー ト を通し て液体や気体を出し入れし よ う と し てはいけません。

    • システムの構成部品の汚染を防ぐため、i2Valve カー ト リ ッ ジを交換する際には、清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋を必ず着用し て く だ さい。

    注意:電気部品の損傷を防止する ために、装置ま たはデバ イ スの電源がオンになっ てい る間は、電気アセンブ リ を取 り 外 さ ないで く だ さ い。電源を完全に遮断するには、電源ス イ ッチを「オフ」にしてから、AC電源からプラ グを外します。アセンブ リ を取 り 外す場合は、電源切断後10秒以上待機し て く ださ い。

    注意:こぼれ出し た溶媒 と の接触(サイ フ ォ ン化現象)によ る事故を防止するために、溶媒ボ ト ルをバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ下部へ移動し ます。

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 47

  • 3. 溶媒ボ ト ルをバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ下部へ移動し ます。

    4. 刻みの付いた部分でi2Valveコネク タの刻みのついた部分をつかみ、手前に引いて、差し込み口から取 り 外し ます。

    注意:コネ ク タ またはケーブルの損傷を避けるため、i2Valveコネ ク タの刻みのついた部分をつかみます。

    コネク タの差し込み口

    i2Valveコネク タ

    刻みの付いた部分

    48

  • 5. イ ン ラ イ ン フ ィ ルタのキ ャ ッ プナ ッ ト を緩め、フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングのねじ山から完全に外し ます。

    TP03380

    キャ ッ プナ ッ ト

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    キャ ッ プナ ッ ト

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 49

  • 6. 5/16イ ンチのスパナで、シェルナ ッ ト を緩め、完全に取 り 外し ます。

    注意:

    • 漏れを防ぐため、バルブアセンブ リ を取 り 外す際には、通常i2Valveカー トリ ッ ジの上面にあるPEEKワ ッ シャーがヘッ ド に残っていないこ と を確認し ます(ページ52を参照)。

    • i2Valve ア クチュエータの PCB ボード の ヒ ューズの故障を防ぐため、ア クチ ュ エータ アセンブ リ や電気の コ ネ ク タ は、決し て ド リ ッ プ ト レ イ内に置かないで く だ さい。

    5/16イ ンチのスパナを こ こに配置し ます

    50

  • 7. プラ イマ リ ポンプヘッ ド の下部から i2Valveア クチュエータ を取 り 外し ます。

    8. 古いi2Valveア クチュエータから フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングを取 り 外し ます。

    注意:i2Valveア クチュエータの損傷を避けるため、ねじ を一番奥まで戻さ ないで く だ さい。

    TP03382

    プ ラ イマ リポンプヘ ッ ド の下部

    i2Valveアクチュエータ

    TP02960

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 51

  • 9. T8 TORX ド ラ イバで、ク ラ ンプ用プレー ト を固定している 4本のねじ を1/2回転緩め ます。

    10. シ ェルナ ッ ト が自由に回転する状態のま まで、プレー ト がス ラ イ ド し て開 く よ う にし て く だ さい。

    ヒ ン ト :

    • ねじ を緩める際に ク ラ ンプ用プレー ト タブに触れてはいけません。• シェルナ ッ ト を回転させる こ と で、4本のすべてのねじにア ク セスでき ます。

    11. 両方のプレー ト を最大限に開いた位置にして、i2Valveア クチュエータからカー ト リ ッジを取 り 外し ます。

    ヒ ン ト :カー ト リ ッ ジをバルブア ク チュ エータ か ら取 り 外すこ と がで き ない場合、カー ト リ ッ ジを1/2回転させてから、取 り 外し ます。

    12. 新しいカー ト リ ッ ジを開梱し ます。

    13. PEEK ワ ッ シャーがカー ト リ ッ ジにはめ込まれている こ と を確認し、面取 り を した縁をカー ト リ ッ ジの反対側に向けます。

    T8 TORXねじ (4)

    シ ェルナ ッ ト

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ(2)

    ク ラ ンプ用プレー ト (2)

    PEEKワ ッ シャー

    i2Valveカー ト リ ッ ジ

    面取り を し た縁をカー ト リ ッ ジの 反対側に向ける

    52

  • 14. ク ラ ンプ用プレー ト が開いた状態で、先ず端に溝の付いた i2Valveア クチュエータにカー ト リ ッ ジを差し込みます。

    15. 片手で i2Valve ア クチュエータ上にあ る 2 つの ク ラ ンプ用プレー ト のタブを押し込み、ク ラ ンプ用プレー ト をカー ト リ ッ ジに固定し ます。

    必要条件:ク ラ ンプ用プレー ト は完全にカー ト リ ッ ジの溝にはま る必要があ り ます。

    カー ト リ ッ ジの溝の付いた側

    i2Valveアクチュエータ

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ

    ク ラ ンプ用プレー ト

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 53

  • 16. ク ラ ンプ用プレー ト タブを押し込みながら、T8 TORX ド ラ イバを使用し、プレー ト を 固定し ている4本のねじ を締めます。以下に示す ト ルクパターンを少な く と も 3回繰り 返し、ねじが均一に締ま る まで徐々に大きい ト ルク をかけて く だ さい。

    ヒ ン ト :シェルナッ ト を回転させる こ と で、4本のすべてのねじにア クセスでき ます。

    17. フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングを i2バルブアセンブ リ にあ る イ ン レ ッ ト ポー ト に差し込んで、手締めし ます。

    こ こから開始

    T8 TORXねじ (4)

    シ ェルナ ッ ト

    ク ラ ンプ用 プレー ト タ ブ(2)

    ク ラ ンプ用プレー ト (2)

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    54

  • 18. ケーブルが左側から出る よ う にi2Valveアセンブ リ の向き を合わせます。

    19. i2Valveアセンブ リ をプラ イマ リ ポンプヘッ ドの下部に差し込み、バルブア クチュエータの後ろにケーブルを通し ます。

    20. シェルナ ッ ト を手で締め、約5回転させる と、バルブがし っか り 締ま り ます。

    21. 5/16イ ンチのスパナで、ナ ッ ト を さ らに1/8回転締めます。

    22. イ ン ラ イ ンフ ィ ルタ を フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングに再度取 り 付けます。

    5/16イ ンチのスパナを こ こに配置し ます

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    イ ン ラ イ ン フ ィ ルタ

    バイナ リ ソルベン ト マネージャのメ ンテナンス 55

  • 23. キ ャ ッ プナ ッ ト を フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ングにかぶせ、キ ャ ッ プナ ッ ト を可能な限 り 指で締めます。

    24. 12時の位置に く る よ う に i2Valve コネ ク タの赤色の点を差し込み口の赤色の点に揃えて、コネ ク タ を差し込み口に挿入し ます。

    25. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を入れます。

    26. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ をプラ イ ム し ます(ページ16を参照)。

    フ ェ ラルホルダーフ ィ ッ テ ィ ング

    キャ ッ プナ ッ ト

    コネク タの差し込み口

    i2Valveコネク タ

    刻みの付いた部分

    コネク タの赤色の点

    差し込み口の赤色の点

    56

  • i2Valveア クチュエータのイ ン ラ イ ン フ ィ ルタ カー ト リ ッ ジの交換

    必要な器材

    • 手袋:清浄で耐薬品性のあ るパウダーフ リ ーの手袋• イ ン ラ イ ンフ ィ ルタ カー ト リ ッ ジ

    イ ン ラ イ ン フ ィ ルタ を交換するには:

    1. 危険性のない溶媒を用いて、バイナ リ ソルベン ト マネージ ャ を洗い流し ます。

    2. バイナ リ ソルベン ト マネージ ャの電源を切 り ます。

    3. 溶媒ボ ト ルをバイナ リ ソルベン ト マネージ ャ下部へ移動し ます。4. イ ン ラ イ ンフ ィ ルタ アセンブ リ のキ ャ ッ プナ ッ ト を取 り 外し ます。

    警告:溶媒の吸入や人体への接触によ る有害な影響を避けるために、溶媒を取 り 扱 う場合は必ず優良試験所基準(GLP)に従って く ださい。製品安全データシー ト (MSDS)で、使用し ている溶媒について�